7月24日の野菜セット (ミニトマトの品種についてのひとり言)
以下は7月24日の野菜セットの内容です。
じゃがいも、玉ねぎ、人参、ナス、キュウリ、ピーマン、ズッキーニ、オクラ、トマト、中玉トマト、甘トウガラシ、サヤインゲン、モロヘイヤ
小林のひとり言
トマトの発祥地は南米アンデス。もともと乾燥した気候を好み、本当は湿度が高くて雨の多い日本の気候には向かない作物で、日本では雨に当てないように雨除けハウスの中でトマトを栽培することが一般的。小林農場でも主にそのようにしてトマトを栽培している。
ただ、そんなに雨除けハウスは広くないので、栽培できるトマトの量は限られる。また、同じ作物を同じ場所で何年も栽培し続けると、その作物は「連作障害」という障害を起こしやすくなって健全に育たなくなってしまう場合があり、トマトも毎年場所を変えながら栽培したいのだけれども、雨除けハウスもいっしょに移動するのは大変なので、雨除けハウスを建てた場所でトマトを何年も連作している。
雨除けハウスの中だけではなく、露地でもミニトマトを栽培している。品種は「ステラミニトマト」(野口のタネ育成)。トマトは雨に当たると病気になって枯れる場合もあるけれど、このステラミニトマトは梅雨の時期も病気にならずに乗り越えてくれた。また、トマトは雨に当たると甘味が抜けて食味が落ちる場合もあるが、ステラミニトマトは雨に当たっても食味の低下はあまり感じられなかった。
ただ、トマトは雨に当たると実が割れてしまう傾向があり、それはステラミニトマトも同じ。雨に当たっても実が割れない樹を一つでも見つけることができれば、その樹の実から種を採種して次の年にその種からミニトマトを育てれば、さらに雨に強いミニトマトの樹を増やしていくことができる。
雨の多い日本でも、商品として十分に通用するようなトマトの品種を育成する意義は大きいと思う。
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