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2016年5月19日 (木)

お金の話   平成28年3月17日

お金の話   平成28年3月17

仲春の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  農家などの自営業者は毎年春先に昨年の収支を国に申告しますが、先日、私も小林農場の収支を申告しました。昨年の農場の収入は、およそ200万円でした。

  私はお金の話が苦手で、税金や収支決算の話になると、何度説明を受けてもなかなか頭に入りません。農家は自分で自分たちの食材を生産できて食費にお金をかけなくてもよいですし、生活にお金があまり必要ではありません。お金のことを気にしないで生活したいと思いながら私は農家になりましたが、農家も全く収入がなければ農業を続けてゆくことができず、お金のことを考えなくてもよい日なんて1日たりともありませんでした。

  農家が農業を続けながら生活してゆくにはどれくらいの収入が必要か?一般的には年収300万円くらいと言われています。例えば、1年を通して2000円の野菜セットを毎週30軒のご家庭に購入していただくことができれば、この年収に到達できます。

  幸せな暮らしがしたいから、私たちは懸命に働いて収入を得ようとします。それが、いつの間にかにお金を儲けることが人生の最大の目標になってゆき、1円でも多く稼ぐために生活を忙しくして、ゆとりや幸せを犠牲にしてしまう罠に陥ることもあります。「年収300万円」という数字の意味には、「このくらいの収入がないと農業を続けてゆけない」という意味があると同時に、「これ以上に収入を得ようとすると生活はひたすら忙しくなって幸せが逃げてゆくかもしれない」という意味も含まれていると、私なりに解釈しています。

  実際は農家によって生活状況が違うので、必要な収入もかなり違います。子育てしている農家は子育てに費用がかかるので年収400万円以上は必要になるかもしれませんし、私のように子供がいない農家は、年収200万円以下でも生活してゆけます。

私の場合、必要な農業機械などの高価な買い物をするときには、父と母からのお金の援助に頼ったりしてきました。小林農場は私が一人だけの力で作り上げた農場ではありません。財力のない私を経済的に支えてくれた父や母、そして、今までずっと野菜セットを購入してくれてきた私の姉も含め、「小林家」で作り上げてきた農場だと思っています。今後は、私が立派に農業で生計を成り立たせてゆく姿をみせてゆくことで、家族に恩返ししてゆきたいと思っています。今は父と母に、借りたお金を毎月少しずつ返済しています。

  皆さんからいただいている代金によって小林農場は成り立っています。私が今後も休まずに野菜セットを届け続けてくれると信頼して数か月分の野菜セット代を前払いしてくださる方もいらっしゃいます。「もし私が交通事故で突然死んだりしたら、前払いしていただいたお金をお返しできなくなるかもしれません。」とお伝えしてみると、「その時はその返せなかったお金を自分の葬式代に使ってよ」と冗談を交えながらお支払いくださいました。

お金をたくさん持っていても、そのお金に「血」が通っていなければ幸せな気分に浸れないと思います。小林農場がみなさんからいただいているお金には「血」が通っています。みなさんとはお金のやりとりだけでなく、心のやりとりもしてきたと思っています。

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