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2015年9月

2015年9月30日 (水)

9月20日~9月26日(秋の畑の草の様子について)

この週に行った仕事の内容です。

収穫、出荷  大掃除  育苗  草刈り  人参の除草、間引き  米ぬかを入手、散布  ジャガイモの収穫  種まき(かぶ、葉物野菜)  種まき(春キャベツ、葉物野菜)  ネギの土寄せ  稲刈りに参加

小林のひとり言

去年までは畑仕事が忙しいことをいいわけにして、夏の間ずっと、作付けをしていない畑を草だらけにして放っておくことが多かった。秋になると、オモナミやセンダングサなどのキク科の草が生い茂り、その畑の風景はまるで荒地のようになっていた。

これらのキク科の草は樹のように大きくなって固くなり、やがて横倒れして、草刈りしようとしてもとても刈りにくい。けっきょく退治されずに生き残ったこれらの草は秋には無数の種をこぼして、それらが数年後に発芽して、また畑が草だらけになって荒地のようになってしまう。

今年は夏の頃より、今まで以上に畑の草をマメに刈ってみた。すると、秋の畑の風景がずいぶんと今までと違ってきた。キク科の草はあまり見当たらず、メヒシバやエノコログサやイヌビエなどのイネ科の草が畑を覆っていた。

刈りにくくて行儀の悪いキク科草とは違い、イネ科の草は柔らかくて刈りやすく、とても行儀の良い草だ。行儀の悪いキク科の草が生い茂っている畑の風景と比べると、行儀の良いイネ科の草が覆っている畑の風景のほうが優しく見える。

雑草対策の一つとして、作物の周りに麦の種を播いて麦で地面を覆い、雑草が生えてくるのを抑えるというやり方がある。麦を生やすことと雑草を生やすことといったい何が違うのか、今まで私にはよく理解できなかった。

今年の草管理の経験から、小林農場の畑のように行儀の悪い草がたくさん生えてくる場合は、麦のような行儀の良いイネ科の草を繁殖させておくと草管理が楽になるかもしれないと思った。夏に種まきされる麦はほとんど種を作らないので、こぼれ種が数年後に雑草として生えてくるという心配もしなくてよいのだろう。

2015年9月29日 (火)

9月25日の野菜セット(今年度の小麦粉と乾麺について)

9月25日の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、ナス、キュウリ、ピーマン、ゴーヤ、カボチャ、サヤインゲン、長ネギ、モロヘイヤ、クウシンサイ,からし菜、カブの葉、青シソ、ニラ

小林のひとり言

今年の7月に収穫されて調整された小麦が製粉、製麺された。予定よりも遅れたけれど、今年度の小林農場産の小麦粉とうどん(乾麺)を、希望される方々にお届けしてゆきたい。

去年、収穫された小麦の品種は全て、岩手県の銘柄「南部」。製粉すると粘りの強い粉となり、手作りパンなどの生地として利用でき、そして香りが良い。

製麺されたうどんも香りが良く、かけうどん、冷やしうどんなど、さっとゆでて素うどんにして食べるとその香りを楽しむことができる。南部小麦で作ったうどんは多く方々より好評をいただいた。

いっぽうで、南部小麦うどんは煮込むと食感がボソボソしてしまうという意見もいただいた。冬の寒い時期はうどんを鍋で煮込んで食べたいもの。そこで今年は「南部」の他にも日本人にとっては最も馴染みのあるうどん用小麦の品種「農林61号」も栽培してみた。

秋から冬にかけては農林61号で作った太麺を主に販売していこうと思う。気候が暖かくなる春からは香りの良い南部小麦で作った細麺を主に販売していこうと思う。

小麦粉は南部小麦で作ったものを常時、販売してゆく。製粉中に取り除かれる小麦の外皮を「ふすま」というのだが、このふすまも大事に保管している。ふすまにもたくさん栄養と香りが含まれていて、小麦粉に混ぜると「全粒粉」となる。ふすまも希望される方々にお届けしてゆきたい。

2015年9月27日 (日)

軽い「安全」

軽い「安全」   平成27年8月14日

残暑お見舞いもうしあげます。みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  九州電力・川内原発が再稼働されたニュースが連日、報道されています。この2年間ほど日本では原発が稼働されてきませんでしたが、日本政府は再び原発を再稼働してゆく方向へと舵を切り出しました。

  4年前の福島第一原発事故では、福島や東日本一帯の空、海、大地が放射能によって汚染され、農産物の安全性が脅かされました。私自身も私の周りの農家の方々も酷い目にあった記憶が、今でも私の脳裏にはくっきりと焼き付いて消えることがありません。

  原発がなくても日本の電力は十分に足りています。原発は最もコストの高い発電方法なのだから、長い目で見れば、原発をなくすことは日本の経済にも良いことです。

  いったいなぜ、原発を再稼働させなくてはいけないのか、私にはさっぱりわかりません。今でも福島第一原発事故の事故原因がはっきりと分からず、原発の安全性が確保できぬままに原発が再稼働されていくことに、憤りを感じます。

  福島第一原発事故が発生した直後、東日本に拡散された放射能による農産物への汚染状況がはっきりつかめず、混乱していました。農産物は本当に放射能で汚染されて危険なのか、それともそれはただの風評なのか、よくわかりませんでした。

  早い段階から行政は農家を風評被害から守るために、農産物の安全性を強調して消費者に安心感を届けようとしてくれました。ただ「行政は本当のことを言っているのだろうか?何か隠し事をしてはいないだろうか?」と疑念を強める消費者も増え、逆にますます福島や東北・関東地方の農産物が避けられてしまうこともありました。

  いっぽう、私の周りの農家の方々は、ご自身が作っている農作物が汚染されてしまった可能性があると判断して、しばらくは自主的に農作物の出荷を自粛していました。ご自身の農作物を検査機関で検査して、安全性を確認した上で、ようやく出荷を再開されていました。

  それでも放射能汚染に関してはわからないことが多く、まだ汚染の危険性は残されていると判断して、何度もいろんな農作物を検査機関で検査して、継続的に安全性を確認していました。そのような農家の方々の誠意ある行動が消費者への信頼感を高めていきました。

  安全性を強調しなくてはなかなか消費者が農産物を買ってくれないという現実は確かにあります。しかし現在の地球環境は、放射能汚染以外にもいろんな化学物質が拡散されて汚染されています。これらの汚染を全く受けずに農産物を生産することは困難な状況です。

  農家は自分が作っている農産物にどのような危険が潜んでいるかを明らかにしてゆき、それに対してどのような対策をしているかを丁寧に説明してゆくことができれば、消費者のみなさんに安心感をお届けしてゆくことができると思います。

  誰の目から見ても安全性が確保されぬままに「安全性を確保した」として再稼働されてゆく原発は、いつまでたっても国民の信頼を得ることができません。皮肉な言い方をさせてもらえば、原発は模範的な反面教師だと思います。

2015年9月26日 (土)

栽培暦 9月13日~9月19日(夏から秋にかけて行われる種まきについて)

以下はこの週に行った仕事です。

収穫、出荷  大掃除  育苗  草刈り  ジャガイモ収穫  カボチャ収穫  鶏ふん入手、散布  播種(玉ねぎ、葉ネギ、大根、葉物野菜)  播種(春キャベツ)  除草  定植(白菜、レタス類、キャベツ)

小林のひとり言

真夏から晩秋にかけて、重要な種まきが目白押し。

梅雨の終盤の7月上旬から8月中旬にかかけて種まきが行われる人参は、晩秋から来春の3月まで出荷される。

9月中旬までに種まきされる大根は、晩秋から来春の3月まで出荷される。

お彼岸頃に種まきされるカブは、晩秋から来春の3月まで出荷される。

真夏の8月までに種まきされる白菜は、晩秋から来春の3月まで出荷される。

9月中旬に種まきされる玉ねぎは、来年の5月より収穫されて貯蔵され、再来年の2月頃まで出荷される。

このように、今行われている種まきは、今年中の出荷だけでなく、年を越して来年以降の農場の出荷に関わってくる重要な作業だ。真夏から秋にかけてはどんどん気温が下がっていくため、種まきの時期が遅れすぎてしまうと、作物の生育はますます遅れてしまい、うまく収穫できなくなることもある。この種まきでうまく発芽してうまく生育してくれるかどうかで、来年の早春以降の農場の出荷が楽になるかどうかが決まってくる。

10月は、ほうれん草や油菜などの寒さに強い葉物野菜の種まきが行われる。これらは来年の1月、2月の厳寒期に収穫され、全国的に野菜の供給が減る時期に需要が高くなり、たくさん作って出荷すると、多くの方々に喜んでいただける。

2015年9月23日 (水)

9月22日の野菜セット

9月22日の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、ナス、キュウリ、ピーマン、中玉(ミニ)トマト、ゴーヤ、カボチャ、赤ピーマン、長ネギ、サヤインゲン、モロヘイヤ、クウシンサイ、からし菜、人参の葉、青シソ

小林のひとり言

「秋に採れるナスはおいしい」という人もいるけれど、私はナスは真夏に食べたほうが皮まで柔らかくてがおいしいと思う。今年は夏の葉物野菜であるモロヘイヤが9月の終盤までよく収穫されてきたけれど、真夏の頃と比べて茎が筋っぽくなってきている。

9月に入れば夏の野菜の収量も品質も落ちてくる。現在はナスもキュウリも、まだ小さな実まで収穫して、なんとか出荷分を補っているような状況だ。この時期に新たに収穫できる旬な作物が収穫できれば、秋がやってきたことを告げる新鮮な野菜セットの内容にできる。

今年はカボチャを9月から出荷できている。私はトウガンを栽培したことがないけれど、トウガンもこの時期から冬にかけて出荷できるようだ。

早生のショウガもこの時期から出荷できる。今年は間違えて晩生のショウガを栽培したが、来年は9月から採れるショウガを栽培したい。

9月には秋作の葉物野菜は虫害を受けて出荷しにくいが、からし菜だけはあまり虫害を受けずに収穫されている。少し辛味がある味を虫は苦手にしているのかもしれない。人間にはこの辛味がおいしいので、来年もからし菜をつくってみようと思う。

今回の野菜セットではサヤインゲンをこの秋に初めて出荷したけれど、まだ十分な量を収穫できていない。極早生系のサヤインゲンを真夏のうちに種まきしてちゃんと管理すれば、9月からサヤインゲンの収穫を楽しめると思う。

サツマイモももう収穫時期を迎えている。カボチャを出荷し終えたら、サツマイモを野菜セットにいれてゆきたい。

10月になれば虫の被害もいくらか減って、秋作の葉物野菜を出荷しやすくなってくる。人参などの根菜類も収穫時期を迎えるだろう。

2015年9月20日 (日)

9月18日の野菜セット (日干しによる乾燥方法について)

以下は9/18の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、ナス、ピーマン、キュウリ、中玉(ミニ)トマト、ゴーヤ、赤ピーマン、カボチャ、長ネギ、モロヘイヤ、クウシンサイ、人参の葉、青シソ、ニンニク

小林のひとり言

9月の始め頃は雨の日が続き、全く日が出なかった。その時に土から掘り出したジャガイモは、収穫された後に多くが傷んでしまい、廃棄しなくてはいけなかった。

9月の中旬になると日が出る時間もあり、その頃に収穫したジャガイモを日に当てて乾燥させた。今度はほとんどのイモが傷んでしまうことがなく、無事に保存できた。日干しして乾燥させるという作業が大切であることを、改めて確認した。

玉ねぎもジャガイモと同様に、畑から収穫された後、長期間、貯蔵できる。玉ねぎの首の部分をヒモで縛って直射日光の当たらない風通しの良い場所に吊るしておくのが、昔からの玉ねぎの貯蔵方法。

しかし、玉ねぎを吊るす作業はとても手間がかかるので、小林農場では収穫した玉ねぎをそのままコンテナに詰めて、風通しの悪くない倉庫の中で保管している。吊るしたほうが玉ねぎはよく乾燥すると思うが、コンテナに詰めていても玉ねぎはよく乾燥した状態を保ってくれていて、貯蔵中に腐ってしまうような玉ねぎは小林農場ではほとんどない。

収穫された玉ねぎをコンテナに詰める前に、必ず雨除けハウスの中に転がして、1週間以上かけて日に当てている。この日干しの作業によって、玉ねぎがよく乾き、貯蔵状態を良くしているのだと思う。以前に日干しをせずに玉ねぎを吊るしてみたことがあったけれど、多くの玉ねぎが腐ってしまった。

お米なども、収穫した後にすぐに出荷するのではなく、日干ししてから出荷したほうが、味の良いお米を出荷できると言われている。「日に干す」という仕事は、今まで思っていたよりも重要な意味があると感じている。

2015年9月19日 (土)

海の向こうからやってきた野菜  平成27年8月7日

以下の2枚の画像をクリックすると画像が拡大されて文章が読みやすくなります。

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2015年9月17日 (木)

9月15日の野菜セット (出荷作業の問題点と改善方法について)

以下はこの週の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、ナス、キュウリ、ピーマン、オクラ、中玉(ミニ)トマト、ゴーヤ、赤ピーマン、モロヘイヤ、クウシンサイ、ニンジンの葉、青シソ、ニンニク

小林のひとり言

小林農場の野菜を食べてくださる方々が徐々に増えている。新たに野菜のご注文をいただく度に、今までの努力が報われていくようで、本当に嬉しい。

そして出荷作業に費やす時間も増えてゆく。その分、畑仕事に費やせる時間が減ってゆく。農家が本当に時間を費やさなくてはいけないのは、畑仕事だ。

農家として生計を成り立たせていくためには、もっと出荷先を増やしていく必要がある。そのためには、もっと作物の生産量を増やしていく必要がある。そのためには、もっと出荷作業を手際よく終わらせて畑仕事に時間を費やす必要がある。

小林農場の弱点は、出荷作業に時間をかけすぎること。私が不器用ということもあるのだが、出荷場が仕事をしやすいような環境に整っていないのが大きいと思う。いつも出荷場をもっと仕事のしやすいように作り変えたいと思っていた。

本当は畑仕事と並行しながら出荷場を大掛かりに整備していく予定だったが、やはり畑仕事が忙しい今の時期にはそれはできない。冬になって畑仕事が忙しくなくなったら、本腰を入れて出荷場や物置小屋を整備してゆきたい。

徐々に野菜セットのご注文が増えてきているのに伴い、最近の金曜日の野菜セットの配達の時間帯が、以前と比べてズルズルと遅くなってきている。これ以上遅くならないように、歯止めをかけたい。 

冬に整備を終わらせたら、ずいぶん畑仕事と出荷作業を両立してゆけると思う。より多くの方々に小林農場の野菜をお届けしてゆけると思う。

2015年9月16日 (水)

栽培暦 9月6日~9月12日 (雨の多い時期について)

この週に行った仕事です。

収穫、出荷  大掃除  育苗  草刈り  ネギに土寄せ  小麦を選別、製粉・製麺へ  ジャガイモの収穫、選別  ナスの支柱の補強  トラクター耕

小林のひとり言

9月に入ってからまともに晴れる日がなく、雨ばかり。この週も9月6日の日曜日から雨が降りやまず、9月10日の木曜日には関東・東北地方で大きな被害をもたらす大雨に見舞われ、その後になってようやく天気が安定してきた。

9月に終わらせる予定だったジャガイモの収穫も、雨天続きでなかなか行うことができない。しかたなくジャガイモ掘りを雨天決行してみたが、この多湿の環境の中、多くのイモが土の中で傷んでしまっていた。たっぷり水分を吸って発芽して、青々とした葉を地上に茂らせているイモもあった。このようなイモは、もうおいしくないので、収穫しなかった。今までは9月にジャガイモの収穫を終わらせてきたけれど、来年は8月には終わらせるようにしよう。

9月にはたくさんの作物の種を播いていきたいが、この長雨で土が湿り、種まきが予定どおりにできていない。土がある程度乾いていないと種まきはできない。今秋のように雨の多い時期は、土が乾いて種が播ける好機は、そんなに多くはない。このわずかな好機を逃さぬように、いつでも種まきができる準備をしておくことが重要だと思う。

2015年9月15日 (火)

9月11日の野菜セット

9月11日の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、ナス、ピーマン、キュウリ、中玉(ミニ)トマト、ゴーヤ、赤ピーマン、カボチャ、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ

小林のひとり言

先週、栃木県に大雨が襲来。小林農場の畑に大きな被害はなかったけれど、おそらく大雨の影響のためナスやキュウリなどの収量が激減して、9月11日の野菜セットはわずかに収穫できた作物をなんとかかき集めて作った。

大雨を境にして、今まで収量が減り続けてきた夏野菜が、さらに減っている。夏野菜の状態が回復するのかどうか、もう少し様子を見て見極めたい。

大雨があろうがなかろうが、夏から秋に移り変わる9月には毎年、出荷できる作物の種類が減る。9月から小松菜などの葉物野菜を新たに収穫できるように真夏のうちに葉物野菜の種を播いてみたが、この時期は虫害を受けやすい。葉が虫に食べられると、ただ単に見栄えが悪くなるだけではなく、この時期はまだ気温が高いので、虫を食われた部分から傷みが広がりやすい。防虫ネットを使用してみたけれど、なんだかうまく防虫できなかった。

葉が込み合っている部分をこまめに間引くと、がっしりとした葉物野菜が収穫できるのだけれども、この時期は草刈りなどたくさん仕事があって忙しく、間引きをしないことが多い。どうしてもヒョロリとした弱々しい葉物野菜になってしまう。

この時期の葉物野菜の栽培がうまくできないでいる。いっぽう、現在は人参の間引き作業を行っているが、たくさんの人参の葉が畑より間引かれている。人参は葉の部分もおいしく、かきあげ、ゴマ和え、スープの具、ふりかけなど、いろんな料理方法で使用できる。そして、虫害がほとんどなく、安心して出荷できる葉物野菜である。9月は人参の葉を売り込んでみたい。

おそらくモロヘイヤの出荷は今週で終わるだろうが、9月になっても花芽がつかず、出荷できる状態が長く続いた。クウシンサイも、どういうわけだか虫害がほとんどなく、良い状態で収穫できている。夏の葉物野菜がこの秋、よくがんばってくれていた。

2015年9月 9日 (水)

栽培暦  8月30日~9月5日(スズメバチトラップについて)

以下はこの週に行った仕事です。

収穫、出荷  大掃除  育苗  草刈り  追肥(果菜類など)  カボチャの収穫  人参の除草  ジャガイモの収穫  定植(白菜、レタス類)  播種(葉物野菜、大根、かぶ)

小林のひとり言

住まいの土台の下にスズメバチが巣を作ってしまったようで、土台の出入り口でスズメバチがひっきりなしに飛び交っている。巣が土台の下の目には見えない所にあるので駆除することができない。秋になってからスズメバチの活動も活発になって、私も身の危険を感じ始め、スズメバチから身を守るための知識や刺されたときの応急処置のやり方やかけこめる病院などを頭に入れておいた。

「スズメバチトラップ」を自作して、スズメバチの通り道にさりげなく置いてみた。酒、酢、砂糖などを混ぜ合わせて誘引液を作り、それをペットボトルに入れてできあがり。誘引液が発酵してその香りにスズメバチがおびきよせられてペットボトルの中に入り込み、液の中でおぼれて退治される。

知り合いの農家の方が、スズメバチトラップは作物の害虫であるガの退治にも有効であると教えてくださった。畑にいくつかトラップを仕掛けてみると、確かにペットボトルの中に数匹のガがおぼれていた。

数日経つとすぐに効果が薄れていくようで、あまりガが捕まらなくなってきた。まだまだ捕まえられるガの数は少ない。ただ、誘引液の材料やその分量を変えてみたり、設置場所を変えてみたりすると効果を上げることができると思う。研究の余地がある、おもしろい害虫対策だと思った。

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2015年9月 8日 (火)

9月8日の野菜セット(秋にかけての夏野菜の管理について)

以下は9月8日の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ、ナス、キュウリ、ピーマン、オクラ、中玉トマト、ゴーヤ、赤ピーマン、小松菜、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ、ニンニク

小林のひとり言

夏真っ盛りの頃はナスやキュウリなどの夏野菜はどこの農場でもたくさん収穫されるので、なかなか夏野菜を売り切るのは難しい。小林農場でも、せっかく夏野菜を収穫しても売りきれずに残ってしまう場合が多かった。

9月に入り気温が下がると、どの農場でも夏野菜の収量が減るので、夏野菜の需要が増す。小林農場でも、食品店の方々からの夏野菜のご注文が増えている。小林農場のナスやキュウリが本当に必要とされるのは、9月以降だ。

もちろん、他の農場と同様に、小林農場でも夏野菜の収量は減っていく。でも、手間をかければ減り方を最小限に抑えることができる。

ナスの樹は、葉や枝や実で茂ってしまうと、体力を消耗させてしまう。マメにせん定して樹の負担を軽くしてあげることができれば、霜が降りる11月まで、実りをもたらしてくれる。

また、樹が元気な夏の頃に思い切って枝をたくさん切り落とすと、新たに若い枝が生えてきて秋にはたくさん実をつけてくれるようになるらしい。枝を切り落とせばしばらくの間、実を収穫できなくなるが、夏は一生懸命に収穫しても売り切れないのだから、秋に収穫量が増えるのなら、夏に収穫量が減っても問題はない。

手間をかければかけるほど夏野菜の寿命は延びることは承知しているけれど、どうしても私には手間をかける余裕が作れず、夏野菜の寿命を縮めてしまう。夏野菜の管理はまだ課題を残しているが、秋にも夏野菜を収穫できれば多くの方々に喜んでいただけるということは覚えておきたい。

2015年9月 6日 (日)

9月4日の野菜セット(秋の端境期について)

以下は9/4の野菜セットの内容です。

ジャガイモ、玉ねぎ,ナス、キュウリ、ピーマン、オクラ、中玉トマト、ゴーヤ、赤ピーマン、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ、ニンジンの葉、ニンニク

小林のひとり言

ナスの花の数が目に見えて少なくなってきている。おそらくこの先、収穫できる実はさらに少なくなっていくだろう。中玉トマトは間もなく実をつけなくなり、収穫できなくなるだろう。モロヘイヤは花を咲かせてしまい、茎葉は固くなって、やはりもう収穫できなくなるだろう。オクラも状態の良い実が収穫しにくくなってきた。

9月に入れば今まで収穫されてきた夏野菜が収穫できなくなってくる。まだ秋野菜が収穫時期を迎えないので、野菜セットの内容がさみしくなってくる。

カボチャは9月より出荷できる。カボチャの栽培はそんなに難しくないのだけれど、小林農場ではここ数年間、よくカボチャの栽培に失敗して、9月から出荷することができなかった。今年は野菜セットに出荷できるくらいの量は収穫できたので、秋からカボチャを野菜セットに入れられそうだ。

大きくて重みのあるカボチャは、存在感のある作物だ。さみしくなりがちな9月の野菜セットにカボチャを加えることによって、少しでも野菜セットに活気を与えることができると思う。

カボチャは収穫直後よりも、収穫してから数日間貯蔵していたほうが甘味が増しておいしくなる。カボチャを収穫したのでさっそく今回の野菜セットにいれようかと思ったけれど、温存しておくことにした。もっと野菜セットの内容がさみしくなってきたら、すかさずカボチャを野菜セットに加えてゆきたい。

2015年9月 3日 (木)

農家が神経を使っていること  平成27年7月31日

以下の画面をクリックすると画面が拡大されて文章が読みやすくなります。

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2015年9月 2日 (水)

9月1日の野菜セット(獣害について)

9月1日の野菜セットの内容は以下のとおりです。

ジャガイモ、玉ねぎ、ナス、キュウリ、ピーマン、オクラ、中玉トマト、ゴーヤ、甘トウガラシ、米ナス、モロヘイヤ、クウシンサイ、青シソ、ニンニク

小林のひとり言

トウモロコシを出荷しようと思ってトウモロコシ畑に行ってみると、トウモロコシの茎がなぎ倒されていて、地べたには食い荒らされたトウモロコシの実が散乱していた。ほぼ全滅状態。

イノシシの仕業だろうか?そんなことを考えながら畑で畑仕事をしていたら、私のすぐ後ろでイノシシが3頭、私を見ていた。私もイノシシも口をぽかんと開けたまま5秒ほど目を合わせた後、イノシシは雑木林の中へ去って行った。小林農場の畑の中でイノシシを目撃したのはこれが初めてだ。

小林農場の周りの農地ではイノシシの作物への被害が深刻になっている。どういうわけだが小林農場の畑ではイノシシによる被害は発生せず獣害対策をとらずにすんできたが、いつ小林農場でも獣害が発生してもおかしくない状況ではあった。

とはいえ、今までも何度か、小林農場の畑にイノシシらしき獣がやってきている痕跡は確認されていた。作物への被害はほとんどなかった。イノシシがやって来ても必ず作物が大きな被害を受けるということはないようだ。

しかし、今回のトウモロコシのような被害がこの先繰り返されるようであれば、小林農場も真剣に獣害対策に取りこまなくてはいけなくなるだろう。イノシシの畑への侵入ををこれ以上許してはいけない。またイノシシを目撃することがあれば、次は殺すつもりで追い回して、殺気をイノシシに浴びせておかないと。

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