寒露 農場の風景
秋の夕暮れ、日の沈む早さは釣瓶(つるべ)落とし。
町中に夕方五時の時報が流れる頃、待っていたかのように急に視界が暗くなってゆくような感じ。畑仕事が続けられなくなり、住まいに灯りを灯します。
十三夜の頃に畑から撮ったお月様。夕方五時をすぎると、畑ではすでにお月様がこのように煌々と輝いています。街灯のない農場の敷地内でも、ライトを持たずに月明りだけで夜道が歩けます。月明りの青く淡くはかない輝きは、暗闇に包まれた夜道や畑でしか味わえません。
日本の秋は空気が澄み、月が一番、美しい季節とされています。九月の満月を十五夜、十月の満月を十三夜と呼ばれ、その晩はお月見をする風習があります。十五夜には里芋を供えるので十五夜の満月は「芋名月」、十三夜には豆を供えるので十三夜の満月は「豆名月」と呼ばれるらしいですが、小林農場ではそんなに早い時期に里芋や豆を収穫したことがありません。
以上、かなり季節遅れの月見のマメ知識でした。
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