« 申年元旦 一年の計 | トップページ | 1月5日の野菜セット »

2016年1月 3日 (日)

野菜セットと直売所   平成27年11月5日

野菜セットと直売所   平成27年11月5日

霜寒の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  小林農場では主に、数種類の季節の野菜を詰め合わせて作った野菜セットを個人のお宅にお届けしながら野菜を販売してきました。他にも食品店や地元の学校給食など、できるだけいろいろな販売先を探し、農場の生計を維持するように努めてきました。

  最近は地元の直売所にも出荷しています。毎朝、野菜を収穫して袋詰めをしてラベルを貼り、直売所まで持参して店の棚に自分の品を並べることが、毎日の日課となっています。

  農家から店へ直接、中間に業者を入れずに農産物が持ち込まれるので、比較的に安い値段で農産物が販売されるところが、直売所の魅力でもあります。「安さ」を求めて直売所に足を運ぶお客さんも多いようです。安くしないとなかなか売れない時には、農家の間で「安売り競争」が繰り広げられることもあります。私も通常の値段では売れないときは、値段を下げて野菜を直売所に並べています。

  小林農場の野菜セットの価格は適正な価格であり、けっして高くはないのですが、直売所で売られている小林農場の野菜の価格と比べると、野菜セットの価格が割高に見えてしまうときもあります。小林農場にとって野菜セットの販売が最も重要な販売方法なのですが、小林農場の野菜は直売所で買うほうが安くてお得だと思われると、野菜セットを購入してくださる方々が減ってしまう危険性もあります。

  それでも、直売所で小林農場の野菜を購入して気にいってくださったお客さんから野菜セットの定期購入のご注文をいただくこともありました。私が直売所に出荷している野菜の量は少ないので、直売所に行けばいつでも小林農場の野菜を買えるとはかぎりません。小林農場の野菜を気にいってくださる方々には、野菜セットを購入することをおすすめしています。

  大勢の人々が気軽に足を運んでくる直売所は、小林農場の名前を不特定多数の消費者の方々に間に広めてくれて、思わぬつながりをもたらしてくれています。今後も、少ない量ではありますが、毎日、直売所に野菜を出荷させていただこうと思います。

  毎朝、地元の農家が採りたての鮮度の良い農産物を直売所の棚に並べています。直売所の魅力は、その商品の「鮮度の良さ」だと思います。私も毎日、地元の直売所に足を運び、前日に棚に並べて売れ残った葉物野菜は全部回収して収穫したばかりの葉物野菜と入れ替え、常に鮮度の良い物だけを棚に並べるように気を配っています。直売所の生産者としては、お客さんに、その商品の「安さ」よりも「鮮度」に注目していただければありがたいです。

せっかく手間をかけて作物を栽培しても安い値段でしか売れなくなれば、農家の暮らしは苦しくなり、作物を安定的に生産できなくなるでしょう。物には適正な価格というものがあり、安ければよいというわけではありません。小林農場の野菜セットを購入してくださっている皆さんのような、野菜を適正な価格で購入してくれる消費者がいてくれれば、農家は経済的に支えられながら品質の良い農産物を作ってゆけるでしょう。

« 申年元旦 一年の計 | トップページ | 1月5日の野菜セット »

農場通信」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 野菜セットと直売所   平成27年11月5日:

« 申年元旦 一年の計 | トップページ | 1月5日の野菜セット »

2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
フォト
無料ブログはココログ