料理がご馳走になるとき 平成27年12月3日
料理がご馳走になるとき 平成27年12月3日
師走の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。
先週の日曜日に地元の市貝町で青空市が開催されて、小林農場も野菜や加工品を持参して出店してまいりました。小林農場の野菜セットを食べてくださっているみなさんも家族連れで会場に足を運んでくださいました。改めてお礼を申し上げます。
私には写真を撮る趣味があり、自画自賛したくなるほどおいしく作れた自分の料理もたくさん写真に残してきたので、それらの写真を複写して、青空市で店舗の前に展示してみました。お客さんに料理の写真を見ていただきながら、料理の話をしながらすごしました。
私は10年間ほど住み込みで農業研修をしていましたが、食事は毎日、農場の食堂で他の研修生たちといっしょにとっていました。研修生たちは順番に交代しながら料理当番をつとめ、農作業だけではなく料理も研修中に体得してゆきました。自分が育てた作物を実際に自分で料理してみることで、その作物を買って料理してくださっている消費者のみなさんの気持ちに近づくことができると、研修先の農家の方より教わりました。
今でも私は毎日、畑から好きなだけ採れる食材を使って自炊しています。野菜セットに出荷している野菜の状態を確認してゆくためにも、自炊することは大切です。でも、畑仕事に追われて気持ちに余裕がなくなると、食材をいっぺんに火を通そうとしたり、調味料をたっぷり加えて簡単に味つけしようとしたり、料理の味がどうしても大味になってゆきます。
数週間前に近所のお宅の夕食会におじゃましてきました。一品持ち寄りということでしたので、私も農場産の小麦粉と長ネギで作ったおやきを持参しました。人に喜んでもらえるように料理に心を込めようとすると、普段とは料理のやり方が自ずと違ってきます。食材を適量ずつ何回かに分けて炒めて丁寧に食材に火を通しました。素材の風味をそのまま生かせるように調味料の量を控え、じっくりと味見をしながら少しずつ味を調えました。
小林農場の生野菜は電子レンジでチンすれば簡単に食べられる便利な冷凍食品とは違い、手間をかけて料理することによりおいしくなる食材です。少しでもおいしい食事を作ろうと手間を惜しまずに料理に時間を費やせる生活は、人の心を豊かにしてゆくと思います。家族や知り合いにおいしい料理を食べさせてあげたいと願う方々と料理について情報交換できれば楽しいと思います。おいしい料理方法を自炊しながら研究したいと思います。
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