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2016年1月

2016年1月31日 (日)

関西電力・高浜原発再稼働

5年前の福島第一原発事故で傷を負ったままなのに、日本で原発が再稼働され始めています。先日、関西電力は高浜原発を再稼働しました。去年には九州電力が川内原発を再稼働させて、間もなく四国電力が伊方原発を再稼働させる見通しです。

原発の安全性が確保されていないのは誰の目から見ても明らかなのに、原発が当たり前のように再稼働されていきます。福島第一原発事故では、福島や東北・関東地方の農家は不条理な被害を被り、その被害は未だに収束されていません。私たちは本当に酷い目にあわされました。

福島第一原発事故の記憶は、この小林農場のブログの中で永遠に風化されることはありません。この先、日本のどこかで原発が再稼働されてゆく度に、事故の記憶を蒸し返してゆきたいと思っています。

原発がなくても電気の供給量は足りています。発電コストが最も高い原発をやめれば、日本の経済も良くなると思います。放射能汚染という究極の環境汚染を引き起こす原発をなくすだけで、地球環境問題が改善されてゆきます。

原発を再稼働しなくてはいけない理由はありません。原発利権の恩恵を受けている人々がその利権を守るために再稼働させているだけだと私は思っています。

私はこの夏に行われる参議院選挙では、脱原発を訴える候補者に一票を投じてゆきたいと思います。電力が自由化されたら、原発を使用しない電力会社から電気を購入しようと思います。

どうしてもどうしても原発を再稼働しなくてはいけないまともな理由があるのであれば、私も原発の再稼働を容認するでしょう。原発再稼働に賛成している方々から、なぜ原発の再稼働に賛成するのか、その理由をお聞きしたいです。

2016年1月30日 (土)

1月29日の野菜セット

1月29日の野菜セットの内容です。

じゃがいも、玉ねぎ、人参、聖護院大根、かぶ、紫首かぶ、長ネギ、里芋、白菜、ほうれん草、水菜、ターサイ

Dscf0303野菜セットを配送し終えた後に、雪が降り始めました。配送中に降られなくてよかったです。

小林農場は雨の中でも雪の中でも、毎週、野菜セットを配送いたします。配送車には冬用タイヤを装着して、安全運転を心がけています。

Dscf0305


農場のビニールハウスにて。雪が降る予報の日は外に出掛けずに、ビニールハウスが雪の重みで押しつぶされてしまわないようにマメに雪かきをしたほうがよいのですが、野菜セットの配送でどうしても外出しなくてはいけなかったので、右の写真のように天井と地面の間に柱を入れてハウスがつぶされてしまわないようにしておきました。

2016年1月28日 (木)

料理がご馳走になるとき  平成27年12月3日

料理がご馳走になるとき  平成27年12月3日

師走の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  先週の日曜日に地元の市貝町で青空市が開催されて、小林農場も野菜や加工品を持参して出店してまいりました。小林農場の野菜セットを食べてくださっているみなさんも家族連れで会場に足を運んでくださいました。改めてお礼を申し上げます。

  私には写真を撮る趣味があり、自画自賛したくなるほどおいしく作れた自分の料理もたくさん写真に残してきたので、それらの写真を複写して、青空市で店舗の前に展示してみました。お客さんに料理の写真を見ていただきながら、料理の話をしながらすごしました。

  私は10年間ほど住み込みで農業研修をしていましたが、食事は毎日、農場の食堂で他の研修生たちといっしょにとっていました。研修生たちは順番に交代しながら料理当番をつとめ、農作業だけではなく料理も研修中に体得してゆきました。自分が育てた作物を実際に自分で料理してみることで、その作物を買って料理してくださっている消費者のみなさんの気持ちに近づくことができると、研修先の農家の方より教わりました。

  今でも私は毎日、畑から好きなだけ採れる食材を使って自炊しています。野菜セットに出荷している野菜の状態を確認してゆくためにも、自炊することは大切です。でも、畑仕事に追われて気持ちに余裕がなくなると、食材をいっぺんに火を通そうとしたり、調味料をたっぷり加えて簡単に味つけしようとしたり、料理の味がどうしても大味になってゆきます。

  数週間前に近所のお宅の夕食会におじゃましてきました。一品持ち寄りということでしたので、私も農場産の小麦粉と長ネギで作ったおやきを持参しました。人に喜んでもらえるように料理に心を込めようとすると、普段とは料理のやり方が自ずと違ってきます。食材を適量ずつ何回かに分けて炒めて丁寧に食材に火を通しました。素材の風味をそのまま生かせるように調味料の量を控え、じっくりと味見をしながら少しずつ味を調えました。

  小林農場の生野菜は電子レンジでチンすれば簡単に食べられる便利な冷凍食品とは違い、手間をかけて料理することによりおいしくなる食材です。少しでもおいしい食事を作ろうと手間を惜しまずに料理に時間を費やせる生活は、人の心を豊かにしてゆくと思います。家族や知り合いにおいしい料理を食べさせてあげたいと願う方々と料理について情報交換できれば楽しいと思います。おいしい料理方法を自炊しながら研究したいと思います。

2016年1月27日 (水)

作物の撮影記録・玉ねぎ 

3月上旬撮影

Dscf0361左は除草する前の玉ねぎ畑。この状態になったら除草作業を始めないといけない。

Dscf0389


右は除草した後の玉ねぎ畑。

雑草がまだ小さいうちなら鎌をスッと通しただけで簡単に取り除けるし、手でも簡単に引っこ抜ける。雑草が大きくなってしまうと除草作業が10倍くらい困難になり、手がつけられなくなる。

よって除草作業は雑草が小さいうちに行うのが基本だが、これがなかなか実行できない。夏になって里芋の除草をしているうちに長ネギのまわりの雑草が生い茂り、長ネギの除草に苦労しているうちに人参のまわりの雑草が生い茂り、人参の除草に苦労している間に玉ねぎ苗のまわりの雑草が生い茂ってしまったりしている。この負の連鎖が、秋になって雑草が自然に枯れてくれるまで続いてしまう。

自分の能力でどれだけの面積の畑の雑草と対峙していけるかで、作物の作付け量をきめてゆきたい。あまり欲張って広い面積に作付けしてゆくよりも、効率的に除草できる面積で作付けしたほうが、結果的に収量を上げてゆけると思う。

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11月撮影

Dscf0300(画像をクリックすると画像が拡大されて見やすくなります)

去年の9月に播種して11月に畑に定植された玉ねぎの苗。

寒さが厳しくなって、毎朝地面に霜柱ができるようになると、玉ねぎの苗の根は霜に持ち上げられてしまって、地表に放り出されてしまう。それを再び植え直したりするのだけれど、今年はまだ、苗の根は浮かされず、埋め戻す作業をしなくてすんでいる。

畑に定植された苗の根がしかっりと根付く前に寒さが厳しくなると、根は霜に浮かされやすくなると思う。今年の初冬は暖かかったので、苗の根がよく根付いてくれたのかもしれない。

小林農場で育てた苗の他に、購入した苗も少しだけ植えてみた。自分が育てた苗と比べて、細くて背丈が小さくて見た目が弱々しかったけれど、見た目通り、この時点ですでに枯れてしまった購入苗の姿が目立つ。自分で育てた苗との生育差は明らか。畑に定植する前の苗の姿で、その後の生育の様子を予想できる。
Dscf141811月に定植する前の、自分が育てた苗。

2016年1月26日 (火)

1月26日の野菜セット

1月26日の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、人参、玉ねぎ、聖護院大根、カブ、紫首カブ、長ネギ、サトイモ、白菜、ほうれん草,油菜、ターサイ

Dscf0297畑に1週間ほど厚く積もったままだった雪もようやく溶けて、露地野菜が収穫しやすくなってきました。

Dscf0168ターサイを野菜セットに入れました。同心円状に地を這うように葉を広げて生育します。背丈を高く伸ばす作物ではないので、重い雪に降り積もられても葉が折れたりしませんでした。もともとぺっちゃんこな形をしているので。

2016年1月25日 (月)

1月22日の野菜セット

1月22日の野菜セット内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、人参、聖護院大根、カブ、紫首カブ、長ネギ、里芋、白菜、ほうれん草、油菜、水菜

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紫首カブを酢で漬けて、朝食に添えてみました。赤系のカブを見ると漬け物にして、時間がたつにつれてカブが赤く染まってゆく様子を楽しみたくなります。

漬け物はご飯の最良のお供。朝食に漬け物が一品加わるだけでも、食卓が豊かになります。

2016年1月19日 (火)

1月19日の野菜セット

1月19日の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、人参、大根、長ネギ、里芋、白カボチャ、白菜、ほうれん草、油菜、水菜

Dscf0284雪の中の収穫となりました・・・。

降り積もった雪をかき分けながら収穫。畑は一面、真っ白。紅白のカブをセットに加える予定でしたが、すかっりカブを貯蔵している畝を雪で見失い、急きょ、しばらく温存しておこうと室内で貯蔵していたカボチャを代わりにセットに加えてみました。

2016年1月17日 (日)

栽培暦 1月10日~1月16日

この週に行った仕事です。

収穫・出荷  農場の大掃除の総仕上げ  貯蔵している白菜の管理

小林のひとり言

今は真冬で農閑期、畑で急いでやるべき仕事はなく、たっぷりと農場の整理整頓に時間を費やすことができる。数年間散らかしたままだった敷地を一気に片づけている。平成28年の小林農場の仕事は、農場の片づけで幕を開けた。

まずは捨てるべきものを農場の中にためこまず、農場の外へとどんどん持ち出すことから始めている。「物を大切にする」とは「物を捨てない」ということではないと思う。本当に自分が必要としている物をもっと大切に保管していくためにも、それ以外の物を農場の外へと「卒業」させてあげる必要がある。人間、そんなにたくさんの物を大事に管理することはできない。

使えるのか使えないのかよく分からないまま物置の奥にずっと放置されていた、農業機械。今回の整理整頓をしている過程で、ようやくこれらの機械を物置きから取り出してみて使えるように整備してみようという気になった。使えるのなら大切に保管し、使えないのなら農場から「卒業」させる。使えるのか使えないのか分からないまま放っておかれていることが、「物」にとって一番辛いことなのかもしれない。

農場の物置小屋も建てられてから数年経っているけれど、大切に管理すればまだまだ数年間使用できる。物置小屋を新しく建てようとすれば時間とお金がかかって大変。常に物置小屋を整理整頓しておけば、小屋の壊れている部分を修繕しやすくなり、今まで使ってきた小屋の寿命を延ばすことができる。

2016年1月16日 (土)

競争が向かう先  平成27年11月26日

競争が向かう先  平成27年11月26日

落葉の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  最近のニュースでよく耳にする話題がTPP(環太平洋連携協定)。日本を含めた太平洋地域の国々の間での貿易自由化を目指して交渉が進められています。TPPを歓迎する方々も多いかと思いますが、私はTPPに反対です。

TPPは経済を活性化させるため、太平洋の広い地域で自由競争をおしすすめてゆきます。過度の自由競争の結果、競争力の高い人々ばかりに富が集中して、その他大勢の人々は貧困に苦しむようになり、格差が拡大してゆくことが予想されます。貧困層におしやられた人々は不満を噴出させて、争いの絶えない不安定な社会になるかもしれません。TPPが太平洋地域の人々の間に広めてゆくものは、「交流」よりも「憎悪」だと思います。

 TPPに対応しようと、日本政府は国内農業の国際競争力を高めるために、競争力の高い農家に農地を集約させて、大規模な農場経営をできるように支援してゆく方針のようです。そうしたほうが、たくさんの農家がそれぞれに狭い農地を管理するよりも国内農業全体の経済効率は良くなり、競争力がつきます。しかし、一部の競争力の高い農家以外のその他大勢の農家は、自分たちの農地を差し出して農業をやめなくてはいけなくなります。

  私が知っている農業は多種多様な人間を受け入れてくれる懐の深さに魅力があり、私のような世間知らずで一般常識のない人間でも農業の世界で生活してゆくことができました。競争力の高い限られた農家しか続けていくことができないような弱肉強食型の競争に基づいた農業に、私は魅力を感じることができません。

  私は今まで、小林農場の野菜を食べてくださる消費者を増やそうと努力してきました。それは同時に、他の農家から消費者を奪う行為でもあります。私も今までしっかりと、他の農家の方々と競争をしてきました。でも、たいていの農家は自分たちの生活を成り立たせていくために仕方なく競争をするのであって、競争社会を賛美しているわけではありません。競争に勝って全国的に名の知れた農家になろうなどと大きな夢を持たなくても、豊かな自然の中で家族や仲間と仲良く暮らしていければ、それで十分に幸せなのです。

  私もスポーツの世界では競争がなければつまらないと思うし、原発事故を起こして問題となっている電力業界には自由競争を取り入れるべきだと思っています。でも農業に競争を取り入れると、おそらく、高収入を目指した環境破壊型農業が横行すると思います。

競争を生き甲斐としている人の生き方を否定するつもりはありません。ただ、競争を望む人は競争を望まない人の暮らしを巻き込まないようにする配慮が必要だと思います。全ての人々の暮らしに影響を及ぼしてしまうTPPには、そのような配慮が全くありません。

  農家の方々は、良い栽培方法を新たに見つけたら、それを「企業秘密」にして独り占めにするのではなく、他の農家にもその方法を教えて情報交換しています。小林農場が現在行っている栽培技術は、他の農場から教えてもらったものばかりです。農家同士が競争するのではなく共存共栄していこうという風土の中で、小林農場は生かされています。

2016年1月14日 (木)

栽培撮影記録・白菜の貯蔵の様子

12月の上旬に白菜を全部、畑から収穫して屋内に並べて防寒。1か月間貯蔵しているが、白菜の葉の傷み方が進んでしまい、貯蔵している全ての白菜を一つ一つ、傷んだ外葉を取り除き、もう一度並べ直した。

白菜を長期貯蔵するには、凍ってしまわない程度に低温で保管することが重要。12月、ビニールハウス全体にシートをかぶせてハウス内に直射日光を入れないようにしてから、ハウスの中に白菜を並べてみた。直射日光を入れなければハウス内の温度は上がらないだろうと思っていたけれども、実際は、昼になるとハウス内は少し蒸し蒸しとした空気を感じるくらいの温度まで上がっている。あまり白菜を貯蔵しておくには最適な場所ではなかった。

夜は冷え込むので、白菜が凍ってしまわないように毛布をかぶせる。朝になると、今度は白菜が蒸れてしまわぬように毛布を外す。毛布をかけっぱなしにしていると、毛布と接している白菜の上部が蒸れていたんでしまう。今回は白菜の上部はきれいな状態で貯蔵されている。

地面と接している白菜の下部の葉の傷み方が激しい。今回、「スノコ」を敷いてから白菜を並べ直して、下部の換気を良くしてみた。

昼はハウス内の換気を良くするためハウスの前面を開けている。風がハウス内に吹き込んで白菜に直撃すると、白菜の外葉がしなしなにしおれてしまうので注意。風と直射日光に当てさえしなければ、白菜は地面から切り離されても、そんなに葉をしおらせてしまうことはない。

まるでナスやピーマンの苗を育てるかのごとく、ハウスの中の温度や湿度を調整しながら白菜を管理している。白菜の長期保存は、小林農場の課題だ。

Dscf0270並べ直している白菜の様子。

2016年1月12日 (火)

1月8日、1月12日の野菜セット

1月8日の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、人参、玉ねぎ、大根、カブ、長ネギ、里芋、白かぼちゃ、白菜、ほうれん草,油菜

1月12日の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、人参、玉ねぎ、大根、カブ、紫首カブ、長ネギ、里芋、白菜、ほうれん草,油菜、水菜

Dscf02741月12日の野菜セットに入った野菜の集合写真です。

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今回は1株ずつ大きく育てた水菜をお届けしました。1株で白菜よりも大きく育ちました。今までお届けしてきた水菜と比べて、茎は太くて丈夫。煮込んでもシャキシャキとした歯ごたえを残し、鍋料理の食材として利用しやすいと思います。

2016年1月10日 (日)

栽培暦 1月4日~1月9日

以下はこの週に行った仕事です。

収穫・出荷  大掃除の総仕上げ  

小林のひとり言

新年早々、たくさんの野菜のご注文をいただき、出荷作業に追われた。とてもありがたい。もっと出荷作業を手際よくすませられるようになって多くの方々からのご注文にお応えできるように、まずは農場の大掃除を終わらせて、整理整頓されて仕事のしやすい環境を整えてゆきたい。

暖冬で、朝は霜で畑は真っ白に凍るけれど、昼は春のように暖かい。秋に種まきされた多くの葉物野菜がこの時期にすでに収穫を迎え、葉物野菜の収穫がとても楽。

小林農場では葉物野菜に防寒用の布をかぶせているが、防寒しなくてもきれいな葉物野菜を露地から収穫・出荷している農家もいる。むしろ、ハウスで葉物野菜を育てていると大きくなりすぎて困るようだ。

いっぽうで、畑より屋内に移した白菜の貯蔵状態が良くない。お昼には屋内の気温が高くなってしまい、白菜が蒸れて傷んでしまう。傷んだ葉を取り除いて、もう一度白菜を並べ直そうと思う。

2016年1月 7日 (木)

「外畑」の思い出   平成27年11月12日

「外畑」の思い出   平成27年11月12日

初冬の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  小林農場ではそれぞれ、「下畑」、「新畑」、「外畑」と呼ばれている3枚の畑で作物を栽培してきました。そのうち、借地としてお借りしていた「外畑」を、この10月に地主さんにお返しすることになりました。

  自分の住まいから最も離れている畑だったので「外畑」と呼んでいました。とはいえ、それでも住まいから歩いて通える位置にある畑で、よく飼い犬をこの畑に散歩に連れていって遊ばせたりしていました。たいていの農家は自分の住まいと自分の畑が離れていて、車で数分間かけて往復していますが、それを考えると、全ての畑が散歩するように通えるほど近い小林農場の仕事環境は、とても恵まれています。

小林農場を始める前から、私は農業研修生としてこの「外畑」で数年間、作物栽培を学んできました。私を研修生として受け入れてくださっていた地主さんよりこの「外畑」を借地としてお借りすることになり、私は小林農場を設立して、農家として独立しました。

それから徐々に地主さんより「新畑」や「下畑」をお借りすることになり借地が拡大してゆくのですが、一番最初の頃は、「外畑」1枚だけで作物を栽培していました。研修中から長くつき合ってきた馴染みの深い畑で、円滑に農場を新規に始めることができました。

小林農場周辺の畑の土は赤い粘土質なので、ゴロゴロと固まりやすく、畑仕事をするにはやりにくい土ではあります。今から10年ほど前に私が初めて「外畑」で畑仕事をした頃は、ゴロゴロとした土を相手に苦労した記憶があります。

それから数年間、畑に堆肥をまいて耕し多品目の作物を栽培しているうちに、土はよくほぐれてきました。私が独立した頃には、以前と比べて畑仕事がやりやすい畑に変わっていました。畑の土が畑の土へと変わってゆく過程に、私は立ち会うことができました。

去年の秋作は、主力作物の栽培地として、この「外畑」を選びました。白菜もよく肥大して、「外畑」は農場に収穫の秋をもたらしてくれました。今年の夏も、ナスやピーマンなどの主力の夏野菜をこの畑で育てましたが、今までで一番良い初期生育だったと思います。

冬を迎える今の時期、「外畑」の土を一面、ハコベやオオイヌノフグリなどの小さな草が覆っています。作物が良く育つ畑に生えてくる草で、畑の豊かさを表してくれています。

10月下旬、外畑をお返しするために、夏野菜を片づけ、畑全体をトラクターで耕しました。どんな季節にも何かしらの作物が生育していた「外畑」が、今では作物の姿がいっさい消え、まるで絵描きが作品を描く前の画布のように、まっさらな空間が広がっています。「今までありがとうございました。」と「外畑」に深々と頭を下げ、その場から退きました。

今まで管理してきた畑の合計面積は、自分の能力では広すぎると思っていました。管理する畑が減れば管理するための負担も減り、作物栽培はやりやすくなってむしろ収量を増やしてゆくことができると思っています。畑は広ければ良いというものではなく、自分の身の丈に合った広さを見極めることが大切だと思います。

2016年1月 6日 (水)

栽培暦 12月27日~1月3日(年末・年始の様子)

この週に行った仕事です。

収穫・出荷  大掃除  倉庫の整備  トラクターで畑を耕うん  もみ殻を入手  餅つきに参加  農場の収支決算  お正月休み

小林のひとり言

年末・年始は畑仕事も出荷作業もお休み。年末には餅をついて、大晦日と正月は実家に戻って家族とともに新年を祝った。

この仕事休みを利用して、ため込んでいた農場の去年一年分の収支決算を、丸1日費やして終わらせることができた。また、親しい方々への年賀はがきも作った(事情があって、みなさんのお宅に私のはがきが届くのは少し遅れると思います)。

お正月に読書を楽しむ時間もあった。学生の頃は本を読むことが好きで好きで、本に書かれている言葉にいちいち刺激されて、将来何をして暮らしていけばよいのかさっぱりわからなかった学生時代の私は、本を読んで農業の世界に飛び込む決心をした。今はすっかりじっくりと読書をする余裕をなくしてしまっているが、改めて読書は自分に強い刺激を与えてくれると感じた。

今回の読書で、住まいの片づけ方法についてとても魅力的に語っている本を読んだ。まず今年最初に行わなくてはいけない仕事は、去年より続けてきた「農場の大掃除」に決着をつけ、整理整頓された環境を農場内に完成させること。その決心を改めて確認した正月だった。今年の冬が終わるまでには、環境が整い、仕事の効率も上がり、生活も向上するだろう。

2016年1月 5日 (火)

1月5日の野菜セット

1月5日の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、人参、大根、カブ、長ネギ、里芋、ヤーコン、白菜、ほうれん草、油菜、水菜

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今年初の野菜セットに入れられた野菜たちの集合写真です。

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里芋。里芋は、土に植えられた種イモから1つの親芋が生まれ、親芋から複数の子芋が派生して、イモの数を増やしてゆきます。写真の手前は子芋、奥の大きなイモが親芋。通常は子芋を出荷します。親芋は傷みやすいので出荷しにくいのですが、今年は親芋の保存状態も良いので、野菜セットに入れています。親芋は大きいので皮を包丁でむきやすく、子芋と比べて煮崩れしにくく、料理がしやすいです。

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今回かぎりの限定出荷となります、ヤーコン。ナシのような甘味のある変わったイモです。そのまま生食してもおいしいですし、スライスして炒めてもおいしいです。

2016年1月 3日 (日)

野菜セットと直売所   平成27年11月5日

野菜セットと直売所   平成27年11月5日

霜寒の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  小林農場では主に、数種類の季節の野菜を詰め合わせて作った野菜セットを個人のお宅にお届けしながら野菜を販売してきました。他にも食品店や地元の学校給食など、できるだけいろいろな販売先を探し、農場の生計を維持するように努めてきました。

  最近は地元の直売所にも出荷しています。毎朝、野菜を収穫して袋詰めをしてラベルを貼り、直売所まで持参して店の棚に自分の品を並べることが、毎日の日課となっています。

  農家から店へ直接、中間に業者を入れずに農産物が持ち込まれるので、比較的に安い値段で農産物が販売されるところが、直売所の魅力でもあります。「安さ」を求めて直売所に足を運ぶお客さんも多いようです。安くしないとなかなか売れない時には、農家の間で「安売り競争」が繰り広げられることもあります。私も通常の値段では売れないときは、値段を下げて野菜を直売所に並べています。

  小林農場の野菜セットの価格は適正な価格であり、けっして高くはないのですが、直売所で売られている小林農場の野菜の価格と比べると、野菜セットの価格が割高に見えてしまうときもあります。小林農場にとって野菜セットの販売が最も重要な販売方法なのですが、小林農場の野菜は直売所で買うほうが安くてお得だと思われると、野菜セットを購入してくださる方々が減ってしまう危険性もあります。

  それでも、直売所で小林農場の野菜を購入して気にいってくださったお客さんから野菜セットの定期購入のご注文をいただくこともありました。私が直売所に出荷している野菜の量は少ないので、直売所に行けばいつでも小林農場の野菜を買えるとはかぎりません。小林農場の野菜を気にいってくださる方々には、野菜セットを購入することをおすすめしています。

  大勢の人々が気軽に足を運んでくる直売所は、小林農場の名前を不特定多数の消費者の方々に間に広めてくれて、思わぬつながりをもたらしてくれています。今後も、少ない量ではありますが、毎日、直売所に野菜を出荷させていただこうと思います。

  毎朝、地元の農家が採りたての鮮度の良い農産物を直売所の棚に並べています。直売所の魅力は、その商品の「鮮度の良さ」だと思います。私も毎日、地元の直売所に足を運び、前日に棚に並べて売れ残った葉物野菜は全部回収して収穫したばかりの葉物野菜と入れ替え、常に鮮度の良い物だけを棚に並べるように気を配っています。直売所の生産者としては、お客さんに、その商品の「安さ」よりも「鮮度」に注目していただければありがたいです。

せっかく手間をかけて作物を栽培しても安い値段でしか売れなくなれば、農家の暮らしは苦しくなり、作物を安定的に生産できなくなるでしょう。物には適正な価格というものがあり、安ければよいというわけではありません。小林農場の野菜セットを購入してくださっている皆さんのような、野菜を適正な価格で購入してくれる消費者がいてくれれば、農家は経済的に支えられながら品質の良い農産物を作ってゆけるでしょう。

2016年1月 2日 (土)

申年元旦 一年の計

小林農場のブログを読んでくださっているみなさん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

ちょっと長い文章になりますが、今年の農場が目指す方向をまとめてみました。

元旦版「小林のひとり言」

・「睡眠時間の確保」「整理整頓」

農家が農業を続けてゆく上で最も大切にしなくてはいけないことは何か?それは「十分な睡眠」と「整理整頓」だと思う。睡眠と整理整頓に時間を費やせるような生活を送れるよう、心がけたい。

特に私は整理整頓は苦手で、そのためにずいぶんと仕事の効率を悪くしてきた。そのことは十分に承知しているが、自分の苦手なことを改めてゆくことの難しさも身に染みて承知している。

この1月、農場の敷地で「断捨離祭り」を決行する。二度と散らかることのない環境を整え、仕事の効率を上げたい。

・「出荷場の整備」

出荷作業に時間を費やしすぎて、肝心の畑仕事の時間が削られてしまっている。出荷作業にかかる時間をどれだけ短縮できるかが、大きな鍵となる。

そのためには出荷場の環境の改善が必要不可欠。作業のしやすい出荷場が整えば出荷作業が楽になり、畑仕事に時間を費やせる。冬のうちに出荷場を改善したい。

・「生計を成り立たせる」

現在、小林農場は、専業農家としてかろうじて生活を成り立たせている。もっと収入を増やして、農場の生計を安定させてゆきたい。

もう農業では生計を成り立たせられないと思う人が増え、日本の農業人口は減少している。私のような新規就農した者たちが農業でも生計を成り立たせていけることを証明してゆければ、農業人口の減少に歯止めをかけてゆくことができる。農場の生計を成り立たせることにより、自分自身の生活が楽になるだけでなく、日本の農業に貢献できる。

・「販売先の確保」

収入を増やしてゆくには、販売先を確保する必要がある。小林農場が最も力を入れているのが野菜セットでの販売。できるだけ自然環境に負担をかけない方法で作物を栽培して販売しようとすると、野菜セットでの販売方法が最も適している。野菜セットを定期購入してくださる方々を増やしてゆくことに力を注ぎたい。

販売先との信頼関係を保つことができれば、農場の野菜を買い続けてくださる。そのためには品質の良い野菜をお届けすることはもちろん、1年を通して休まずに常に何かしらの野菜を出荷し続けられる態勢を維持しておくことが重要だと思う。販売先を確保するためにも、畑仕事の時間をしっかり確保して、それなりの質と量の作物を作ることが肝心。

・「作物の作付けの見直し」

「多品目栽培」は自然環境と調和した栽培方法であり、小林農場が今まで行ってきた栽培方法でもある。ただ、全ての作物を同じように力を入れてゆくのは無理だ。だいたいどこの販売先がどんな作物を希望するのかは決まっているので、売れる見込みのある作物の栽培には特に力を注ぎ、それ以外の作物は作付け量を減らしていこうと思う。作物によって栽培の力の入れ方にメリハリをつけ、畑仕事の効率化をはかりたい。

・「半農半農」

自分たちの衣食住を自給自足してゆく生活に切り替えることによって、人類は地球環境問題を解決してゆけると私は考えている。しかし実際は、小林農場では、野菜を栽培して販売してゆくだけで精一杯で、お米も果物もお肉も加工品も生産してゆくことができず、あまり自分の食べ物を自給できていない。

売れる見込みのある野菜を効率的に生産すれば、効率的に収入を増やすことができる。そうすれば生活にゆとりができて、お米なども自給する時間を捻出できるようになる。

作家が小説を書きながら、その傍ら、家庭菜園をして自分の食べ物を自給する生活を「半農半著」という。歌手がコンサートで歌を歌いながら、その傍ら、家庭菜園をして自分の食べ物を自給する生活を「半農半歌」という。

小林農場は「半農半農」でゆきたい。半分は「多くの消費者に安定的に作物をお届けしながら収入を得ることを目的とした専業農家の農」、そしてもう半分は「自給自足をすることによって自然環境と調和してゆくことを目的とした家庭菜園の農」。同じ「農」でも、専業農家の「農」と家庭菜園の「農」は分けて考えよう。

・「畑仕事の向上」

夏になれば畑仕事に追われてしまっている。追われないようにしていくためにも、機械や道具をもう少し導入してゆきたい。

ただ、やはり、あまりに人手が足りなさすぎることが小林農場の根本的な問題だと思う。今までのように私がたった一人で畑仕事や出荷作業をこなしてゆくやり方で、この先も続けてゆけるかどうか。小林農場に他所から人を呼び込んでゆくことを考えてゆきたい。

・「顔の見える関係の構築」

以前とくらべれば農場内もずいぶんきれいに整備されてきたし、今年から小林農場の見学を希望される方々を農場へ迎え入れてゆきたいと思う。今までにも小林農場を訪問したいと思ってくださっていた方々はいたと思う。農場を、ただ農産物を生産するだけの場所にはせず、農場に興味のある方々との交流の場にしてゆきたい。

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