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2016年6月30日 (木)

参議院選挙特集・注目の争点

7月10日に投票日を迎える参議院選挙。現在は選挙戦の真っ最中です。

インターネット上では各政党、各候補者の政策や考え方を比較してざっくりとまとめたサイトがいくつか公開されていますので、自分の考えに近い候補者を見つける際に参考になるかと思います。私が参考にしたサイトはこちら

私が今回の選挙の争点として注目しているのは「原発」の問題と「TPP(環太平洋連携協定」の問題です。

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原発の再稼働に対していろんな意見があり賛否が分かれていますが、小林農場は原発の再稼働に反対の立場です。選挙では、「脱原発」を訴える候補者に1票を投じようと思います。以下は去年の8月に書いた農場通信より。

九州電力・川内原発が再稼働されたニュースが連日、報道されています。この2年間ほど日本では原発が稼働されてきませんでしたが、日本政府は再び原発を再稼働してゆく方向へと舵を切り出しました。

  4年前の福島第一原発事故では、福島や東日本一帯の空、海、大地が放射能によって汚染され、農産物の安全性が脅かされました。私自身も私の周りの農家の方々も酷い目にあった記憶が、今でも私の脳裏にはくっきりと焼き付いて消えることがありません。

  原発がなくても日本の電力は十分に足りています。原発は最もコストの高い発電方法なのだから、長い目で見れば、原発をなくすことは日本の経済にも良いことです。

  いったいなぜ、原発を再稼働させなくてはいけないのか、私にはさっぱりわかりません。今でも福島第一原発事故の事故原因がはっきりと分からず、原発の安全性が確保できぬままに原発が再稼働されていくことに、憤りを感じます。

  福島第一原発事故が発生した直後、東日本に拡散された放射能による農産物への汚染状況がはっきりつかめず、混乱していました。農産物は本当に放射能で汚染されて危険なのか、それともそれはただの風評なのか、よくわかりませんでした。

  早い段階から行政は農家を風評被害から守るために、農産物の安全性を強調して消費者に安心感を届けようとしてくれました。ただ「行政は本当のことを言っているのだろうか?何か隠し事をしてはいないだろうか?」と疑念を強める消費者も増え、逆にますます福島や東北・関東地方の農産物が避けられてしまうこともありました。

  いっぽう、私の周りの農家の方々は、ご自身が作っている農作物が汚染されてしまった可能性があると判断して、しばらくは自主的に農作物の出荷を自粛していました。ご自身の農作物を検査機関で検査して、安全性を確認した上で、ようやく出荷を再開されていました。

  それでも放射能汚染に関してはわからないことが多く、まだ汚染の危険性は残されていると判断して、何度もいろんな農作物を検査機関で検査して、継続的に安全性を確認していました。そのような農家の方々の誠意ある行動が消費者への信頼感を高めていきました。

  安全性を強調しなくてはなかなか消費者が農産物を買ってくれないという現実は確かにあります。しかし現在の地球環境は、放射能汚染以外にもいろんな化学物質が拡散されて汚染されています。これらの汚染を全く受けずに農産物を生産することは困難な状況です。

  農家は自分が作っている農産物にどのような危険が潜んでいるかを明らかにしてゆき、それに対してどのような対策をしているかを丁寧に説明してゆくことができれば、消費者のみなさんに安心感をお届けしてゆくことができると思います。

  誰の目から見ても安全性が確保されぬままに「安全性を確保した」として再稼働されてゆく原発は、いつまでたっても国民の信頼を得ることができません。皮肉な言い方をさせてもらえば、原発は模範的な反面教師だと思います。

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TPPに対していろんな意見があり賛否が分かれていますが、小林農場はTPPに反対の立場です。今回の選挙では、TPPに反対している候補者に1票を投じたいと思います。以下は去年の11月に書いた農場通信より。

 最近のニュースでよく耳にする話題がTPP(環太平洋連携協定)。日本を含めた太平洋地域の国々の間での貿易自由化を目指して交渉が進められています。TPPを歓迎する方々も多いかと思いますが、私はTPPに反対です。

TPPは経済を活性化させるため、太平洋の広い地域で自由競争をおしすすめてゆきます。過度の自由競争の結果、競争力の高い人々ばかりに富が集中して、その他大勢の人々は貧困に苦しむようになり、格差が拡大してゆくことが予想されます。貧困層におしやられた人々は不満を噴出させて、争いの絶えない不安定な社会になるかもしれません。TPPが太平洋地域の人々の間に広めてゆくものは、「交流」よりも「憎悪」だと思います。

 TPPに対応しようと、日本政府は国内農業の国際競争力を高めるために、競争力の高い農家に農地を集約させて、大規模な農場経営をできるように支援してゆく方針のようです。そうしたほうが、たくさんの農家がそれぞれに狭い農地を管理するよりも国内農業全体の経済効率は良くなり、競争力がつきます。しかし、一部の競争力の高い農家以外のその他大勢の農家は、自分たちの農地を差し出して農業をやめなくてはいけなくなります。

  私が知っている農業は多種多様な人間を受け入れてくれる懐の深さに魅力があり、私のような世間知らずで一般常識のない人間でも農業の世界で生活してゆくことができました。競争力の高い限られた農家しか続けていくことができないような弱肉強食型の競争に基づいた農業に、私は魅力を感じることができません。

  私は今まで、小林農場の野菜を食べてくださる消費者を増やそうと努力してきました。それは同時に、他の農家から消費者を奪う行為でもあります。私も今までしっかりと、他の農家の方々と競争をしてきました。でも、たいていの農家は自分たちの生活を成り立たせていくために仕方なく競争をするのであって、競争社会を賛美しているわけではありません。競争に勝って全国的に名の知れた農家になろうなどと大きな夢を持たなくても、豊かな自然の中で家族や仲間と仲良く暮らしていければ、それで十分に幸せなのです。

  私もスポーツの世界では競争がなければつまらないと思うし、原発事故を起こして問題となっている電力業界には自由競争を取り入れるべきだと思っています。でも農業に競争を取り入れると、おそらく、高収入を目指した環境破壊型農業が横行すると思います。

競争を生き甲斐としている人の生き方を否定するつもりはありません。ただ、競争を望む人は競争を望まない人の暮らしを巻き込まないようにする配慮が必要だと思います。全ての人々の暮らしに影響を及ぼしてしまうTPPには、そのような配慮が全くありません。

  農家の方々は、良い栽培方法を新たに見つけたら、それを「企業秘密」にして独り占めにするのではなく、他の農家にもその方法を教えて情報交換しています。小林農場が現在行っている栽培技術は、他の農場から教えてもらったものばかりです。農家同士が競争するのではなく共存共栄していこうという風土の中で、小林農場は生かされています

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