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2016年5月26日 (木)

毎年恒例の端境期  平成28年3月24日

毎年恒例の端境期  平成28年3月24日

春便りの嬉しい季節となりました。みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  季節の変わり目になると収穫できる野菜の種類が減る「端境期(はざかいき)」を迎えます。特に冬から春へと変わってゆく今の時期が一年で最も大きな端境期で、それゆえに最も野菜セットに入れる野菜の種類数を確保するのに苦労する時期でもあります。

  寒い冬の間でも、作物たちは自分たちの種を残す準備を黙々と行っています。それが春になって暖かくなると、待っていましたとばかりにいっきに新芽を伸ばしてつぼみつけ、花を咲かせて受粉して種を実らせようとします。

冬の低温によって無事に保存されてきた根菜類や葉物野菜は、暖かくなるにつれて新芽を伸ばし始め、食用部の根部から新芽へと養分が送り込まれて根部は筋っぽくなり、食用にむかなくなります。いっぽうでこの冬に種まきされた作物が順調に生育してゆくにはまだ十分に暖かくなく、収穫されるまでにはまだ時間がかかります。

土に埋めて貯蔵していた大根からは、3月になって茎が伸びでてきてつぼみをつけ始めてきました。大根を試食してみたら、やはり中身が固くなってきていました。今回で最後の冬大根の出荷となるでしょう。まだ畑に残っている大根を掘り出して千切りにして日に干せば、切り干し大根として長期間保存でき、端境期の野菜セットに加えてゆくことができるでしょう。

葉物野菜も次々と花茎を伸ばしてつぼみをつけ、葉は筋っぽくなって出荷ができなくなってきています。そんな中、ほうれん草だけはつぼみをつけず葉が柔らかな状態を保ち、3月に入ってもたくさん収穫できました。今回栽培しているほうれん草の品種はどうやら3月にもよく収穫できる品種のようです。最近の野菜セットにはほうれん草をたっぷりと入れて、野菜セットの野菜全体の量を確保しています。ほうれん草をけっこうすぐにぺろりと食べきるご家庭もいらっしゃって、たっぷりとお届けすると喜んでくださったりします。

去年の秋に種が播かれて冬の間収穫されてきた小松菜や油菜はもはや葉は固くなって食用にむきません。でも、長く伸びてつぼみをつけた茎にはうま味がたくさん詰まっていて、かきとって食べると苦味と甘味が程よく混じりあっていて、コリコリとした食感でおいしいです。これらのかきとった茎を「菜の花」と呼んで、現在、野菜セットにも加えています。なにもかもが芽吹いて食べられる野菜が少なくなる厳しい端境期を逆手にとるようにして収穫される菜の花は、端境期にしか食べられない一品です。

五月の中旬頃にはいろんな種類の野菜が収穫されて端境期を抜け出します。その後は春から梅雨への変わり目、そして夏から秋への変わり目で「プチ端境期」が生じますが、だいたいは途切れなく次から次へと新たに旬の野菜が収穫されていきます。

4月が野菜にとっての谷間であり、野菜農家にとっての山場です。端境期にも充実した内容の野菜セットおお届けしてゆけるよう、あの手この手を駆使してまいります。

 

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