« 2016年9月 | トップページ | 2016年11月 »

2016年10月

2016年10月30日 (日)

平成28年10月28日の野菜セット(末成りのカボチャについて)

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、人参、長ネギ、かぶ、二十日大根、ナス、ピーマン、カボチャ、ハヤトウリ、サニーレタス、大根の葉、小松菜または油菜またはカブの葉またはチンゲンサイ

「最近の野菜セットに入っているカボチャを料理してみたら、水っぽかった。」というご意見を複数の方々よりいただきました。

カボチャの樹の生育末期に、ツルの先のほうで遅れてカボチャの実がなることがあります。その実は小さく、一般的に「末成り(うらなり)」と呼ばれています。

大きなカボチャも小さなカボチャも全部、畑から収穫しましたが、大きなカボチャをだいたい出荷して残りも少なくなり、現在は小さなカボチャも出荷しています。小さなカボチャは「末成り」の可能性が高いです。

末成りのカボチャもまずいものではありませんが、やはり、本来の味ではありません。小林農場で作っているカボチャは本来はホクホクとする食感なのですが、末成りのカボチャは、食感が水っぽくなるようです。

カボチャはホクホクとした食感のものが好まれやすいです。末成りでは好まれにくいでしょう。

カボチャは人気の高い作物なので、野菜セットに良質のカボチャを選んで入れただけでも、野菜セット全体の印象が良くなるような気がいたします。野菜セットに入れるカボチャは、やはり最もおいしいカボチャを入れたいものです。

末成りだと思われる小さなカボチャは、本当に他に出荷できる野菜がなくなった時にだけに出荷したいと思います。今後の野菜セットはしばらく、カボチャの代わりにサツマイモが入ることが多くなると思います。

P20208352


白カボチャ。その肉質は粉質のホクホク感。私のお気に入りであり、たくさんの方々より好評をいただいております。

12月末頃から熟成されて甘くなり、おいしく食べられるようになります。冬の野菜セットで白カボチャが活躍してくれることでしょう。

2016年10月27日 (木)

一様ならぬ中身  平成28年8月18日

一様ならぬ中身  平成28年8月18日

晩夏の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  畑で育てている作物はたいてい、一つだけの品種に頼らず、いろんな品種を栽培しています。品種によって個性が違うため、異常気象が発生した時に、ある品種は枯れてしまってもある品種は生き残り、全滅を避けることができます。品種によって収穫時期が違うので、いろんな品種を栽培していれば、より長くその作物を収穫し続けることができます。

  サヤインゲンは、綿棒で伸ばしたような平たい形の平サヤと、ドジョウのように丸い丸サヤの2種類の品種を栽培しています。まず収穫時期を迎えるのは、生育がとても速い平サヤです。平サヤの勢いが衰える頃には丸サヤの収穫が最盛期を迎えます。

この夏は、一度勢いを失った平サヤがまた復活して、ちょうど丸サヤが勢いを失った頃にたくさん実を実らせてくれました。その後、丸サヤも復活して、平サヤが再び勢いなくした頃に実を実らせました。平サヤと丸サヤ、お互いに穴を埋め合わせてゆく見事な名コンビだと思いました。おかげで、サヤインゲンの収穫を長く楽しめました。

今、みなさんにお届けしているキュウリの品種は「霜月青長」と「ステータス夏」です。数年前、初めて「霜月青長」を栽培してみたら味が良くて収量も悪くなく、私はこの品種を気に入って、自分で実から種を採ってみました。今、皆さんにお届けしている「霜月青長」は、自分で採った種から育てたもので、私の思い入れの強い品種でもあります。

これらの品種を並べて見比べてみると、「ステータス夏」は照りのある緑色できれいに染まり、「霜月青長」は色白なのが特徴です。食べ比べてみると、「ステータス夏」は皮に歯応えを感じますが、「霜月青長」は歯ざわりが柔らかいように感じます。違いは微妙ですが、これらの品種を見分けることができると、もっと食べるのが楽しくなるかもしれません。

  今お届けしているミニトマトも、いろんな種類が混ざっています。普通の大きさのミニトマトといっしょに、ひときわ小さなミニトマトも袋の中に詰めていますが、実はこれは「マイクロトマト」と呼ばれる野菜で、ミニトマトとはまた別の作物です。マイクロトマトの食味はミニトマトと比べて、程好い酸味があるように思います。出荷作業上の都合により、ミニトマトとマイクロトマトを分けずにいっしょに混ぜてお届けしていますが、同じ袋に詰められた小さなトマトの、一様ではない多彩な姿や味わいをお楽しみください。

  また、栽培方法によっても、野菜の姿が変わります。今までのキュウリは支柱にツルを昇らせて栽培し、実は上空にぶらさがりながら実っていました。今後は台風の季節を迎えるため、強風にあおられてしまわないように、キュウリのツルを地に這わせて栽培します。スラリと細長く伸びた今までのキュウリとは違い、地に腰を下ろしながら実る秋のキュウリは、ずんぐりとした短形に変わってゆきます。

以上のようなさまざまな理由で、皆さんにお届けしている野菜は、同じ野菜であっても、一様ではありません。どうして同じ野菜なのに姿も味も違うのか疑問をお持ちになったら、どうぞ私にご質問ください。  

2016年10月26日 (水)

栽培暦 10月16日~10月22日(レタス類のとうがたった件について)

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、人参、長ネギ、ナス、キュウリ、ピーマン、カボチャ、ハヤトウリ、二十日大根、サニーレタスまたはシュンギク、クウシンサイ、油菜または小松菜、カブの葉

小林農場では玉レタス、サニーレタス、サンチュなど、数種類のレタス類を栽培しています。毎年、10月になるとこれらのレタス類の収穫を楽しむことができるのですが、今年は不作でした。

レタス類は高温にあうと、花茎を伸ばして固くなる傾向があり、そうなると苦くなって食用に適さなくなります。この秋は高温になった日があり、そのため、玉レタスやサニーレタスは収穫時期を迎える前から花茎を伸ばしてしまいました。

Dscf2976_2


作物が花茎を伸ばして、まるで塔が建ったような姿になることを「薹(とう)が立つ」と言います。

左の写真はサニーレタスの薹が立った様子。サニーレタスはなかなか、赤紫のきれいな塔を建てます。

試しに葉をちぎって食べてみると、苦すぎておいしくありませんでした。「薹が立つ」という言葉は、「食べ頃がすぎる」という意味が転じて「年頃がすぎる」という意味でも使われ、例えば「新人というにはとうがたっている」というような日常会話にも使われることがあるようです。へえ。

Dscf2880_2

サンチュ。今年はサンチュだけが無事に収穫時期を迎えてくれ、野菜セットに入れてきました。

まさかこんなに長い間、サンチュのお世話になるとは思いませんでしたが、さすがにそろそろサンチュも収穫適期をすぎ、徐々に苦味が強くなってきました。そろそろ、サンチュの出荷も終了です。

遅い時期に種まきして涼しくなってから畑に植えたレタス類も、害虫によってほぼ全滅しました。レタス類は害虫の被害にあいにくい作物のはずですが、この数年間は、害虫による被害が目立っています。

4月、5月にもレタス類を収穫していますが、春はとても順調に生育してくれています。本来はレタス類の栽培は難しくないと思っています。秋も同じようにレタス類を簡単に育てられるように、もう一つ工夫をしたいと思います。

2016年10月23日 (日)

10月21日の野菜セット(野菜の価格高騰について)

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、人参、長ネギ、ナス、キュウリ、ピーマン、カボチャ、ハヤトウリ、サンチュ、クウシンサイ、小松菜または油菜、カブの葉、ニラ

「スーパーなどの野菜売り場で売られている野菜の値段が高すぎる!」という悲鳴があちらこちらで聞かれます。

9月の台風や長雨などの天候不順の影響で全国的に野菜の生育が良くなく、野菜の供給量が不足しているようです。

小林農場の野菜セットは、こんな状況の中でも、極端に野菜の種類数や全体量を減らすこともなく、いつもと同じくらいの量の野菜を、いつもと同じ価格で皆さんにお届けできていると思います。

それができるのは、単品目ではなくて多品目の野菜を栽培し、それらをそれぞれ単品で販売するのではなくセットにして販売しているからでしょう。

どんな悪天候の年にも、全ての作物が不作になることはなく、無事に生育してくれる作物もあります。無事に育ってくれた作物が、不作の作物の穴を埋めてくれますので、全体量の減少を抑えてくれます。

小林農場の野菜セットがみなさんの「家計の味方」になれるよう、頑張ってゆきたいと思います。

とはいえ、小林農場でも全体的に不作で収量は激減、かつてないくらいに厳しい秋作を迎えています。野菜セット以外の販売先には、ほとんど出荷できません。

こんな悪天候の時こそ、自分の畑の地力が試されます。地力があれば、これしきの悪天候ははね返せるはず。

今年の熊本県のように大地震と長雨と火山の噴火がたてつづけに発生すれば作物の収量が激減するのは仕方ないですけれど、そうでなければ、収量の激減は何か自分の栽培方法に問題があるのだと思います。私も「土作り」について見直してみたいと思っています。

Dscf2982


人参の葉。普段は人参は、根の部分だけ出荷して、切り除かれた葉の部分は捨てていますが、今年は出荷できる野菜が少ないので、葉も捨てずに出荷しています。

あまり食べ慣れていないけれど、実はおいしいのですよ。

かき揚げなどの揚げ物や汁ものの香り付けにしたりして食べられます。大根の葉を細かく刻んでふりかけにする食べ方がよく知られていますが、同じように、人参の葉もふりかけの素材に使えます。

2016年10月22日 (土)

炎天下の畑にて   平成28年8月11日 

炎天下の畑にて   平成28年8月11日 

酷暑の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  関東地方でも連日30度を越すような猛暑が続いております。早朝はしゃきりと立っていたキュウリの葉も、強烈な日光が降り注ぐお昼になると、水分がどこかに蒸発してしまったかのようにダラリと下に垂れています。夕方になればまた、葉を広げて元に戻ります。

  6月の下旬頃から収穫時期を迎えているジャガイモ。小林農場では梅雨が明けてから本格的にイモを掘り出しています。掘り出したイモを夏の強い日差しにさらしておけば簡単にイモは乾き、長期貯蔵がしやすくなります。

  9月に入ると秋雨が降るようになって、畑は湿気ってイモが乾きにくくなります。できれば8月中に全てのイモを収穫しておきたいのですが、果たして間に合うかどうか。ジャガイモといっしょに、私の体も強烈な日差しにさらしながら、イモの収穫を急いでいます。

  秋に収穫されるキャベツやレタスなどの種まきも開始されています。間もなく、冬に収穫される白菜も種まきも行う予定です。これらの作物は暑さに弱く、高温の中では発芽しにくいのですが、種がまかれてから収穫されるまで時間がかかり、種まきが遅れると収穫時期を迎える前に寒い冬を迎えて生育しなくなってしまうので、今の時期に種まきを行う必要があります。苗床に種を播いた後は発芽するまで直射日光の当たらない日陰に苗床を置いたりして、工夫しながら秋冬野菜を暑さから守って発芽させています。

  強烈な直射日光が降り注ぎ、雨も少ないこの時期に秋冬野菜の苗を畑に植えてゆくことになるので、苗がしおれてしまうことなくちゃんと根が張ってくれるまでは、気が抜けません。世間では「お盆休み」を迎えて多くの人々が里帰りをしますが、この時期は畑仕事がちょうど多忙な頃でもあり、野菜農家は何日間も外出することはできません。

  酷暑の時期になると、多くの農家は日が昇って外が明るくなったらすぐ、まだ涼しい早朝のうちから畑仕事を始めます。代わりに昼になるとたっぷりと休憩時間をとり、昼の猛烈な暑さをやりすごします。きちんと仕事時間が決まっているサラリーマンとは違い、農家の時間の使い方は自由自在。調子が悪くていつもよりも昼寝の時間を長くしても、誰も文句を言う人はいません。

  私が農業研修生として農場に住み込んで農業研修させていただいた時は、お盆の頃の畑仕事は忙しすぎて、農場にお盆休みをいただきたいとは言いにくく、少し恨めしく思うこともありました。農家として独立した今は、普段から自分の好きな時にちょっとずつ休めるので、お盆休みやゴールデンウイークのような大型連休をほしいとは思わなくなりました。お墓参りに行けずにご先祖さまにはもうしわけありませんが、お盆休みの最中でも、小林農場は全力営業しております。

2016年10月20日 (木)

平成28年10月17日、18日の野菜セット(夏野菜の終わりについて)

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、人参、長ネギ、ナス、キュウリ、ピーマン、カボチャ、ハヤトウリ、サンチュ、クウシンサイ、小松菜または油菜、人参の葉

秋が進んで夏が遠ざかるにつれ、ナスやキュウリなどの夏野菜の実は太らなくなり、収穫できる実の数もわずかとなりました。いつ収穫がゼロになってもおかしくない状況です。

なんとか実をかき集めるようにして、野菜セットに入れています。自分の料理の食材に使える夏野菜も、今ではほんのわずか。

Dscf2971


そんな希少となった夏野菜を使って、「だし」を作って、去りゆく夏を偲びながら食べました。

「だし」は山形県の郷土料理で、夏野菜や香味野菜を細かく刻んで、醤油などで和えて食べます。

ご飯にかけたりして食べるとおいしく、ご飯の良いお供になります。

「だし」にはシソがよく使われるので、もうくたびれていて商品にはならないようなシソの葉を畑から切り取って刻み、今回の料理に入れてみました。

オクラのような粘り気のある野菜を入れると、野菜に調味料の風味をからめやすくなるようです。さすがにオクラはもう畑にありませんので、クウシンサイを軽くゆでて刻んで代用しました。クウシンサイは、ゆでると、ほどよく粘り気を発散してくれます。

現在野菜セットに入れているナスなどの夏野菜は小さいですが、そのおいしい味は健在です。もう姿を消すであろうこれらの夏野菜との別れを惜しみながら、1本1本を大事に出荷しています。

2016年10月19日 (水)

寒露 農場の風景

Dscf2888_2


畑に赤トンボが乱舞しています。

棒の先 各々に棲む 赤トンボ

Dscf2943


サンチュを収穫していると、葉にくるまりながらアマガエルが私のことを見つめ返していました。

雨の多かった9月は、アマガエルがこの世を謳歌していました。水溜りの近くを歩く度に、アマガエルが音をたてて飛び回っていましたし、よく私の住まいにも入り込んできていました。

アマガエルは野菜は食べないけれど、ペタペタと野菜の上に昇って虫は食べてくれるので、害虫を捕ってくれる小動物として、農家にはありがたい存在です。

Dscf2926


キアゲハの幼虫。今年は人参畑で例年よりもよくみかけます。人参の葉を食べる害虫ですが、まるで絵描きが絵の具で塗ったような緑と黒の鮮やかな色彩に見とれてしまい、つぶせません。

Dscf29351


畑の隅の雑木林に自生している栗の木が落とした栗の実。

秋と言えば「収穫の秋」「食欲の秋」で、新米や栗などの収穫物を楽しめる時期ではありますが、9月と10月は野菜の端境期(はざかいき)で、野菜農家にとっては、さっぱり「収穫の秋」ではないです。

小林農場の所有地に栗の木でも植えて、野菜の端境期には栗拾いを楽しんで、野菜セットに栗を入れてみたいな。今から栗の木の苗を植えれば、2年後には収穫できるかも。

2016年10月18日 (火)

除草第一  平成27年8月4日

除草第一  平成27年8月4日

盛暑の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  毎年のことではありますが、高温と多雨に恵まれる6月から霜が降り始める10月の間、畑では作物だけでなく、そのまわりで雑草もよく生い茂ります。毎年、除草作業を優先して雑草を早めに抑えてゆこうと思うのですけれど、思うだけで実行できず、毎年、畑を草だらけにしてしまいます。

  除草作業の他にも種まきや堆肥の散布などやらなくてはいけない仕事があり、私には除草作業を後回しにしてしまう癖があります。「まだ除草をしなくても大丈夫だろう」と思っているうちに雑草は大きくなってしまい、作物が雑草に飲み込まれてから除草を始め、苦労しながら雑草を引き抜いてゆくことがしばしばです。学校から出された夏休みの宿題を「まだやらなくてもいいや」と溜め込んでしまい、夏休みの最終日になって大騒ぎしている子供に似ているかもしれません。

もう手が付けられぬほど雑草が繁茂してしまって除草するのをあきらめて、作物を見殺しにしてしまうこともありました。今年も7月下旬には、あちらこちらで野放しにされた雑草が作物のまわりで暴れていました。

いったい何度、雑草に負ければ気がすむのだろうか。農家としてこんな失敗を何度も繰り返していてよいものなのだろうか。畑を見渡しながら、私の胸の中でボっと炎みたいなものが燃え広がってゆくのを感じました。自分の畑仕事のやり方を見直してみました。

  ゴボウ、ダイズ、ヤマイモ、ハヤトウリ、サトイモ・・・。雑草の海に埋もれてしまっていた作物を順番に救出してゆきました。ひたすら雑草を取り除くことによって救われるのは、作物だけでなく、私の心です。作物が雑草の海の中でも無事に育っていたことを確認する度に安堵して、不安によって曇っていた私の心は晴れわたってゆきました。

小林農場の畑にはいっさい除草剤を散布しませんが、適期に除草を行えば除草剤なしでも楽に雑草を抑えることができます。先日、長ネギのまわりを除草しました。こちらの雑草はまだ小さいので、土をかぶせて日に当てないようにして、簡単に退治しました。7月に種を播いて育てている人参の除草もすませましたが、まだ雑草は小さかったので、簡単に指先で引き抜けました。これがもう1週間、除草が遅れていたら、雑草はすっかり根を張って人参を覆い、除草作業に費やす手間が2倍になっていたかもしれません。

  もともと大変な畑仕事をさらに大変にしていたのは、除草を後回しにしてきた私自身でした。「除草第一」を徹底してゆくことで、畑仕事全般にゆとりを持たせてゆくことができると思います。そう思うだけでは不十分で、この夏は毎日必ず、1日の半分を除草作業に費やすことを自分自身に強制しています。他に早くすませたい仕事があっても、「除草よりも大切な畑仕事なんてあるものか」と自分に言い聞かせて、除草作業を優先しています。

後記  けっきょく今年もサツマイモとカボチャと大豆とニラの畑が草だらけとなり、収量が悪くなりました。

いっぽうで、除草作業に手間がかかる人参は、今年はあまり手間をかけず除草できました。

実験的に行ってみた新技術「太陽光除草」の効果も抜群。来年から作物栽培に応用できると思います。

他の作物も早め早めに除草したので、草だらけにしないですみました。

来年の大豆は、ジャガイモやネギのように、土を寄せて雑草を覆うようにしたいと思います。

カボチャは、来年はもっと密植させて雑草が生える隙間を与えず、もみ殻や麦わらで畑を覆って雑草が生えないようにしたいと思います。

2016年10月16日 (日)

栽培暦 平成28年10月9日~10月15日(冬の葉物野菜について)

この週に行った仕事です。

収穫・出荷  整理整頓  育苗  播種(春キャベツ、葉物野菜など)  虫捕り  除草、間引き(大根、カブなど)  定植(京菜、株ネギなど)  玉ねぎ苗の除草  追肥(大根など)  稲刈りに参加

ほうれん草、小松菜、油菜、水菜、壬生菜、かき菜、チヂミ菜、京菜、ターサイ・・・・。今まで小林農場が冬に収穫してきた葉物野菜です。

真冬の身も凍るような寒さの中でも霜枯れすることのない耐寒性のある葉物野菜の種類は、けっこう多いです。気温が低くて害虫が眠っている冬こそ、葉物野菜栽培の旬だと思っています。

冬を越して3月になると、葉物野菜は次々とつぼみをつけ始め、葉は筋っぽくなって苦くなります。こうなると葉の部分は食べられなくなりますが、つぼみの部分は「菜の花」としておいしく食べられます。

3月、4月は1年で最も収穫できる野菜の種類が減る端境期(はざかいき)ですが、「菜の花」にとっては旬で、たくさん収穫できます。需要がとても高い人気作物でもあり、直売所にたくさん持っていっても売れ残ることがなく、端境期の農場の生計を少しでも支えてくれます。

Dscf2939_2今年初めて栽培している「しろ菜」。他の葉物野菜は3月になるとつぼみをつけて葉は食べられなくなりますが、この「しろ菜」は4月になってもつぼみをつけず、長い期間、葉をおいしく食べられるらしいです。注目です。

2016年10月15日 (土)

平成28年10月14日の野菜セット(10月14日の野菜セットの農場通信を公開)

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、長ネギ、人参、カブ、キュウリ、ナス、ピーマン、カボチャ、サヤインゲン、サンチュ、クウシンサイ、小松菜 人参の葉

毎回、野菜セットの中には、野菜といっしょに、野菜の食べ方などをお伝えしている通信も添えています。

配送の直前に農場の印刷機が不調となり、昨日(10月14日)の野菜セットには通信を入れることができませんでした。

今回は、通信をこのブログ上に公開いたします。昨日、野菜セットを受け取ってくださったみなさん、よろしければどうぞご覧ください。

_____________________________________

毎回更新  野菜セットの食べ方  平成28年10月14日

野菜セットを食べていただき、ありがとうございます。今回の野菜セットの内容です。(2000円セットの内容です。)

ジャガイモ、玉ねぎ、長ネギ、人参、カブ、キュウリ、ナス、ピーマン、カボチャ、サヤインゲン、サンチュ、クウシンサイ、小松菜 人参の葉

サンンチュ・・・レタスの1種です。別名は「包み菜」。韓国ではサンチュの葉で焼き肉を包んで食べる食べ方が一般的なようです。普通のレタスのようにサラダとして食べてもおいしいです。あまり保存が効かないので、できるだけ早くお召し上がりください。保存中に葉がしなびてしまったら、切り口を水に浸すと葉がしゃっきりと元に戻ります。

クウシンサイ・・・茎葉が細長い葉物野菜。油との相性が良く、炒め物でよく使われ、にんにくや肉などといっしょに炒めて食べられています。私はおひたしにして食べるのをおすすめします。葉だけでなく、茎の部分も食べられ、コリコリとした食感でおいしいです葉と茎は火の通る速度が違うので、最初に切り分けて別々に扱うと、料理しやすいと思います。味にくせがないので炒め物の他にも汁の実など、いろんな料理に利用できます。

人参の葉・・・人参の葉の部分の柔らかな葉先を集めてみました。香りのある葉で、スープなどに入れると香りを加えることができます。揚げてかき揚げにするのが人気のある食べ方です。炒め物や卵とじにも。

カブ・・・カブは根だけでなく茎葉もおいしく食べられます。炒め物や汁の実などにお使いください。葉の上部は虫の食害が目立っていたので、切り落としました。

人参・・・人参の収穫が開始されましたが、今回収穫している人参は着色が悪くて、味も薄いです。遅い時期に種まきされた人参が数週間後に収穫され始めるので、後続の人参が良い状態で収穫されることを期待したいと思います。

玉ねぎ・・・お届けした玉ねぎに傷んでいる箇所がありましたら、お手数ですが、その部分を切り除いてお使いください。そこだけ除けば、他の部分はおいしく食べられます。

小林農場の作物を原料にして作られた加工品も販売しています。

小麦粉(パンも作れる小麦粉)・・1袋(500g)250円(希望者にはフスマも販売)

乾麺(風味重視のうどん)・・1袋(250g)250円(太麺と細麺の2種類あります。)

以上の加工品をご希望される方はご連絡ください。野菜セットといっしょにお届けします。

「食べきれないので野菜の量を少なくしてほしい」「その野菜は好物なのでもっとほしい」

「特定の野菜にアレルギー反応があるので、その野菜を除いてほしい」など  

野菜セットについてのみなさんからのご要望を承ります。ご相談ください。

_____________________________________

小林農場 風家(かざいえ) の連絡先

〒321-3415 栃木県芳賀郡市貝町杉山1000-1

 電話 090-4915-1418 または 0285-81-5228

 メール kobayashi7kazahiko@yahoo.co.jp

 インターネットをお使いの方は、よろしければ「小林農場 風家(かざいえ)」で検索してみてください。小林農場の様子をブログにて、マメに更新しながら公開しています。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

うつむくよりも種を播け   平成28年10月13日

朝夕は日毎に涼しくなってまいりました。みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  秋作の人参が今週、初めて収穫されました。嬉しいはずの初収穫が、人参を土より引き抜いてゆく度に、気分は暗転してゆきました。どの人参も色がとても薄く、肌も荒れ、形も歪んでいました。試食してみると、色だけではなく、味も薄いように感じました。

  せっかく収穫された人参ですが、あまりに出来が良くないので、を野菜セットに入れるのをやめてしまおうとも思いました。でも、人参はよく使われる食材ですし、特に今の時期はスーパーなどで売られている人参の値段がとても高いので、きっと、野菜セットに人参が入っていれば喜んでくださる方も多いと思い直し、人参を野菜セットに加えています。色が薄かったり形が悪かったり、違和感のある人参も混ぜておりますが、ご容赦ください。

  今回お届けしている人参は、7月の上旬に種を播いて育てたものです。その後8月の中旬まで、日をずらしながら、何回にも分けて人参の種を播いてきました。この先に収穫時期を迎えてゆく後続の人参が良い状態で収穫されてゆくことを期待したいと思います。

  人参だけではなく、長ネギも不調です。今まで苗を畑に植えさえすれば、あとは自分の力ですくすくと生育してくれていた長ネギですが、今年は病気が発生してしまい、多くの長ネギが畑から姿を消してしまいました。こんなことは初めてです。

  また、去年までは10月に入ったら玉レタスやサニーレタスなどのレタス類が収穫の盛りを迎えていましたが、この秋作では、まともに収穫できるレタス類はサンチュのみで、他のレタス類の生育は不調で、収穫できそうもありません。さらに、大根もカブも害虫に食べつくされて、これらの作物もしばらくの間、まともに収穫できそうもありません。

  これまでの秋作ではしっかりと作物を育てられていたのに、なぜ今年の秋作はここまで先の見通しが見えない状況にまで陥ってしまったのか?その検証は後ほどじっくりと行うとして、今は、かつてない厳しい状況をどう切り抜けるか、対策を練ることが先決です。

  小林農場では現在、たくさんの葉物野菜の種を畑に播いて、播いて、播きまくっています。これらは、年を越す前には収穫時期を迎え、冬の間ずっと、収穫されてゆきます。

  私が播いているのは、今の農場に流れている悪い雰囲気を断ち切るための「希望の種」です。10月に入ると降り注ぐ日の光も和らいで土は湿り気を保ち、畑に播かれた種は発芽しやすくなります。害虫の勢いも収まってゆき、葉物野菜の栽培がしやすくなります。今は散々な光景になってしまった小林農場の畑を、冬には葉物野菜で緑に染めてみせましょう。


  

2016年10月13日 (木)

栽培暦 平成28年10月2日~10月8日(冬の葉物野菜の種まきについて)

この週に行った仕事です。

収穫、出荷  整理整頓  育苗  草刈り、トラクター耕  播種(葉物野菜、春キャベツ、カブなど)  サツマイモの収穫  除草(ニラ)  堆肥を入手、散布  

10月に入ってから、冬に収穫する葉物野菜の種を畑に、播いて、播いて、播きまくっています。

大袋入りの種を種屋に注文して、たっぷりと購入。日をずらしながらすでに4回ほど種まきしましたが、11月に入るまでにあと5回ほど種まきしておきたいです。

Dscf2959


小林農場の畑の多くの部分は、土が強い粘土質で、耕すとゴロゴロとしてしまいます。この土に種を播いても、その上に適量の土をかぶせて覆土するのが難しいです。

特に夏は、強烈な日光が降り注いで、すぐに表面の土が乾いてしまうので、播いた種がカラカラに乾いてしまわぬようにモミガラを種の上に散布してりするなど、けっこうな手間をかけなくてはいけませんでした。

10月になると日光もずいぶん和らぎ、土は湿度を保ってくれるようになります。あいかわらず土はゴロゴロで、種を播いた後は覆土がしにくいですが、播き溝の上を一輪車を走らせて、タイヤで種を踏みつけて種をしっかりと土と密着させてあげれば、覆土がうまくできなくても、種はなんとか発芽してくれます。

Dscf2955


9月までは、発芽したばかりの幼い芽が害虫によって食べつくされてしまったりして散々な目に遭いましたが、これから涼しくなってゆけば、虫の活動も収まってゆくでしょう。種まきのしやすい時期となりました。

でも、このまま土がゴロゴロのままでは、やはり畑仕事がやりにくくてしかたがありません。「ゴロゴロ」を「ホロホロ」に変える方法を見つけて、長い年月をかけて地道に土の物理性を改良したいと思います。

2016年10月11日 (火)

10月10日、11日の野菜セット(ハヤトウリについて)

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、人参、長ネギ、サツマイモ、ナス、キュウリ、ピーマン、カボチャ、ハヤトウリ、サンチュ、クウシンサイ、ニンニク、小松菜または大根葉またはニラ

Dscf2949


今年初めて栽培してみたハヤトウリ。野菜セットに初登場。

今まで扱ったことのないこの野菜をどんなふうに料理できるのか私も勉強していますが、とりあえず、カブと同じように料理すれば良さそうです。漬け物にして食べる食べ方などが一般的なようです。歯応えはシャキシャキ、味はさっぱりで、いろんな料理方法に幅広く利用できそうです。

「1株から千個も実がなる」と言われるくらいに実を量産できる作物らしく、さらに、収穫された実は長期保存が可能で冬季も出荷できるときき、ハヤトウリ栽培に挑戦してみました。

Dscf2947


ハヤトウリの実がなっている様子。

私はハヤトウリの苗を植えた後、全く何もしませんでしたが、ツルがあちらこちらに盛んに伸びてゆき、「緑のカーテン」が形成されてゆきました。

本当は、実は孫ヅルに実るので、親ツルが伸びてきたら切って子ヅルを生やし、子ヅルが伸びたら切って孫ヅルを生やしてやると、たくさん実ができるようです。

そのことを、一昨日、初めて知りました。今は小林農場のハヤトウリはポチポチと実をならしていますが、ちゃんと剪定していれば、今ごろは「鈴なり」だったかもしれません。

Dscf2948


ハヤトウリの緑のカーテン。葉がとても茂るので、重くなって、支柱が倒伏しそうになりました。途中で支柱を新たに足して、補強しました。

ハヤトウリを栽培する時は、キュウリを栽培する時よりももっと頑丈に支柱を建てたほうが良さそうです。

2016年10月 9日 (日)

10月7日、8日の野菜セット(カボチャについて)

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、長ネギ、サツマイモ、ナス、キュウリ、ピーマン、カボチャ、ミニトマト、二十日大根、サヤインゲン、サンチュ、クウシンサイ、ニラ

「小林農場のカボチャは甘くておいしい」というお褒めのお言葉を、複数の方々よりいただいております。

カボチャは畑から収穫された後も、さらに熟して甘味が増しておいしくなります。だからカボチャは収穫してからしばらく室内に置いた後に出荷するようにしています。

Dscf2942


皆さんが食べきりやすい大きさに切り分けて、野菜セットに入れています。

切った時、果肉の色がきれいに橙色に染まっているかどうか、確認するようにしています。ちゃんと熟していないカボチャは、果肉の色が薄いです。試しに未熟なカボチャを食べてみたことがありますが、トラウマになってしまいそうになるくらいにまずかったです。カボチャを出荷する前に切っておくと、中身がちゃんと熟しているかどうか、確認できます。

収穫されたカボチャはたいてい、ちゃんと熟していますが、遅い時期にツルの先に実って形が小さいカボチャは「うらなり」で、未熟である可能性があります。切らずに丸ごと出荷する場合は、大きいカボチャを選んで出荷しています。

Dscf2935


サツマイモを収穫し始めています。カボチャと同様、サツマイモも収穫してからしばらく時間が経ったほうがおいしく食べられるのですが、今は他に出荷できる野菜が少ないので、収穫してからすぐ、出荷しています。

でも、じっくり蒸してから試食してみたら、おいしかったです。サツマイモはゆでるよりもじっくりと蒸したほうが甘味が強くなるらしいので、蒸し器を取り出して、蒸して食べるようにしています。

2016年10月 4日 (火)

平成28年10月3日、4日の野菜セット(クウシンサイについて)

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、長ネギ、ナス、キュウリ、ピーマン、カボチャ、サヤインゲン、サンチュ、クウシンサイ、人参の葉、ニラ、ニンニク

野菜セットの中にはどんな季節にも、何かしらの葉物野菜を入れたいと思っています。

多くの人に馴染みのある葉物野菜は小松菜やほうれん草でしょう。これらの葉物野菜を年中出荷できれば良いのですが、小松菜もほうれん草も、もっと寒くならないと良質のものを収穫することができません。

秋に入って、モロヘイヤなどの夏野菜が次々に姿を消してゆく現在、クウシンサイだけが葉を茂らせています。真夏の頃よりも9月の頃のほうが葉が茂っているように見えて、頼もしく思いました。

クウシンサイはあまり馴染みのない葉物野菜です。私自身、どうすればこの葉物野菜をおいしく食べられるのかまだよくわからず、料理方法を研究中です。

なるべく毎日、クウシンサイを料理するようにしています。最近はおひたしにして食べることが多いです。おひたしという料理方法は、その食材の独特のクセを和らげて食べやすくしてくれるので、馴染みのない食材を扱う場合、とりあえずおひたしにすればおいしく食べられます。

クウシンサイの葉の部分と茎の部分は、火の通る早さが違うので、料理する時はまず切り分けて、別々に扱うとうまく料理できます。茎の部分はコリコリとした食感がします。茎を細かく切り分けてから炒めたほうがこの食感をより楽しめると、私は最近、気付きました。

ニンニクがクウシンサイと相性が良いようで、いっしょに炒めて料理されることが多いようです。私が自家用に貯蔵していたニンニクの中から出荷できそうなもの選び、今回の野菜セットの中に入れてみました。

気温がもっと下がれば、ほうれん草などの馴染みのある葉物野菜が収穫されてゆくでしょう。今はスーパーに行けば、ほぼ1年中、ほうれん草が手に入る時代です。クウシンサイのような馴染みのない葉物野菜は、滅多に食べられることはないのではないでしょうか。

小林農場では、その季節に収穫できる旬の野菜のみを出荷しています。他に収穫できる葉物野菜がない今の時期、孤軍奮闘してくれているクウシンサイのため、この食材をおいしく食べられるように料理を研究して、それをみなさんにお伝えできれば良いと思います。

Dscf2884

Dscf2802畑で茂るクウシンサイの葉。

2016年10月 2日 (日)

平成28年9月30日の野菜セット(玉ねぎの貯蔵状態について)

以下は今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、長ネギ、ナス、キュウリ、ピーマン、カボチャ、ミニトマト、サヤインゲン、サンチュ、クウシンサイ、人参の葉、青シソ、ニラ

今年の玉ねぎの保存状態は良くないので、玉ねぎを一つ一つ手に取って、少し注意深く状態を確認しながら野菜セットに入れています。

それでも、最近、お届けした玉ねぎが傷んでいたとのご指摘をいただきました。今回の配送で、数軒の方々に、「最近の野菜セットに入っている玉ねぎは傷んでいませんでしたか?」と直接うかがってみると、「傷んでいる部分もあった」との答えが返ってきました。傷んだ部分を取り除きながら食べてくださっているようでした。

野菜は生ものですし、玉ねぎは長く貯蔵していると傷みやすくなるのが自然ですので、どうしても出荷した玉ねぎの中に傷んでいるものが混ざってしまうこともあります。ただ、農家が出荷時に気遣いすることによって、傷んだものを出荷してしまうことをできるだけ減らしてゆくことはできます。

今まで野菜セットに入れていた玉ねぎは、梅雨の頃に収穫してうまく乾燥できぬまま貯蔵していた玉ねぎでした。今後は、土が乾いている頃に収穫して保存してきた、今年の玉ねぎの中では最も貯蔵状態の良い玉ねぎを野菜セットに入れてゆこうと思います。

皆さんからのご指摘により、自分では気づけなかったことに気付かされることがあり、それによって栽培方法や出荷方法が向上されることが多いです。

たいていは、質の良くない野菜を受け取ったら、わざわざ私に指摘せずに、黙って小林農場の野菜を購入することをやめる方のほうが多いと思います。小林農場の野菜を食べ続けている皆さんからのご指摘は、農場にとっての宝です。

皆さんが野菜セットについて何か気になっていることがあれば私に遠慮なくお伝えしてゆけるような雰囲気を保つことを大事にしたいと思います。

今年は玉ねぎについてご指摘をいただきましたので、来年は玉ねぎの貯蔵方法を変えてみようと思います。

作付け計画というパズル  平成28年7月28日

作付け計画というパズル 平成28年7月28日

ようやく関東地方にも梅雨明けが宣言されました。みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  大豆、冬人参、秋サヤインゲン、キャベツ、ブロッコリー・・・。すでに秋作の作物の種まきが開始されています。これより春作の作物が収穫時期を終えて畑から姿を消した跡に秋作の作物が作付けされてゆき、畑の風景は再び一変することでしょう。

  小林農場では、年間50種類ほどの作物を栽培しています。どの作物をどこの畑でいつまで栽培して、その後にその畑でどの作物を育てるのか。それは行き当たりばったりで決めているのではなく、春作や秋作が始まる前に作付け計画を作っています。自分が育てている作物の栽培期間を全て頭に入れて、入れ替わってゆく作物の栽培期間が重ならないように作付けしてゆきます。

  一般的に、同じ種類の作物を連続して同じ畑で育てると、「連作障害」と呼ばれる障害が発生して、作物がまともに育たなくなる場合があります。例えば、ジャガイモとナスは見た目が全く違う作物ですが、どちらも「ナス科」に属する同じ種類で、ジャガイモを栽培した後すぐに同じ畑でナスを栽培すると、連作障害を起こす危険性があります。同じ畑の中では、できるだけ違う種類の作物を連続して栽培できるように計画してゆきます。

  キャベツのように肥料をたくさん必要とする作物もあれば、サツマイモのように肥料がありすぎるとうまく育たない作物もあるし、大根のように土が柔らかくなくてはうまく育たない作物もあるし、サニーレタスのようにあまり土の選り好みをせずに育つ作物もあります。また、同じ畑でも、畑の手前と奥、右と左でずいぶん土の性質が違い、肥沃な土もあれば、やせた土もあり、ゴロゴロとした土もあればサラサラとした土もあります。性格の違う作物を性質の違う土質へ、それぞれ適所へ配置していけるように計画してゆきます。

  冬の間に畑に堆肥を散布しておきたいので、その畑は冬の間は作物のない空いた状態にします。代わりに作物を栽培している畑も、順番に堆肥を散布してゆけるように、いずれは栽培を休ませる期間を作れるように計画してゆきます。

  この秋作の作付けが、自ずと次の年の春作の作付けに連動してゆくので、今年の作付け計画をする際は、次の年の作付けも見据えながら、計画してゆきます。

  以上に述べた決まり事を頭に入れながら、さあ、作付け計画、開始。簡単な畑の地図を紙に何枚か描き、その地図上に現在作付けされている作物やこれから作付けされてゆく作物を書き出してゆき、新たに作付けされる作物が落ち着いてくれる位置を探し当てます。

それはまるで、縦軸と横軸に適切な文字を探して当てはめてゆくクロスゲームのようなパズルを解いてゆく作業で、ゲーム感覚で楽しめたりもします。自分の管理しているそれぞれの畑の性格やそれぞれの作物の性格を把握していなくては、このゲームは楽しめません。畑や作物と付き合っている時間が長くなればなるほど、それらのことがつかめてゆけます。一つの場所に腰を下ろして、長い年月をかけてそこに根を張って暮らしてゆくことの大切さを、作付け計画が教えてくれます。

« 2016年9月 | トップページ | 2016年11月 »

フォト
無料ブログはココログ