小林家の食卓・お雑煮
近所の方のお宅で、毎年恒例の餅つきが行われ、私も知り合いの稲作農家の方からいただいてきたモチ米を持参して、杵を振り回して臼の中で丸められた餅を思う存分に搗いてきました。
今年はモチ米を精白せず、玄米のままでモチをつきました。玄米モチは白米と比べて固いのでモチにするまで少し時間がかかるし、焼いて食べても少し粘りが弱いです。しかし、その香ばしい味わいは忘れがたく、来年も玄米モチを作りたいと思いました。きな粉やあんこで味をつけず、焼いたらそのまま食べたくなるような香りの良さです。
さっそく、お雑煮にして食べてみました。モチといっしょに入れた食材は、ゴボウ、そして「もち菜」。もち菜は正月菜とも呼ばれ、小松菜とほとんど同じような葉物野菜で耐寒性があって冬でも収穫できます。
その名前が気に入って、「もち菜」を初めて栽培してみました。名前が良いと、その味もおいしく感じたりします。「生でも食べられるほど葉は柔らかくてくせがない。葉肉は厚くてシャキシャキとした食感がおいしい」ともち菜は宣伝されていましたが、そう言われて食べてみると、確かにそのような気がいたします。愛知県では古くから雑煮に使われて親しまれていた伝統野菜のようです。