栽培暦 3月27日~4月2日(農場の販売戦略について)
この週に行った仕事です。
収穫・出荷 片づけ 育苗 播種(ネギ、人参、カブ、葉物野菜) 米ぬかを入手 切り干し大根作り じゃが芋の種イモを切り植え付け クンタン作り
小林のひとり言
ナスの種は3月に播き、温床の中で暖めながら苗を育て、5月に畑に苗を植え付け、6月より収穫が始まる。
ナスの栽培は手間がかかり、本数が多いと負担も多くなる。特に夏になると毎日たくさん実をならせて、それを収穫せずにいるとナスの樹は弱ってしまうので、必ず収穫しなくてはいけなくなる。真夏の頃はどこの農家でもたくさんナスを収穫しているので、野菜売り場はナスであふれて、せっかく手間を費やしてナスを収穫しても売れ残ってしまう場合が多い。
去年は5月に、144個のナスの苗を植えた。今年はその半分くらいにまで苗の数を減らして、栽培の負担を減らしたいと思う。
そして、5月にもう1度、ナスの種を播いてみようと思う。その頃は暖かいので、温床がなくても苗を育てることができる。この頃に種まきされたナスが収穫され始めるの8月下旬より。真夏をすぎて全国的にナスの収量が激減して野菜売り場にナスの姿が消えてゆく頃に、小林農場ではナスの収量を確保してゆける予定。その頃になれば、収穫したナスを無駄なく売り切れると思う。
ジャガイモは、「メークイン」や「シンシア」など、長期間保存できる品種を選んで栽培している。多くの農家はジャガイモを6月より収穫した後、年末までにだいたい出荷する。小林農場は年を越した後にジャガイモをたくさん出荷するようにしている。その頃になるとジャガイモを保存している農家は小林農場の他にあまりいないので、ジャガイモがよく売れるようになる。
3月になると全国的に葉物野菜の収量が減る。確かに3月になるとほうれん草は収穫しにくくなるのだけども、3月にも収穫できそうな品種を選んでみたり種を播く時期を調整してみたりして、3月にもほうれん草をたくさん収穫できるように工夫してみた。今年の3月はほうれん草がよく売れた。
野菜売り場に野菜があふれているころに自分の野菜を棚に並べてもなかなかそれを売るのは大変で、他の農家と熾烈な競争を繰り広げなくてはいけなくなる。そのような競争を回避して、売り場が空く時期を狙って自分の野菜を棚に並べるやり方を、小林農場の販売戦略としたい。
« 4月1日の野菜セット | トップページ | 顔を見せられるようになった農場 平成28年2月18日 »
「仕事」カテゴリの記事
- 栽培暦 立秋から処暑へ(人参の自家採種について)(2017.08.30)
- 栽培暦 8月10日~8月12日頃(トウモロコシの受粉について)(2017.08.13)
- 栽培暦 8月6日~8月9日 (人参の発芽について)(2017.08.10)
- 栽培暦 7月9日~7月15日(秋作栽培の方針について)(2017.07.16)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント