« 理想の現実化   平成28年7月7日 | トップページ | 平成28年9月9日、9月10日の野菜セット(お盆がすぎた後のキュウリの栽培について) »

2016年9月11日 (日)

栽培暦 平成28年8月28日~9月3日(たくさん栽培しておきたい人気作物について)

この週に行った仕事です。

収穫・出荷  整理整頓  育苗  草刈り  播種(葉物野菜、大根、カブなど)  定植(キャベツ、レタス類など)  カボチャ収穫  人参の間引き  ジャガイモ収穫・乾燥  

小林農場では、たくさんの種類の作物を少量ずつ栽培する「少量多品目栽培」を基本としています。

いっぽうで、より効率的に収入を得るために、売れる見込みのある人気作物はできるだけ大量に栽培してゆきたいと考えています。

今までいろんな作物をいろんな販売先に出荷して、どの作物が需要が高いのか把握できるようになってきました。今後は以下の作物をできるだけ大量に栽培できるように力をいれてゆきたいと思います。

ジャガイモ

地元の学校給食の食材として需要が高いです。特に「シンシア」ような大きくイモが肥大する品種は好まれて利用されて、出荷がしやすいです。

また、冬になればジャガイモの需要が高まるので、しっかりと長期間貯蔵しておけば、冬になれば直売所などでよく売れます。

「土寄せ機」と「芋堀機」と、大量のイモを長期間貯蔵するための大量のコンテナと広い暗室を用意できれば、大量生産が可能。

玉ねぎ

地元の学校給食用の食材として需要が高いです。

また、5月上旬ごろから収穫できる早生系の玉ねぎは、どこの販売先でも需要が高いです。

人参

地元の学校給食の食材として需要が高いです。

また、冬にも長期間貯蔵ができて、冬の鉄板野菜です。暖かくなる春になっても、大型の業務用冷蔵庫があれば、さらに長く冷蔵貯蔵ができます。

また、今年初めて人参を加工して作った「人参ジャム」が大好評。加工品は加工費がかかるので売れなければ損をしますが、売り切れれば生で出荷するよりも何倍もの利益を得られます。複数の方々が新たに人参ジャムが加工されるのを楽しみに待ってくださっているので、加工用の人参の栽培にも力を入れてみたいと思います。

ほうれん草

冬になればどの販売先でも需要が高まります。

最近改良されているほうれん草の品種は耐寒性があり、冬でも葉はあまり霜枯れせず青々としていて、出荷しやすいです。小林農場が好んで作っている品種は「アトラス」や「ソロモン」。特にソロモンは、暖かくなってゆく3月に入ってもトウがたちにくく、長く収穫ができています。

菜の花

ちょうど出荷できる野菜が激減する春の端境期(はざかいき)に収穫時期を迎え、直売所などでとてもよく売れます。

キュウリ

お盆がすぎる頃より需要が高まり、どの販売先でもよく売れます。今年は小林農場でもお盆がすぎた後、キュウリの収量が激減してしまいましたが、9月に入ってもキュウリがたくさん収穫できた年もありました。

キュウリは夏の間いつでも種まきができるので、お盆がすぎた後に収穫の最盛期を迎えられるように、種まきの時期を調整したいと思います。

お盆がすぎると台風がやってくるので、支柱にツルを昇らせてゆく栽培方法よりも、ツルを地に這わせる「地這えキュウリ」をもっと多く栽培したほうが良いかも。

小麦

小麦粉は確実に売り切れる見込みのある人気加工品。品種は香りが良くて、国産小麦の中では粘りの強い「南部」を使用。

また、乾麺に加工しておけば、野菜セットに入れられる野菜の種類が減る端境期に、代わりに乾麺をセットに入れれば、セットの内容を豊富に保つことができます。

余裕があれば大量に栽培しておきたい、他の人気作物

冬に長期貯蔵ができる作物・・・長ネギ、里芋、大根、かぶ、白カボチャ、ゴボウ、白菜など

冬に露地でも生育する葉物野菜・・・油菜、京菜、壬生菜、ターサイ、チヂミ菜など

春の端境期にも収穫できる作物・・・株ネギ、春キャベツ、ヤマイモ、しろ菜など

長期間、貯蔵ができて好きな時に出荷できる作物・・・カボチャ、ニンニクなど

Dscf2768たくさん作っておきたい人参。しかし、除草作業にとても手間がかかり、たくさん作ると除草が大変です。

今年は試しに、真夏の暑い時期に、写真のように、人参の種を播く前に、畝に10日間ほどビニールを張ってみました。こうすると、土中の雑草の種は蒸し焼きされます。

これは「太陽熱除草」と呼ばれる栽培技術で、除草剤を使わなくても楽に雑草を退治できる除草方法として注目されています。

Dscf2841


Dscf2842


発芽した人参の芽。右の写真は太陽熱除草を施した畝で育てている人参。ほとんど雑草が生えていません。

左の写真は、太陽熱除草を施さずに同じ日に種まきして育てている人参。雑草もよく発芽しています。

太陽熱除草のような技術を取り入れてゆけば、人参も大量に作りやすくなるでしょう。

ただ、太陽熱によって、雑草の種だけでなく、有用な微生物まで蒸し焼きされている懸念はあります。もうしばらく、太陽熱除草を施した人参と施していない人参の今後の生育の様子を比較しながら観察してみたいと思います。

次週の仕事の予定

収穫・出荷  整理整頓  育苗  草刈り  播種(葉物野菜、大根、カブなど)  定植(白菜、キャベツ、レタス類など)  ジャガイモの収穫  カボチャの収穫  小麦唐を唐箕にかけて、製粉へ  除草(人参、キャベツ、ブロッコリーなど)  虫捕り  堆肥の入手・散布

« 理想の現実化   平成28年7月7日 | トップページ | 平成28年9月9日、9月10日の野菜セット(お盆がすぎた後のキュウリの栽培について) »

仕事」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

« 理想の現実化   平成28年7月7日 | トップページ | 平成28年9月9日、9月10日の野菜セット(お盆がすぎた後のキュウリの栽培について) »

2023年4月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
フォト
無料ブログはココログ