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2015年5月20日 (水)

土、ホロホロと    平成27年4月24日

土、ホロホロと    平成27年4月24日

惜春の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  この春は作物の生育に勢いがなく収穫時期が遅れ、野菜セットの中の野菜の種類数を確保するのに苦慮しています。3月中に種まきした葉物野菜がほとんど発芽せず、少しの間、葉物野菜の出荷をお休みしなくてはいけなくなるかもしれません。

作物栽培に適した土の手触りは、粘土のようにゴロゴロとしているわけでなく、砂のようにサラサラとしているわけでもなく、その中間の「ホロホロ」とした感じになります。いつまでも触っていたいと思えるような、とても気持ちの良い感触です。

その感触を例えるのであれば、スポンジです。スポンジのように排水性がよく、なおかつ吸水性にも優れ、土中は天候に左右されにくく、適度な水分を保持しています。

小林農場の畑は強い粘土質で、耕すとゴロゴロとしてしまう性質があります。種をまく前にまき溝を作るにも、種をまいた後に土をかぶせるにも、とてもやりにくい土です。

  それでも今まで、どんなゴロゴロとした土でも種を発芽させていく技術を身につけてきました。でもこの春は、発芽に失敗しました。この春、栃木県では2週間以上、まとまった雨が降らない時期があり、ゴロゴロとしている土はとても乾きやすく、種は水分を得られぬまま、消えてなくなってしまいました。

  やはり「ゴロゴロ」のままではどんな作業をするにもやりにくくてしかたがありません。作物にとっても、発芽するにも根を伸ばすにも、ゴロゴロした環境では苦労していると思います。土質を改善していく努力を支払うべきでしょう。

  土をホロホロと柔らかくするには、米ぬかや家畜糞などの有機物を発酵させた堆肥を畑へ継続的に散布していくことが有効だと思います。これらの堆肥の中には微生物がたくさん含まれていて、これらが土を耕して柔らかくして、作物の生育を助けてくれます。

作物を育てるのは私ではなく、土中の微生物や小動物などです。私の仕事は、土中にこれらの生き物を増やしていくこと。まずは、有機物を他から入手することです。

他からいただいてくる有機物の中にはどうしても農薬などの化学物質なども少量ながら含まれているので、今まで有機物を他から入手して堆肥を作って散布していくことに消極的でした。しかし、そのためか、この春作の作物の生育具合を見ていると、畑の地力が落ちてきていることが鮮明になってきているように感じています。

前述のとおり、堆肥の中身は微生物の塊で、堆肥を使用する利点は大きいです。堆肥を田畑に施して土を作ることは、昔から日本で行われてきた作物栽培の基本中の基本です。

私の住まいの目の前にあるお隣の農家の方の畑を、毎日、目にしています。土は気持ち良くホロホロとしていて、どの作物の生育ぶりも惚れぼれとするほど美しいです。

こちらの農家の方は数十年間、無農薬栽培を実践されてきました。堆肥を継続的に与え続け、力強い土を作ってきました。作物栽培の基本に戻ればいろんな問題が解消されていくのではないかと思わせてくれる、すばらしいお手本です。 

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