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2015年6月26日 (金)

出荷は継続 継続は力   平成27年5月28日

出荷は継続 継続は力   平成27528

向暑の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  この5月は収穫が好調で、「収穫の春」でした。手間をかけて育てた作物が枯れてしまうことなく収穫期まで辿りついてくれて、まず安堵しています。そして、その作物をどなたかが食べてくださることにより、初めて手間をかけた時間が報われてゆきます。

  去年の春、農場の近所に直売所が新たに開店されました。ありがたいことに「無農薬野菜コーナー」も設けられて、小林農場の野菜もそのコーナーに置かせていただいています。野菜セットの出荷や、小林農場の野菜を買い取ってくださる方々への出荷などで売り切れなかった野菜を直売所に持参しています。

  小林農場の生産力はまだまだ低く、野菜セットの分の野菜を作るだけで精いっぱい。そんな中で直売所にも毎日野菜を持って行けるよう、いろいろと工夫してみました。

  姿形が美しくておいしそうな野菜はほとんど野菜セットに出荷しているので、あまり見栄えの良くなくて出荷しにくい野菜ばかりがあとに残ります。それでも中身は普通においしく食べられるので、そのまま無駄に捨ててしまうのはもったいないこと。

  見栄えの良くない野菜も、直売所の棚に置いてみました。ただ置くだけでは印象が良くないと思い、必ず野菜を入れている袋に「見栄えは良くないけれどもおいしい野菜」という注意書きも貼って、1袋に入れる野菜の量を増量して販売してみました。

  収穫できる野菜が極端に減る冬にもわずかな量の野菜でも毎日直売所に持っていきました。地道な販売により、多くのお客さんに小林農場の名前を覚えてもらうことができたと思います。たくさんの野菜が出荷できる今の季節、直売所の多くのお客さんに小林農場の野菜を買っていただき、去年の春よりもずっと、売り上げが伸びました。

  出荷は継続だと教えられました。度々出荷をお休みしてしまうと、なかなか出荷先の方々と信頼関係を築いていくことが難しいと思います。いつでも豊富な量と種類の野菜を出荷できる状態を保てれば、多くの方々が安心して農場の野菜を買い続けてくださいます。

  農業は予想がしづらい自然を相手にする仕事なので、どうしても収穫できる品目が極端に減ってしまうこともあります。それでもできるだけ安定的に作物を供給してゆく努力を支払うのがプロの農家。出荷することによって私はみなさんと触れ合うことができます。

  小林農場の野菜を販売させてくださる方々は全て、農場にとって大切な方々であることは言うまでもありません。ただ、直売所での販売はどうしても野菜の値段を安くしないと売れず、せっかく販売しても売れ残る場合もあります。適正な値段で野菜をお届けして農場の生計を安定的に支えてくれる野菜セットの出荷が、小林農場の野菜販売の核です。

  その時その時畑で採れる野菜で最も良い状態のものを、野菜セットに入れてみなさんにお届けしてきました。収穫量の少ない野菜も優先してセットの中に入れてきました。農場を設立して野菜セットの販売を始めてからこれまで、年末年始のお休み以外は一度も休むことなくみなさんにお届けし続けてこられたことが、私の誇りです。

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