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2015年10月10日 (土)

晩夏  平成27年8月28日

晩夏  平成27年8月28日

晩夏の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  連日35度を超す猛暑日が続いていた今年の夏。暑さの盛りはすぎ、お盆を過ぎたころよりずいぶんと涼しくなり、上着をはおらないと肌寒く感じるようにもなりました。

  真夏の間、強い日差しを受けながら毎日たくさんの実をならしてきたナスとキュウリも、急な気温の下降に調子を崩してしまったようです。先週までは売り切るのが大変なくらいに毎朝カゴいっぱいに収穫できていたのに、今週に入ると、実がなかなか太ってくれなくなりました。他の農家の方々も収量が急激に減っているとおっしゃっていました。

  実の数が減っているだけでなく、実の手触りも変わってきています。ナスの樹に勢いがある真夏の頃は、黒光りするナスの表面を触ると「キュッキュ」という気持ち良い音が聞こえてきそうなツヤがありました。今は手触りがつるつるとする実が多くなってきています。

実が大きくなる勢いが衰えてきているので、なかなか恰幅良く太ったナスの実が採れにくくなってきています。今までよりも小さい実が出荷されていくことになると思います。

キュウリの樹は勢いが良いと、上から下まで太さが均一ですんなりとまっすぐな見た目のきれいな実がたくさんなります。今のように表面がデコボコしていたり曲がったりしている実が多くなってきているのは、キュウリの樹に勢いがなくなってきたからです。

今まで形が良くないキュウリやナスは商品として売らずにどんどん我が家の食材に回してきましたが、収穫できる実が少なくなってきている今は多少形が悪くても出荷しています。今まで以上に収穫される一つ一つの実は貴重で、大事に出荷してゆきたいと思います。

今年は夏野菜の衰える速度が速いように思いますが、お盆がすぎたあたりから夏野菜の収量が減っていくのは自然なことです。ナスやキュウリは人の体温を冷やしてくれる効力があり、夏バテすることなく夏を乗り切るためにすぐれた食材です。私も毎日キュウリを10本くらいは食べながら夏をすごしていましたが、秋になってもこれらの夏野菜がたくさん採れてたくさん食べていたら、体が冷えすぎてしまって健康に良くないでしょう。

ピーマンは、一般的には未熟な緑色の実が収穫されて出荷されています。その未熟な実を収穫しないままでいると、やがて実は熟して赤色に染まっていきます。未熟な緑色のピーマンと比べて甘さと酸味が増し栄養素も増えるので、良い食材となります。

今の時期、ピーマン畑では、未熟な実が次々に赤く染まっていっています。秋を感じて自分たちの寿命が間もなく終わることを知っているのでしょう。実をできるだけ早く完熟させて種子を作って、自分たちの子孫を残そうとしています。

毎朝毎朝たくさん実をならしていた頃は収穫するのもうんざりするほどでしたが、収穫できる実が少なくなってみると夏の終わりを告げられているようでさみしいものです。春と秋の気温はほとんど同じなのに、春は暖かな印象があるいっぽう、秋は肌寒く感じます。

でも、秋は「収穫の秋」「食欲の秋」です。カボチャやサツマイモなどの人の食欲をそそる楽しみな野菜を出荷できる季節へと移り変わってゆきます。

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