花形作物 平成27年9月3日
花形作物 平成27年9月3日
朝夕は日毎に涼しくなってまいりました。みなさん、いかがおすごしでしょうか。
8月下旬、野菜セット(2000円セット)に初めてトウモロコシを加えてみました。喜んで受け取ってくださるみなさんの反応をうかがいながら、改めてトウモロコシは人気の高い作物だと思いました。
これまでトウモロコシをお届けしてこなかったのは、トウモロコシの出荷に私が苦手意識を持っていたからです。トウモロコシは、収穫時期を迎えると実が熟して甘くなりますが、それゆえに虫も喜んで実をかじりにきます。外皮にくるまれた実は外見上はきれいに見えても、中身は虫に食われていたりする場合もあるので、出荷するときに神経を使います。
外皮を全部取り除いて中身が無事なことを確認してから出荷しようかとも思いましたが、外皮を取り除いてしまうとトウモロコシの鮮度は急速に落ちてしまいます。どんな出荷方法が良いのか、試行錯誤しています。
収穫する適期の見極めも簡単ではありません。実が熟してからしばらく時間が経つと、実の甘味は増しますが傷みやすくもなり、虫害も受けやすくなります。だから前回の野菜セットには早めに収穫したトウモロコシを出荷しましたが、甘味が足りない気がしました。
ただ、今回栽培したトウモロコシは思っていた以上に虫害が少なく、トウモロコシの栽培や出荷に対して不必要に神経質になることもないと思いました。今後夏になれば当たり前のようにトウモロコシが野菜セットに加えられるように努力してみようと思います。
野菜セットを購入してくださっているみなさんからはトマトの要望を多くいただいております。それだけに、今年の夏は大玉トマトの栽培を失敗して一部の方々にしか大玉トマトをお届けできなかったことは、もうしわけなく思っています。
トマトの原産地は南米アンデス山脈の乾燥した土地です。夏に生育する作物ではありますが、雨が多くて湿度の高い日本の夏は、本当はトマトには適していません。プロの専業農家は、雨除け用のハウスを建てその中でトマトを栽培するなど、手間をかけています。
ミニトマトや中玉トマトは比較的栽培しやすいですが、一番人気の高いのは大玉トマトです。今年の大玉トマトの失敗の最大の原因は、苗を畑に植える時期が遅れてしまったこと。失敗の理由がはっきりしていれば改善の余地があります。大玉トマトは栽培が難しいですが、来年は野菜セットに入れられるだけの量は確保してゆきたいと思います。
カボチャも人気のある作物です。以前はあまりに簡単にカボチャを収穫できていたので、栽培の手間をいろいろと省いてみたら、ここ数年間は収穫できなくなってしまいました。
今年はちゃんと苗に肥料を与え、苗の周りをもみ殻で覆って根が張っている表土を保護して、いろいろと手助けをほどこしてみました。以前のように苗は元気に生育してくれて、今週、一部のカボチャを収穫いたしました。今年は秋からカボチャをお届けできそうです。
みなさんがご希望される野菜があればどうぞお伝えください。人気の高い作物だと分かれば、その作物の栽培には特に力を入れてまいりたいと思っています。
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