今年度の秋作の予習
秋に種を播く秋作作物を、以下のように分類してみました。
科が同じ作物、肥料の必要量が似ている作物、作付け期間が似ている作物を同じ区分に含めてみました。畑によって含まれている肥料の量や物理的な特徴など、ずいぶん違うので、そのときの土の状態を見極めて、以下に区分けされた作物のグループを適所に配置してゆこうと思います。
・秋まき葉物野菜区(ほうれん草以外の葉物野菜。どんな土地でも育つ)
・秋まきほうれん草区(肥沃な土地で育てること)
・秋まき結球野菜区(キャベツ、白菜など。肥沃な土地で育てること)
・人参、大根、カブ区(土がホロホロとしていて物理性の良い土地で育てること)
・大豆、小豆区(あまり肥沃ではない土地で育てたい)
・緑肥区(ライムギなど。作付けされていない土地全てで育てたい)
・加工品区(麦、ナタネなど。やせた土地でも育つ)
_____________________________________
「秋まき結球野菜」と「秋まきほうれん草」を作付けする土地には、作付け前にしっかりと堆肥を施して、できるだけ土を肥やしておくこと。
収穫期を迎えた小麦。あまり肥沃な土地で小麦を育てると、収穫期になると小麦は倒れてしまい収穫しにくくなって収量が減ってしまいます。
小麦はやせた土地でも十分に生育できますし、むしろ、下手に肥料を与えない方が育てやすいと思います。小林農場の小麦は収穫時期を迎えても倒れることなく収穫しやすいのですが、それはやせた土地で小麦を栽培しているからだと思います。
堆肥を投入すれば畑は肥えてゆきますが、広い畑をすべて肥やそうとすれば、いくら堆肥があっても足りません。小麦や大豆のように、やせた土地でも育つことのできる作物もあるので、やせ地が畑に存在していてもかまいません。入手できる量が限られた堆肥を、肥やしたい畑のみに集中的に施し、その他の土地では小麦や大豆や根菜類などのあまり肥料を必要としない作物を育てればよいでしょう。
« 平成28年7月25日、26日の野菜セット | トップページ | 未知を含んだ奥深き食事 平成28年5月27日 »
「仕事」カテゴリの記事
- 栽培暦 立秋から処暑へ(人参の自家採種について)(2017.08.30)
- 栽培暦 8月10日~8月12日頃(トウモロコシの受粉について)(2017.08.13)
- 栽培暦 8月6日~8月9日 (人参の発芽について)(2017.08.10)
- 栽培暦 7月9日~7月15日(秋作栽培の方針について)(2017.07.16)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント