撮影記録・春野菜の苗
4月20日撮影(3月中旬播種の葉物野菜)
畑への植え付けを目前としているレタスなどの春野菜の苗。植え付ける前に育苗ハウスの中から野外に移動して、外気に慣れさせる。
4月上旬撮影
今春に作った春野菜の苗は、はキャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、レタス、サニーレタス、サンチュ、シュンギク、白菜、コールラビの9種類。昨春よりも苗の数を減らして、一つ一つの苗を大事に育てるように心がけてみた。
育苗ハウスから畑に植え付けられる直前の苗。左の写真はキャベツの苗。右の写真はレタスの苗。
みんな同じように育苗管理しているけれど、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワーのアブラナ科の作物の苗と、レタス類などのキク科
の作物の間で、はっきりと生育の様子に違いが見られる。
アブラナ科の作物は本葉が4枚目を出すくらいの大きさになると生育が止まってしまい、双葉が黄ばんだり、本葉が赤紫に変色してだんだん苗の質が劣化してゆく。これ以上、育苗ハウスで育てていても順調に育ちそうもなさそうなので、まだ苗はそんなに大きくなっていなかったが、早めに畑に植え付けた。
いっぽうでキク科の作物の苗は、それなりに順調に育ってくれる。まだこの季節は霜が降りるくらいに寒い日があるけれど、アブラナ科の作物の葉は霜に当たると霜焼けしやすいが、レタス類の苗は霜に当たってもほとんど無傷ですむ。
どちらも同じ春野菜で生育適温はほとんど変わらないはずだが、アブラナ科の作物は比較的に育てにくく、キク科の作物は比較的に育てやすいという印象がある。アブラナ科とキク科の作物の生育が違う原因をつきとめてゆければ、アブラナ科の栽培方法を改善できると思う。
キク科の作物と比べて、アブラナ科の作物は床土や土壌の種類を選り好みするように思う。床土の作り方を見直してみたい。
今回、育苗に使用した床土は、2年前に発酵させて作ったもの。落ち葉を主体にして、米ぬかと豚ふん堆肥を混ぜ合わせて作った。通常、床土を作るときは、落ち葉を主体として、リン酸が多く含まれていると言われている米ぬかと鶏ふんを混ぜ合わせて発酵させて、1年以上熟成させるとよいといわれている。
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3月上旬撮影
2月23日に育苗ハウスの中でキャベツやレタスの種をポットに播き、ビニールをトンネル状にかけて保温して、発芽させる。
2月はまだまだ寒く、夜間になるとトンネルビニールの中でも気温がマイナス8度まで下がっていた。夜間にはトンネルビニールの上に毛布をかけてさらに防寒を強化したが、それでもトンネルビニール内はマイナス3度くらいまで下がっていた。
いっぽうで昼間になって日が出るとまるで春の陽気のようで、育苗ハウス内は蒸し暑く感じるほど気温が上がった。地温が高くなりすぎても発芽しなくなるので、床土の地温が25度以上を超えてしまわぬように注意した。午前中の早い時間にはトンネルビニールを取りはずして、正午くらいには育苗ハウスの両脇を開封して換気する必要があった。
種の発芽がはっきりと出そろうまで、だいたい1週間かかった。まだ寒い時期の種まきなので時間がかかったものの、無事に発芽してくれた。
発芽したばかりのレタス
発芽したばかりのブロッコリー
(画面をクリックすると、画面が拡大されてみやすくなります)
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2月下旬撮影
2月23日、そのハウスの中で、キャベツやレタスなどの春野菜の種をポットに播いて、苗作りを開始。例年では2月の上旬からこれらの春野菜の種まきが行われるが、今年は種まきの時期を遅らせてみた。
収穫時期を迎えるのも例年と比べて少し遅れると思うが、これからどんどん気温が高くなってきて作物の生育もぐんぐん早まって遅れを取り戻してゆくから、そんなに大きく収穫時期が遅れることはないと思う。例年だとまだ外が寒い時期に苗を畑に植えてゆくことになるが、今回はだいぶ暖かくなって冷害の心配をあまりしなくてもよい時期に、苗を畑に送り出してあげられると思う。
まだまだ寒い時期なので、種まきした後はビニールトンネルをかけて保温して、種を発芽させる。例年だと温床を作って春野菜の苗を育てるのだけれども、今年は試しに冷床(温床を使わない苗作り)で春野菜を育ててみることにした。温床で育てるように苗に高い気温は与えることができないが、少し温度が低いくらいのほうが苗は丈夫に育つと言われている。
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