平成27年 秋播きほうれん草
3月中旬撮影
この3月中は、ほうれん草がたくさん収穫できた。ほうれん草の品種は「ソロモン」(サカタ交配)。冬を越してきたほうれん草は3月になって暖かくなるとトウが立って(つぼみをつけること)収穫できなくなることが多いが、このソロモンはトウがたつのが遅いようで、3月になっても良い状態で収穫できた。
3月になってから収穫時期を迎えられるように、去年の10月25日に露地に種を播いた。その後は防寒用の布をかぶせずにいっさい防寒せず、生育を遅らせてみた。ほうれん草は寒さに強い葉物野菜。生育が進んで収穫時期を迎えるとほうれん草の葉も少し寒さに弱くなって霜枯れしやすくなるが、収穫時期を迎える前の若いほうれん草は寒さに強く、防寒しなくても凍死することなく冬を越せる。
狙い通りに2月の下旬より収穫時期を迎え、3月の端境期(はざかいき)になって収穫できる野菜が少なくなってゆく中、このほうれん草だけはよく収穫された。3月は間違いなく、「ソロモン」が小林農場の主役だった。
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2月下旬撮影
ほうれん草畑。種まきしてから5か月間、全く除草をしていないので地面が雑草に覆われてしまっているが、雑草よりも早く生育したほうれん草は雑草に負けることなく、無事に収穫されている。
去年の10月21日に播種したほうれん草。冬の間は防寒用の布をかぶせて防寒。少しずつ春らしくなってゆく2月下旬に、全体的に収穫時期を迎えた。防寒用布をかぶせたままだと蒸れてしまう危険性があると思い、布を取り外した。その後も早朝になると霜が降りたが、葉は霜枯れすることがほとんどなく、青々とした状態を保っている。
収穫されたほうれん草。葉肉を厚くして地面を這うように葉を伸ばす冬のほうれん草とは違い、今収穫されているほうれん草は葉肉が薄く空に向かって立ち上がり、春に収穫されるほうれん草の姿に変わってきている。
小林農場ではあまりほうれん草栽培では間引きをしないが、間引いておくと、1株1株の茎はもっと太くなり、立派なほうれん草をもっとたくさん収穫できるようになると思う。
現在収穫しているほうれん草の品種は「ソロモン(サカタ交配)」。他の葉物野菜が次々に収穫時期を終えてゆく中、ソロモンだけが調子良く収穫されている。以前にソロモンを栽培した時も感じたことだが、この品種は冬だけではなく、3月にも良い状態で収穫できるように改良されているようだ。
真冬の間、小林農場の畑で最も収量が良かったほうれん草の品種は「アトラス(サカタ交配)」。真冬の間はアトラスをたくさん育て、冬の終わりから3月まではソロモンをたくさん育てると良いと思う。
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