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2016年7月 6日 (水)

ジャガイモ収穫適期 考

ジャガイモは6月より収穫適期を迎え、収穫されたイモは次の年の春まで貯蔵できます。

良い状態で長期間貯蔵するためには、収穫後にイモをしっかりと乾燥させることが大事です。しかし、収穫適期を迎える6月はちょうど梅雨の湿っている時期で、イモを乾かすのに手間がかかり難しいです。

以前に梅雨の頃に収穫したイモを乾かして貯蔵室にしまったら、数日後、多くのイモが貯蔵室の中で傷んでしまい、傷んだイモを取り除く作業で大変な思いをしたことがあります。十分に乾燥していると思って貯蔵室に入れたのだけれども、本当はちゃんと乾燥していませんでした。

7月に入って梅雨が明ければ、空気が乾燥して晴れの天候が続き、日に干していればイモが簡単に乾きます。梅雨の時期に収穫したイモは乾燥の作業に手間もかかり神経も使い、さらに貯蔵中に傷んでしまうイモもいくつか出てくるので、ときどき貯蔵しているイモを全部、点検しなくてはいけなくなる場合もあります。いっぽうで梅雨明け後に収穫すると、確実に収穫後のイモを乾燥できるので、乾燥の作業に手間をかける必要もなく、貯蔵中にいたんでしまうイモはほとんどないので点検する手間も省け、後の管理が楽です。

梅雨のうちにできるだけ早く土からイモを掘り出さなければ、畑の中で湿気て傷んでしまうイモも出てくるので、収量は減ります。だから、収穫適期を迎えたらすぐに、イモを全部収穫するのが基本です。でも、私は梅雨が明けてから本格的にイモを収穫することが多いです。それで目立って収量が減っているという感じはあまりしません。梅雨明け後でも、イモが良い状態のままで、うんざりするくらいにたくさん土の中に残っています。梅雨の時期に大急ぎで土から掘り出しても、乾燥に失敗すれば貯蔵中に多くのイモが傷み、収量は減ります。

梅雨のうちにできるだけ早く全てのイモを土から掘り出す場合は、たくさんのイモを広げて乾燥させるためにできるだけ広くて雨除けの屋根がついている空間が必要です。また、あまり長く日に当ててイモを広げたままにしていると、やがてイモの表面は緑化してしまい、品質が落ちます。ちゃんとイモを乾かすには十分に時間をかけなくてはいけませんが、時間をかけすぎると緑化してしまうので、適期に広げていたイモを短時間に一気に箱に詰めて、日の当たらない貯蔵室に運ばなくてはいけません。それをするには、人手がたくさん必要です。

イモを広げる空間や、イモの乾燥・貯蔵作業にかかわれる人手が確保できない場合は、一気に全部のジャガイモを収穫するよりも、数か月間かけて少しずつイモを収穫してゆくやり方のほうが良いと思います。

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