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2016年8月28日 (日)

政治と無縁でいられぬ日常  平成28年6月23日

政治と無縁でいられぬ日常  平成28年6月23日

長雨が続き、梅雨明けが待ち遠しい今日この頃です。みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  来月の7月10日に投票日を迎える参議院選挙が6月22日に公示されて、数十日間の選挙戦の幕が切って落とされました。各政党の選挙公約の中で私が注目しているのは、原発の問題に対する姿勢です。5年前の福島第一原発事故では、福島を中心にして東北・関東地方の大地も海も深刻な放射能汚染の影響を受け、私たち農家は酷い目にあいましたし、その被害は今でも払拭しきれていません。

  原発事故から5年間、関東地方では原発は全て停止していますが、それで私たちが電気に困ることはありませんでした。わざわざ危険な原発を再稼働させなくても人々は問題なく暮らしてゆけることが証明されました。「原発を再稼働しなくては日本の経済が悪くなる」「原発を再稼働しなければ地球温暖化が進んで自然環境が悪くなる」など、原発再稼働をすすめようとする政府側が主張してきた理屈も、多くの識者によって論破されています。

  多額なお金が動く原発では、利権が生じやすいです。政府が原発を再稼働させようとする理由は、原発を稼働させることによって自分たちが得られる「原発利権」を手放したくないからだと、私は思っています。今回の選挙で私は、原発利権を打ち破って「脱原発」を真剣に取り組んでくれる立候補者に1票を投じようと思います。

  もう1つ私が注目するのは、やはり農業に大きな影響を与えるTPP(環太平洋連携協定)の問題です。TPPによって、太平洋地域の国々の間で自由貿易が推進されますので、海外の安い農産物が自由に日本に輸入されるようになります。日本国内の農産物は売れなくなってしまい、国内の多くの農家は農業で生計を立てられなくなると言われています。

  農業だけに限らず、全ての産業が厳しい自由競争に巻き込まれ、多くの企業や自営業者はつぶれてゆくでしょう。TPPのような国境を越えた大規模な自由競争では、ほんの一部の強者ばかりに富が集中して、その他大勢の人々は貧困層に追いやられてしまい、大きな貧富の格差を生じやすくなり、社会は不安定になります。

TPPが目指すような弱肉強食型の社会ではなく、大勢の人々が共生してゆける社会を目指すべきだと私は思います。TPPに反対する候補者に1票を投じてゆきたいと思います。

  国民が政治に無関心になって政権の動向から目を離せば、知らず知らずのうちに、私達の日常生活はあらぬ方向へと流されてゆくでしょう。畑仕事が忙しくて普段は政治に関わることのない私にとって、選挙は私が政治に参加できる唯一の好機です。投票所に足を運んで1票を投じることにより、微力ながらも、私も政治に影響を与えてゆくことができます。

  日本の将来を真剣に考えて原発もTPPも必要だと思っている人がいたら、その意見にも耳をかたむけたいと思っています。選挙戦を通して、意見の違う人々が有意義な討論を交えて、新たな考え方が生み出されてゆくことを期待しています。

 

後記  この参議院選挙では、原発を維持してゆく方針を表明している自民党が勝利して、この8月には、四国電力・伊方原発が新たに再稼働されました。

 

  いっぽう、今年の春に再稼働された関西電力・高浜原発は、その後すぐ、裁判所からの運転停止命令を受けて、稼働が停止しました。

 

  去年再稼働された九州電力・川内原発の地元・鹿児島県で今年の夏に行われた知事選では、川内原発の稼働に反対する立候補者が勝利して、川内原発の運転一時停止へと動き出しました。

 

  原発をめぐる動向は一進一退。福島第一原発事故から日本人は何を学び何を選択するのか、見守ってゆきたいです。

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