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2016年8月

2016年8月29日 (月)

平成28年8月26日の野菜セット(カボチャについて)

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、ナス、キュウリ、ピーマン、オクラ、ゴーヤ、米ナス、赤ピーマン、トマト、ミニトマト、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ

秋が近づいている気配を感じます。夏の野菜から秋の野菜へと切り替わってゆく頃です。

今まで調子良く収穫されていたキュウリも台風上陸後に収量が落ち、素直にまっすぐに伸びてくれる実が少なくなり、曲がったり、尻がすぼんだり太ったりする実が増えてきました。キュウリの樹が疲れてきているみたいです。

ミニトマトの実も、熟すとすぐに割れやすくなってきて、収量は落ちてきています。トマトの樹も疲れて、収穫時期は間もなく終わるでしょう。

9月から10月の中旬にかけては、夏の野菜は収量が落ちてゆき、いっぽうで秋の野菜はまだ収穫時期を迎えず、収穫できる野菜が減ってゆく「秋の端境期(はざかいき)」となります。

Dscf2819畑より収穫されたカボチャ。お盆をすぎれば、夏野菜のカボチャの樹も疲れて枯れてゆきますが、その実は畑より収穫された後、長期間保存ができて、これから食べ頃を迎えます。

採りたてが一番おいしいキュウリなどと違って、カボチャは収穫した後にしばらく食べずに置いておくと、中の糖分が増してさらにおいしくなります。

出荷できる野菜が少なくなる9月にさっそうと登場するカボチャの存在感の大きさ。秋の端境期の救世主です。

8月下旬に一部のカボチャを収穫して、現在は野菜置き場に保存しています。トマトなどが出荷できなくなる9月中旬頃から、糖分が増したカボチャを野菜セットに入れてゆく予定です。お楽しみに。

2016年8月28日 (日)

栽培暦  平成28年8月14日~8月27日(台風について)

最近の仕事の内容です。

収穫・出荷  整理整頓  育苗  草刈り  播種(人参、葉物野菜、二十日大根など)  播種(白菜、シュンギク、サニーレタスなど)  定植、捕植(キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなど)  採種(サヤインゲン)  除草(果菜類全般、人参、長ネギ、サツマイモなど) ジャガイモ収穫、乾燥  トラクター耕  果菜類の管理  堆肥の入手・散布  台風対策・台風の被害の後始末

8月の下旬、台風が関東地方に上陸。小林農場の畑も台風の影響を受けました。

特に背を高く伸ばす作物は強風にあおられて、大きな影響を受けます。今まで、台風によってゴーヤやオクラがなぎ倒されて、そのまま回復せずに収穫時期が急に終わってしまったこともありました。

Dscf2813台風上陸後のオクラ。今年は倒れずに、強風に耐えてくれました。でも、その両脇では、モロヘイヤがかなり派手になぎ倒されています。

Dscf2810キュウリも倒れませんでした。でも、それまで調子良く毎朝収穫されていたキュウリも、台風の後、急速に収量を減らしてしまいました。回復を待ちたいと思います。

Dscf28097月下旬に新たに植えた地這えキュウリ。台風が襲来する季節に育てるキュウリは、支柱を建てて育てるのではなく、地に這わせて育てます。

Dscf2817ビニールハウス。台風の強風が直撃すると、最悪の場合、ハウスはつぶされてしまいます。

今までの私の経験では、ハウスは大きければ大きいほど、強風の影響を受けてつぶされやすいように思います。大きいほうが作業効率が良いのですけれども、小林農場では台風のことを考えて、できるだけハウスは小さく小分けして作るようにしています。

8月31日は立春から数えて二百十日目。昔から「二百十日」は台風が多く発生する厄日とされ、農家は警戒してきました。その暦どおりに、天気予報によると、また大きな台風が9月に入る直前に日本列島にやってくるようです。

どっどど どどうど どどうど どどう・・・

 

次週の仕事の予定

収穫・出荷  整理整頓  育苗  草刈り  播種(カブ、大根、二十日大根、葉物野菜など) 除草(人参、ダイズなど)  定植(冬キャベツ、レタス類など)  ジャガイモ収穫、選別  カボチャ収穫  虫捕り  台風対策  事務仕事

政治と無縁でいられぬ日常  平成28年6月23日

政治と無縁でいられぬ日常  平成28年6月23日

長雨が続き、梅雨明けが待ち遠しい今日この頃です。みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  来月の7月10日に投票日を迎える参議院選挙が6月22日に公示されて、数十日間の選挙戦の幕が切って落とされました。各政党の選挙公約の中で私が注目しているのは、原発の問題に対する姿勢です。5年前の福島第一原発事故では、福島を中心にして東北・関東地方の大地も海も深刻な放射能汚染の影響を受け、私たち農家は酷い目にあいましたし、その被害は今でも払拭しきれていません。

  原発事故から5年間、関東地方では原発は全て停止していますが、それで私たちが電気に困ることはありませんでした。わざわざ危険な原発を再稼働させなくても人々は問題なく暮らしてゆけることが証明されました。「原発を再稼働しなくては日本の経済が悪くなる」「原発を再稼働しなければ地球温暖化が進んで自然環境が悪くなる」など、原発再稼働をすすめようとする政府側が主張してきた理屈も、多くの識者によって論破されています。

  多額なお金が動く原発では、利権が生じやすいです。政府が原発を再稼働させようとする理由は、原発を稼働させることによって自分たちが得られる「原発利権」を手放したくないからだと、私は思っています。今回の選挙で私は、原発利権を打ち破って「脱原発」を真剣に取り組んでくれる立候補者に1票を投じようと思います。

  もう1つ私が注目するのは、やはり農業に大きな影響を与えるTPP(環太平洋連携協定)の問題です。TPPによって、太平洋地域の国々の間で自由貿易が推進されますので、海外の安い農産物が自由に日本に輸入されるようになります。日本国内の農産物は売れなくなってしまい、国内の多くの農家は農業で生計を立てられなくなると言われています。

  農業だけに限らず、全ての産業が厳しい自由競争に巻き込まれ、多くの企業や自営業者はつぶれてゆくでしょう。TPPのような国境を越えた大規模な自由競争では、ほんの一部の強者ばかりに富が集中して、その他大勢の人々は貧困層に追いやられてしまい、大きな貧富の格差を生じやすくなり、社会は不安定になります。

TPPが目指すような弱肉強食型の社会ではなく、大勢の人々が共生してゆける社会を目指すべきだと私は思います。TPPに反対する候補者に1票を投じてゆきたいと思います。

  国民が政治に無関心になって政権の動向から目を離せば、知らず知らずのうちに、私達の日常生活はあらぬ方向へと流されてゆくでしょう。畑仕事が忙しくて普段は政治に関わることのない私にとって、選挙は私が政治に参加できる唯一の好機です。投票所に足を運んで1票を投じることにより、微力ながらも、私も政治に影響を与えてゆくことができます。

  日本の将来を真剣に考えて原発もTPPも必要だと思っている人がいたら、その意見にも耳をかたむけたいと思っています。選挙戦を通して、意見の違う人々が有意義な討論を交えて、新たな考え方が生み出されてゆくことを期待しています。

 

後記  この参議院選挙では、原発を維持してゆく方針を表明している自民党が勝利して、この8月には、四国電力・伊方原発が新たに再稼働されました。

 

  いっぽう、今年の春に再稼働された関西電力・高浜原発は、その後すぐ、裁判所からの運転停止命令を受けて、稼働が停止しました。

 

  去年再稼働された九州電力・川内原発の地元・鹿児島県で今年の夏に行われた知事選では、川内原発の稼働に反対する立候補者が勝利して、川内原発の運転一時停止へと動き出しました。

 

  原発をめぐる動向は一進一退。福島第一原発事故から日本人は何を学び何を選択するのか、見守ってゆきたいです。

2016年8月25日 (木)

8月23日の野菜セット

8月23日の野菜セットです。

ジャガイモ、玉ねぎ、キュウリ、ナス、ピーマン、オクラ、ゴーヤ、米ナス、赤ピーマン、トマト、ミニトマト、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ

ピーマンの解説・稲垣栄宏著「身近な野菜のなるほど観察記」より

「テレビアニメの主人公「パーマン」は子供たちに人気のヒーローだが、よく似た名前のピーマンは子供たちの嫌いな野菜の定番だ。

・・・しかし、それも仕方のない話である。私たちが食べているピーマンは未熟な果実である。未熟なうちに食べられないように、ピーマンは苦味物質を持っているのである。

子供たちがピーマンを嫌がるのは正常な感覚なのだ。それを複雑な味覚を求める大人たちは、苦味がおいしいと通ぶって未熟なピーマンを食べるようになったのだ。ピーマンと子供たちにとっては、ずいぶん迷惑な話だ。

・・・ピーマンを切ってしまうと苦味物質が酸素と結びついて分解されなくなってしまうのだ。つまり苦味をとるためには、ピーマンを切らずに熱を通せばいい。

・・・むしろ、バーベキューで豪快に丸ごと焼いてしまえば、子供たちにも食べやすいというわけだ。もちろん、いつも丸ごと食べるというわけにはいかないから、料理に使うときには、切る前に一度ゆでて下ごしらえすればいい。」

Dscf2793現在のピーマンの品種は、苦味が少なくなるように改良され、昔のピーマンと比べて食べやすくなってきているようです。

小林農場では複数の品種のピーマンを作っていますが、その中でも特に「さきがけ」は大型で果肉が厚くて、そして苦味が少なく、私は仕事中に小腹がすいたら畑で「さきがけ」をもいで、そのまま生で食べたりもしています。

Dscf2796秋も近づき、未熟だった緑色の果実も完熟して赤色に染まってきました。果物と同じで、ピーマンも熟すと、動物が食べて種子を遠くへ運んでもらえるように、甘味を増します。

小林農場は緑色の未熟ピーマンといっしょに、赤色の完熟ピーマンも出荷しています。緑色のピーマンを食べない幼いお子さんも、赤色のピーマンなら食べやすいようです。

2016年8月22日 (月)

平成28年8月20日、21日の野菜セット(夏の葉物野菜について)

今回の野菜セットの内容です。

じゃがいも、玉ねぎ、ナス、キュウリ、ピーマン、オクラ、ゴーヤ、米ナス、赤ピーマン、トマト、ミニトマト、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ

Dscf28028月下旬撮影。クウシンサイの畑。クウシンサイは、収穫できる葉物野菜が少なくなる盛暑の頃に収穫できる希少な葉物野菜です。東南アジアなどでは自生していて、現在の小林農場でも盛んに葉を茂らせていて、雑草のような生命力を感じさせます。

Dscf2806長く伸びた茎葉の先端をかき取って収穫してゆきます。かき取られた茎葉の下から新芽が伸びて生育して、数日後にはまた、収穫できます。モロヘイヤも青シソも、同じようにして何度も茎葉をかき取りながら、長い間、収穫してゆけます。

7月は害虫が発生してクウシンサイの葉は虫食い穴だらけになってしまいました。他にも収穫できる野菜があったので、しばらくクウシンサイの出荷をお休みしていました。

8月に入って、久しぶりにクウシンサイを収穫してみました。すると、その後、新芽が勢いよく伸びて、すっかりクウシンサイは、初々しいきれいな葉で覆われました。

モロヘイヤにしろ、青シソにしろ、農薬を使わずに虫食い穴のないきれいな葉をたくさん生育させるコツは、休みを入れずに定期的に茎葉を収穫し続けて、常に新芽を生み出させてゆくことだと思います。収穫しないままでいると、新芽が生育しませんし、葉はそのうち、虫に食われてボロボロになります。そうなったら、とりあえずボロボロの葉を全部、取り除けば、きれいな新芽が出てくると思います。

日本ではまだクウシンサイはあまり馴染みのない野菜だと思いますが、油との相性が良く、中華料理の炒め物などによく使われます。葉だけではなく、茎もコリコリとした食感でおいしいです。個人的には、ニンニクと肉といっしょに炒めるとおいしいと思っています。

2016年8月18日 (木)

みやま小カブ物語   平成28年6月16日

みやま小カブ物語   平成28年6月16日

あじさいの花が美しく咲いております。みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  収穫できる野菜の種類も次第に夏野菜へと切り替わってゆき、春の野菜であるカブもまもなく収穫を終えようとしています。いろんな品種のカブを栽培していますが、その中の一つに、味の良い品種を取り扱っていることで農家の間で知られている埼玉県の種苗店「野口種苗研究所」から導入した「みやま小カブ」があります。

  「小カブの最高峰」と野口さんがおすすめしている品種で、農場で栽培して試食してみると、中身はとろけるように柔らかくて甘味もあり、とてもおいしかったです。ただ、収穫適期をすぎてから時間がたつと味質が落ちやすいようなので、種まきを何回にも分けて少しずつ行って収穫時期をずらせば、長期間、適期の収穫を楽しむことができて、この品種と上手に付き合えるでしょう。この品種を小林農場の小カブの主力にしてゆこうと思います。

  カブは小松菜などの他の作物と交配しやすく、雑種の種を生み出してしまうことが多いです。純粋なカブの品種を遺してゆくには、他の作物がまわりに栽培されていない山奥の隔離された畑で採種用のカブを栽培する必要があります。みやま小カブを育成する際に、野口さんはそのような畑を管理している農家に採種用のカブの栽培を依頼していたのですが、その農家がお亡くなりなった後は、野口さん自らが山奥に借りた畑に通って採種用のカブを栽培していたようです。

栽培している採種用のカブの中から優れた特徴のあるカブを選抜して、それから種を採種して、次の年にその種を播いて育てます。これを毎年繰り返して品種を改良してゆくのですが、種を採種し続けて数年後、突然、採れる種の量が激減してしまったことがあったようです。あまり同じ特徴の個体ばかりを選抜し続けていると、その品種の遺伝子が単純になりすぎてしまい、その品種の生命力は衰えてしまうことがあるようです。

そこで一度、個体を選抜することをやめて、栽培している全てのカブから種を採種して次の年にその種を播いて育ててみると、再びたくさんの種を実らせるようになったようです。あまり優れていないカブも混ざるようになったので、カブが生命力を取り戻した後、選抜を再開して良質な個体から採種してゆくもとのやり方に戻しているようです。

野口さんはいろんなメディアを通じて、以上のような品種が育成されてゆく過程をお話されています。生命の不思議さにも触れた、奥深い話だと思います。商品を作成して販売するまで、その過程にはいろいろな物語があり、それは売る側が伝える機会を設けなければ、買う側には伝わりません。私もただ野菜を売るだけでなく、その野菜が収穫されるまでの過程を物語にして、みなさんにお伝えしてゆきたいと思っています。

去年は、野口種苗研究所より農場に導入したピーマンの品種「さきがけ」、ミニトマトの品種「ステラミニ」を栽培して、それらから自分で種を採種しました。今年の春はそれらの種を播いて、初めてピーマンやミニトマトを自分で採種した種より栽培しています。これらのタネが今後、どんな物語のネタを農場にもたらしてくれるのか、今から楽しみです。

平成28年 秋作キャベツ

キャベツやレタスなどの秋野菜の種まきを行っています。ポットに種を播き、苗を育ててから畑に植えます。

秋野菜は暑さに弱く、気温が高いと種は発芽しません。でも、秋に収穫するには、7月、8月の盛暑の頃に種を播かなくてはいけません。

レタスの種は、一晩、水の中に浸して、高温を防ぐために冷蔵庫の中に入れて、あらかじめ少しだけ発芽させてから種まきしました。このように「芽だし」をしてから種まきすると、夏でもレタスを発芽させることができます。

今回、水に浸した種の量が足りなかったので、足りない分は芽だししないまま種をまいてみましたが、やはり発芽しませんでした。あらためて、芽だしの必要性を感じることとなりました。

キャベツの種なども、種まきしてから発芽するまでは日なたに置かず、日陰に置いて高温にさらさないように気をつかっています。今年はうっかり、種まきした後、そのままポットを直射日光にさらしてしまったので、キャベツの発芽が疎らになってしまいました。

けっこう栽培の基本は、忘れてしまうもの。失敗する度に、基本を思い出します。

Dscf2718発芽したキャベツの苗。

Dscf2772今の時期は害虫が活発に活動しているので、苗の上には防虫ネットを張っています。

毎日、強烈な直射日光が降り注ぎますが、秋野菜の苗は、そんなに何回も水やりをしなくてもあまりしおれることがありません。おそらく、防虫ネットは防虫だけではなく遮光の効果もあり、苗を直射日光から守ってくれているのだと思います。

2016年8月17日 (水)

栽培暦 平成28年8月7日~8月13日

この週に行われた仕事です。

収穫・出荷  整理整頓  草刈り  育苗  果菜類のせん定  ライムギ(緑肥用)を採種  キュウリの定植  ジャガイモ収穫  播種(レタス類、キャベツなど)  除草(ゴボウなど)  玉ねぎの検品

キャベツやレタスなどの秋野菜の種まきを行っています。ポットに種を播き、苗を育ててから畑に植えます。

秋野菜は暑さに弱く、気温が高いと種は発芽しません。でも、秋に収穫するには、7月、8月の盛暑の頃に種を播かなくてはいけません。

レタスの種は、一晩、水の中に浸して、高温を防ぐために冷蔵庫の中に入れて、あらかじめ少しだけ発芽させてから種まきしました。このように「芽だし」をしてから種まきすると、夏でもレタスを発芽させることができます。

今回、水に浸した種の量が足りなかったので、足りない分は芽だししないまま種をまいてみましたが、やはり発芽しませんでした。あらためて、芽だしの必要性を感じることとなりました。

キャベツの種なども、種まきしてから発芽するまでは日なたに置かず、日陰に置いて高温にさらさないように気をつかっています。今年はうっかり、種まきした後、そのままポットを直射日光にさらしてしまったので、キャベツの発芽が疎らになってしまいました。

けっこう栽培の基本は、忘れてしまうもの。失敗する度に、基本を思い出します。

Dscf2718発芽したキャベツの苗。

Dscf2772今の時期は害虫が活発に活動しているので、苗の上には防虫ネットを張っています。

毎日、強烈な直射日光が降り注ぎますが、秋野菜の苗は、そんなに何回も水やりをしなくてもあまりしおれることがありません。おそらく、防虫ネットは防虫だけではなく遮光の効果もあり、苗を直射日光から守ってくれているのだと思います。

来週の仕事の予定

  収穫・出荷  整理整頓  草刈り  育苗  種まき(白菜、シュンギク、レタス類など)  種まき(人参、カブ、二十日大根、葉物野菜など)  堆肥入手・散布  除草(人参、長ネギ、サツマイモ、ダイズなど)  ジャガイモ収穫  果菜類のせん定・管理  定植(キャベツ・ブロッコリー、カリフラワーなど)  採種(サヤインゲンなど)

平成28年8月15日、16日の野菜セット

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、キュウリ、ナス、ピーマン、オクラ、ゴーヤ、米ナス、トマト、ミニトマト、サヤインゲン、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ

Dscf27808月15日撮影。キュウリの樹。品種は「霜月青長F2」。小林農場が採種して育成した品種です。

親ツルから次から次に子ツル、孫ツルを伸ばして、たくさん花を咲かせて実をならしています。放っておくと茂りすぎるので、実を収穫しながらツルも少しずつ切り落としてせん定しています。

Dscf2776同じキュウリでも、小林農場ではいろんな品種を栽培しています。写真の中の右のキュウリは「ステータス夏(ナント交配)」。左のキュウリは霜月青長F2。

このように見比べてみると、霜月青長は少し色白なのが特徴です。

ステータス夏のように、現在市販されているキュウリの品種の多くは、緑色が濃くなるように改良されているようです。そして、実を固くして、日持ちが良くなるように改良されているようです。

霜月青長は、食べると、その実が柔らかくて歯切れが良いです。色白のキュウリは、実が柔らかいものが多いようです。実の柔らかなキュウリを求めている消費者の方々にはおすすめです。
霜月青長は私が気に入った品種なのですが、他ではあまり栽培されなくなっているみたいで、今は種屋さんに寄ってもこの品種の種を入手できません。小林農場が自分で種を採っていかないと、この品種は絶滅するかもしれません。

2016年8月14日 (日)

平成28年8月12日、13日の野菜セット

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、ナス、キュウリ、ピーマン、オクラ、ゴーヤ、米ナス、トマト、ミニトマト、サヤインゲン、モロヘイヤ、青シソ

Dscf2745今朝収穫したミニトマト。今まではまだ実が真っ赤に熟す前から収穫していましたが、今回はできるだけ実が真っ赤になるのを待ってから収穫してみました。

なぜ今までは実が真っ赤になるまで待てなかったかというと、実が真っ赤に熟すと割れやすくなってしまい、割れてしまうと商品として売れなくなるからです。ただ今年のミニトマトは、いつもよりも割れにくいようなので、あまり収穫を急がなくてもよさそうです。

トマトは乾燥した環境を好み、湿度の高い環境ではうまく生育できません。今年はミニトマトの苗を植える畝を高く盛り土して水はけを良くしてみました。

また、雨が降ったりして土壌の水分が変化する時にトマトの実は割れやすくなるので、ミニトマトの株元にどっさりと麦わらを敷いて、雨が降ってもミニトマトの株元の水分ができるだけ一定に保てるようにしてみました。これらの配慮が、ある程度、功を奏しているような気がします。

一般的にはトマトは、雨除けハウスの中で栽培され、露地では栽培しません。でも、トマトの栽培のためにわざわざ雨除けハウスを建てるのは大変。露地でもトマトを栽培できるようなれば、雨が多くて湿気のある日本の気候でも、トマト栽培がやりやすくなります。

大玉トマトは露地で育てるとどうしても品質が落ちますが、ミニトマトなら、露地で育ててもあまり食味は落ちず、病気にもかかりにくく、工夫すれば実もそれほど割れずに収穫できるのではないか。今回、ミニトマトを露地で栽培してみて、そのように感じました。

Dscf2738現在のミニトマトの様子。品種は「ステラミニ」(野口のタネ育成)。実が次々に赤く熟していますが、ずいぶん多くの葉は枯れてなくなってゆき、間もなくミニトマトがたくさん収穫できる時期も終焉を迎えようとしています。

2016年8月12日 (金)

暦の呼び名   平成28年6月9日

暦の呼び名   平成28年6月9日

麦秋の候、みなさんいかがおすごしでしょうか。

  農場の麦畑では麦が実り、収穫時期を迎えようとしています。昔からこの時期は「麦秋(ばくしゅう)」と呼ばれています。6月なのに「秋」という言葉が使われるのは、収穫時期を迎えた麦が黄金色に染まり、麦畑は一面、「収穫の秋」のような風景に変るからです。

  「梅雨」という言葉も、ちょうどその頃に農家が梅の収穫をすることから名付けられたようです。季節を表す言葉には農作業から生じたものが多いです。関東地方などで梅雨入りする6月10日頃は「入梅(にゅうばい)」と呼ばれています。昔から農家にとって大切な季節の筋目であり、大量の水を必要とする稲にとって恵みの雨が降るこの頃を目安にして、田植えが行われてきました。

  入梅を迎えると、高温多湿の気候に弱いレタスやキャベツなどの春野菜は傷みやすくなります。この時期から高温多湿に強いキュウリなどの夏野菜を代わりに収穫してゆけるように、農家は5月2日頃の「八十八夜」に、夏野菜の苗を畑に植え始めてゆきます。

  「八十八夜」は、旧暦では一年の始まりとされてきた2月4日頃の「立春」から数えて88日目にあたります。「八」と「十」と「八」という文字を重ねると「米」という文字になり、昔から「八十八」は縁起の良い数字とされています。縁起かつぎの意味もあって設けられた「八十八夜」ですが、実際にこの時期より霜が降りなくなり、霜に弱い夏野菜を畑で育てることができるようになるため、農作業の上で、大切な目安ともされてきました。

  麦秋の頃に麦の穂を揺らしながら吹き渡る風を「麦嵐(むぎあらし)」と呼び、この頃に降る雨は「麦雨(ばくう)」と呼ぶようです。昔からご先祖様たちは、季節の筋目やその頃の光景やその時の風や雨に、粋な名前をつけて呼んできました。移り変わる季節をただ漠然とすごすのではなく、目の前の季節の出来事にいちいち特別な呼び名を与えると、一見すると単調で変化のないような日常が、変化に富んだ特別な日々に見えてきます。

 今後の野菜セットの内容は、レタスなどの春野菜からキュウリなどの夏野菜へと徐々に切り替わってゆきます。6月下旬の野菜セットにあえて特別な呼び名を与えるとすれば、「衣替えセット」でしょうか。季節の移ろいに従って変化してゆく野菜セットも単調になることはなく、毎回、その季節にちなんだ違った呼び名をつけることができるような、その季節、その時にしか作れない特別な内容なのです。

2016年8月 9日 (火)

平成28年8月8日、9日の野菜セット

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、ナス、キュウリ、ピーマン、トマト、ミニトマト、オクラ、ゴーヤ、サヤインゲン、モロヘイヤ、青シソ

Dscf2711


Dscf2708


この数日間、キュウリがよく採れています。2つの買い物カゴにいっぱい、収穫されたキュウリで満たされ、本数にすると150本から200本くらい、毎朝収穫されています。「鈴なり状態」から「爆なり状態」に入りました。

この数あるキュウリの中からスッと素直にまっすぐに伸びてくれた最も上質な採りたてのキュウリを選んで、野菜セットに入れています。今年の野菜セットのキュウリは、小林農場の自信作です。

1軒につき6本ほど、キュウリを野菜セットの中に入れています。私も一人で1日に10本くらい、週に70本ほどキュウリを食べて暮らしていますが、酷暑の今の時期、人の体を冷やす作用のあるキュウリなどの夏野菜を、みなさんの食生活の中に取り入れてくだされば嬉しいです。

酷暑になると食べたくなる夏野菜のトマトも、大玉トマトとミニトマトを少し多めに野菜セットに入れています。

トマトの収穫方法を見直し中。最近はまだそんなに実が赤くならないうちから収穫する癖がつき、今回出荷したミニトマトは少し青いです。それでも十分においしく食べられますが、今後はもう少し実が赤くなってから収穫してみたいと思います。

2016年8月 8日 (月)

栽培暦 7月31日~8月6日

この週に行った仕事です。

収穫・出荷  除草(サトイモ、ネギ、人参、ハウスのまわりなど) 掃除・片づけ  播種(人参など)  果菜類のせん定・誘引(キュウリ、トマトなど)  播種(キャベツ、ブロッコリー、レタス類など)  ジャガイモの収穫  草刈り

雑草などの野草が盛んに生えてくる時期なので、毎日必ず、1日の半分を除草作業や草刈りに時間を費やすようにしています。

雑草は大きくなってしまうとそれらを取り除くのに手間暇がかかりますが、まだ小さいうちなら簡単に取り除くことができます。小林農場では除草剤を使用しませんが、適期に除草を行えば、除草剤がなくても楽に雑草を抑えられます。

この週にネギ畑を除草。比較的に広い畑ですが、まだ雑草がそんなに大きくなかったので、雑草の上に簡単に土をかぶせて、一人で1時間ほどで除草をすませました。7月に種まきした人参も、まだ雑草が小さかったので、簡単に指でかき取って、短時間で除草をすませられました。   

農場内の住まいや出荷場の片づけも同じで、散らかってしまう前にマメに片づけていれば、楽に整理整頓ができます。先週はすっかり散らかってしまった農場内の片づけに少し時間を費やして、できるだけ整理整頓しました。毎日数分ずつ、マメに片づけて、このまま仕事のしやすい環境を保ってゆきたいと思います。 

次週の仕事の予定

収穫・出荷  除草(人参、サツマイモ、ダイズなど)  草刈り、トラクター耕(畑全般)  農場内の片づけ  ジャガイモ収穫  堆肥入手、散布、追肥  播種(人参、二十日大根、フダンソウなど)  播種(白菜、レタス類、カリフラワー、シュンギクなど)  キュウリの苗の定植

2016年8月 6日 (土)

平成28年8月5日の野菜セット

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、ナス、キュウリ、ピーマン、オクラ、ゴーヤ、トマト、ミニトマト、サヤインゲン、モロヘイヤ、青シソ

Dscf2702遅ればせながら、今年度のオクラが野菜セットに初登場。

Dscf2581_2大きい順に、大玉トマト、ミニトマト、そして、ミニトマトよりもさらに小さなマイクロトマト。ミニトマトとマイクロトマトは混ぜていっしょにして出荷していますが、本当は違う品種で、食べ比べてみると味わいが違います。

マイクロトマトには、甘味だけでなく、程好い酸味も含まれているように思います。8月に入った頃より、味が乗ってきたように思います。

今年は試しに初めてマイクロトマトを栽培してみましたが、ミニトマトよりも収穫時期が長いらしく、そこを期待しています。

2016年8月 5日 (金)

顔を会わせるゆとりを作る   平成28年6月3日

顔を会わせるゆとりを作る   平成28年6月3日

衣替えの季節となりました。みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  先日の日曜日に、この季節の恒例行事となりました手作りの青空市「SATOYAMAヘルシーマーケット」が市貝町で開催されて、小林農場も野菜などを持参して出店させていただきました。会場までご家族で足を運んでくださった皆さんに、感謝をもうしあげます。

  小麦粉やジャムなど、小林農場の加工品も揃えて販売しました。小麦粉を焼いて作った生地をお客さんにお渡しして、その上に人参ジャムをちょこんと乗せて、粉とジャムの味わいを試食していただきました。好評をいただき、そのまま買ってくださる方もいました。こういうことができるのが、対面販売の良いところです。

  首都圏にお住まいの皆さんには宅急便を利用して野菜セットをお届けしていますが、芳賀郡や宇都宮市など、農場から車で通える地域にお住まいの皆さんのお宅には、私が直接、野菜セットを配送しています。野菜セットの配送日となる毎週金曜日に、早朝に野菜を収穫して、午前中に大急ぎで仕分けをして箱詰めをして、その日のうちに皆さんのお宅にお届けしています。その日に朝採りされた野菜をみなさんの夕食の食材に使用していただければよいと思っています。

おかげさまで少しずつではありますが、野菜セットを定期購入される方々が増えてきました。それに伴い出荷作業に時間がかかり、だんだんと配送時間が遅れ、皆さんがとっくに夕食の支度を終えている時間帯にみなさんのお宅にうかがうこともしばしばありました。

もう1度配送方法を見直し、皆さんが夕食の支度を始める前には野菜セットをお届け終えることができるように段取りしてゆきたいと思います。今後は金曜日だけでなく、他の曜日にも配送日を設けて、負担を分散してもっとゆとりのある配送にしてゆきたいと思います。配送の曜日を変更する場合は、みなさんにご相談させていただきたいと思います。

多品目の作物をセットにして皆さんのお宅に直送する。野菜セットの直送という販売方法が最も生産者の想いを消費者の方々に伝えやすい販売方法だと思いますし、生産者と消費者の顔の見える関係を築くことを目標にしている小林農場にとって、野菜セットの販売が農場経営の核だと考えています。農場の生計をもっと安定的に成り立たせてゆくために、もっと多くの方々に野菜セットを購入していただきたいと思っています。

そのためにも、畑仕事をもっと充実させて、収量を確保してゆかなくてはいけません。「出荷数が増えたら出荷作業に時間がかかり畑仕事に費やす時間が少なくなってしまった」などとのん気なことは言っていられません。畑仕事と出荷作業を両立させてこそ、プロの農家です。出荷作業は経験をつめば、手際よく終わらせるコツをつかんでいけるでしょうから、今後はもっと手際よく皆さんのお宅に野菜セットを配送してゆけるようになるでしょう。

眉間にしわを寄せながら配送時間に追われているような私の見苦しい姿をみなさんにお見せしたくありません。野菜セットをお届けしながら、皆さんとのんびりと雑談を楽しむくらいのゆとりのある配送をしてゆきたいと思っています。

2016年8月 2日 (火)

平成28年8月1日、2日の野菜セット

今回の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、ナス、キュウリ、ピーマン、シシトウ、米ナス、トマト、ミニトマト、サヤインゲン、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ

Dscf2687_2果肉の厚い品種のピーマン。今回はいつもよりも形の大きなピーマンが収穫され、肉詰めもしやすいと思います。

Dscf2691米ナス。米国のナスから改良されたブラックビューティ。一般的なナスと比べて形が大きく、ヘタが緑色。しっかりとした肉質で煮崩れしにくく、焼き物、煮物など、加熱すると、トロリとした食感を楽しめます。厚めに輪切りして、田楽やグラタンに使用してもおいしいようです。

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