見た目もきれいな無農薬野菜 平成27年10月22日
見た目もきれいな無農薬野菜 平成27年10月22日
幕秋の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。
秋は最も害虫による作物への虫害に悩まされる時期でもあります。9月に入ってすぐに種まきした小松菜がとっくに収穫時期を迎えていましたが、あまりに葉が芋虫などに喰われて穴だらけにされていたので、出荷することをやめました。
その小松菜を収穫して、おひたしにして食べてみました。感動してしまうくらい、おいしかったです。穴だらけで見た目が悪くても、十分においしく食べられます。でも、自分で食べるのには問題がなくても、それを商品として売るのはどうしてもためらいます。
以前に、野菜セットのお試しセットの中に虫食い穴が目立つ水菜を入れたことがあったのですが、それを受け取ってくださった方のご感想をお聞きすると、どうもその水菜のせいでお試しセット全体の印象を悪くしてしまったように思いました。虫が苦手な方々にはどうしても虫食い穴が目立つ葉物野菜は反射的に拒絶されてしまうようです。
農場で採れた小松菜を市場に持っていってみたり、給食用の食材として地元の小学校に出荷してみたりしてみましたが、葉に虫食い穴があるために受け入れてくださいませんでした。一般的に虫食い穴のある葉物野菜は、消費者に嫌われます。だからたいていの農家は害虫を退治するために農薬を使用します。無農薬で栽培した野菜を出荷していくには、受けとってくださる消費者の方々の理解を得るための努力が必要です。
ただ、健全に生育した葉物野菜は強い香りを放ち、害虫を寄せつけないと言われています。自分の身を害虫から守る力を備えていて、そのような葉物野菜は虫食い穴の少ない見た目のきれいな状態で収穫されます。葉物野菜の様子をしっかり観察しながら健全に育つように管理すれば、きれいな葉物野菜を出荷してゆける回数を増やしていけるでしょう。
今年の夏にはクウシンサイが、秋には大根の葉が、虫害が少なくてきれいな状態で収穫されました。無農薬栽培でこれだけきれいなら合格、十分に商品として通用すると思って野菜セットに加えてきました。みなさんはどのようにお感じになったでしょうか?
9月下旬に種まきした小松菜が虫害の少ない状態で生育してくれたので、今回の野菜セットの中に入れてみました。秋も深まり害虫も冬眠の準備を始め、次第に虫害の少ない葉物野菜を収穫しやすくなります。冬になれば虫害を気にせずに出荷できるようになります。
キャベツや白菜のように結球する葉物野菜は、球の内部まで害虫が食い破って侵入することはほとんどなく、虫食い穴が目立つのは外のほうの葉だけです。外葉を取り除いてゆけば、きれいな見た目に整えて出荷することができます。
お金を支払うのであれば見た目の美しい野菜を買いたいと思うのは、消費者として自然な感情だと思います。「無農薬栽培の野菜は健康には良さそうだけれど、見た目が良くない」という印象を持っている消費者は少なくないでしょう。
無農薬栽培だと、どうしても作物の葉に虫食い穴ができます。でも、できるだけ虫害のないきれいな野菜を出荷して、無農薬野菜の印象を少しづつ変えてみせようと思っています。
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