臨戦態勢 平成28年4月28日
臨戦態勢 平成28年4月28日
惜春の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。
すでに何度も農場通信でお伝えしていますように、春先は1年間で最も出荷できる野菜の種類が少ない、野菜の端境期(はざかいき)です。特に今年の場合は、5月に入っても例年と比べて収穫できる野菜の種類数が少なくなって端境期が長引くかもしれません。
その理由は、今春はキャベツなどの春野菜の種まきが遅れてしまったためです。去年は5月下旬より春に播いたキャベツなどの春野菜の収穫が始まりましたが、今年は6月に入る頃まで収穫を待たなくてはいけなくなるかもしれません。
さらにキュウリなどの夏野菜の種まきも遅れました。6月に梅雨入りする頃、高温多湿の気候に弱い春野菜は傷んでいって収穫ができなくなりますが、その頃には夏野菜の収穫が始まっていないとまた、出荷野菜の種類数が少なくなります。夏野菜の種まきが遅れたことによって収穫開始日も遅れ、6月も種類数を確保するのに苦労するかもしれません。今年の春はあまりにのんびりと種を播きすぎたと反省しています。
夏から秋に変わってゆく季節の変わり目である9月にも、再び出荷できる野菜が少なくなります。カボチャはちょうど9月頃に収穫され、秋の端境期に新たに出荷できるとても心強い作物となります。今日、カボチャの種を去年よりも多めに播いておきました。
他にもマクワウリやトウガンなどの作物の種も播いておきました。これらの作物も9月に出荷できるようなので、秋の端境期の穴埋めをしてくれることを期待しています。
5月と6月に出荷野菜の種類数を確保するのに苦労することになったのは、のんびりと種まきをしていた自分のせい。今さらこのことを悔やんでいてもしかたがないので、すでに私の頭の中は9月の端境期の対策に切り替えられ、今のうちから手をうっています。
去年の5月はどれを野菜セットに入れようか迷うほどたくさんの種類の野菜が収穫できていたし、6月の谷間にも夏野菜が収穫され始めて種類数をうまく確保できていました。小林が怠けさえしなければ、農場の畑は一年を通して収穫の恵みをもたらしてくれます。去年の播種時期を模範として、今年の播種時期を反面教師とすればよいと思います。
間もなく「八十八夜」を迎えます。雑草が盛んに伸び始め、いよいよ農作業が本格化する時期です。のんびりとしていたら、雑草に作物が食われてしまいます。早朝5時には作業服に着替えて畑へ飛び出して仕事を始めるようになり、小林農場は臨戦態勢に入りました。
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