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2016年3月 3日 (木)

短所は、自覚すれば長所になる  平成27年12月25日

短所は、自覚すれば長所になる  平成27年12月25日

今年も残りわずかとなりました。みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  私が農家として独立する前は、十年間ほど農業研修生として研修先の農場で住み込みで農業研修を受けてきました。研修生たちは失敗しないように必死に仕事をするのだけれども、それまで農業をやったことのない素人なので、必ず失敗をやらかします。それを承知の上で研修先の農家の方は農場経営に関わる大事な仕事を研修生たちに任せます。失敗を経験して痛い目にあいながら、研修生たちは学んでゆきます。

  失敗する度に自分たちの短所が浮き彫りにされてゆきます。そんな研修生たちに、「短所は、自覚すれば長所になる。」と研修先の農家の方はよくおっしゃっていました。

  人は誰にでも短所があります。短所を持っていることは決して悪いことではありません。短所を直視すれば、それはその人の成長の糧になります。身の回りの片づけが苦手な人が片づけを怠ったために自分の持ち物がどれだけ乱暴に扱われてきたかを思い返して真剣に反省すれば、その人は生まれ変わったように片づけの習慣を身につけるかもしれません。

  私が研修した農家の方は厳しい方で、自分の短所を直視しようとしない研修生には鬼のように叱りつけ、私もよく怒られました。でも、失敗をやらかして真剣に自分のいたらない部分を省みる研修生に対しては、仏のように優しく許してくれました。「自分の短所をしっかり見ろ」と叱られたことがあっても、「自分の短所をなくせ」と叱られたことはなかったと思います。私が研修中に学んだことは、栽培技術はもちろん、それ以上に農家として、人としての生き様でした。

  私が農家として独立した後も、お届けした野菜が傷んでいたなど、みなさんから数々のご指摘をいただく度に、自分の仕事の短所に気付くことができました。普通は、もし購入した商品が気に入らなかったら、消費者はわざわざ生産者に指摘することはせず、その生産者から商品を購入することをやめるでしょう。みなさんからのご指摘は、私にとっての宝です。

  私には短所のない完璧な農場を作ることはできません。しかし、短所に気付くことによって少しずつ問題を改善してゆくことならできます。自分の短所を見つけることを喜びにできる人は人生の達人。生きることが楽になるでしょう。

  「短所は、自覚すれば長所になる。」短所だらけの私には福音のような言葉であり、これが小林農場の精神だと思っています。今年最後の農場通信に、研修中に学んだこの言葉をみなさんと分かち合いたいと思いました。みなさん、よいお年を。

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