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2016年9月22日 (木)

黙々と伝わってゆくこと    平成28年7月14日

 

黙々と伝わってゆくこと  平成28年7月14日

    長雨が続き、梅雨が明けない今日このごろです。みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  5年前の福島第一原発事故により、福島や東北・関東地方の農地は放射能によって汚染され、私たち農家は苦しい想いをしました。次に原発事故が発生すれば今度こそ日本は滅亡してしまうかもしれないという強い危機感があり、7月10日の参議院選挙では、私は原発の再稼働を反対している立候補者や政党に投票しました。

今回の選挙で勝利したのは、今後も原発を再稼働させてゆくことを明言している自民党でした。私のように今すぐに原発をなくしてゆくべきだと考えている人は少数派のようです。この数年間、国政選挙が行われる度に、自民党が勝利しています。今の日本の情勢を見ていると、よほどのことが起こらない限り、この先しばらく自民党政権は安泰で、ゆえに、原発も維持されていくでしょう。

  農場の畑では、先日、ネギの苗が雑草に飲み込まれてしまいそうになっていたので、きれいに耕した畑に苗を植え替えました。すっかり雑草に囲まれてしまったモロヘイヤやオクラなども、四つん這いになってひたすら株元に生えている雑草を手で引き抜き、雑草の森から救出しました。選挙があろうがなかろうが、淡々と生えてくる雑草を黙々と私が引き抜いてゆく、いつもの夏の農場の光景が変わることはありません。

  人それぞれ考え方が違うので、私の思い通りに日本の社会を変えてゆくのは難しいですが、小林農場の中では他の誰の意見にも左右されることなく、私の好きなように私の理想を実現してゆけます。原発のような装置に頼らなくてもよいささやかな暮らしを、この農場の中なら実現してゆけます。私のこの想いを、皆さんにお届けしている野菜の中に詰め込んでいます。声高に「原発反対」を訴えることに時間を費やすよりも、農場で黙々と畑仕事することに専念したほうが、私の想いを強く伝えてゆけるような気がいたします。

この通信を読んでくださっている方の中には、今回の選挙で自民党に投票された方もいると思います。私は自民党の今の政策に反対なので他の政党を応援してゆこうと思っていますが、たとえ選挙で投票する政党が違っていても、小林農場の野菜を食べてくださっている方々とならば、今後も野菜を通じてお付き合いしてゆくことができます。

考え方が違う者同士がお互いの考えをぶつけ合いながら議論することはとても大切なことですが、あまりに対立が深まりすぎてお互いに顔を会わせるのも嫌になってしまったりしたら、話し合いができなくなってしまいます。しかし、「好きな映画」とか「好きな歌」とか、お互いが共有して共感できる話題があれば、政治的な考え方が違っていても、継続して顔を会わせやすくなるでしょう。

このように本当に素晴らしい映画や歌などは多くの人々に愛され、人と人を結びつける「接着剤」のような役割を果たすこともあります。「本当においしい食材」もまた、どんな考えの持ち主にも共有されやすいものだと思いますし、小林農場がそのような食材をみなさんに提供できるようになれればよいと思っています。

 

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