今年も年が暮れてゆき
(12月23日に野菜セットといっしょにお届けした農場通信に加筆して、ブログ上に公開しています。)
今年も年が暮れてゆき 平成26年12月23日
歳晩の候、みなさんいかがおすごしでしょうか。
小林農場が設立したのは平成23年の1月。東日本大震災が発生する直前でした。早くも4年目の年が終わろうとしています。
畑で汗水流しながら野良仕事をする毎日、心身ともに充実した日々でした。その証拠に、この4年間、ケガをすることもなく、病気にかかることもなく、年末年始のお休みを除いては一度も休むことなく、みなさんに野菜セットをお届けし続けることができました。
去年までは野菜セットに入っている里芋の中にいくつか傷んだ芋が混じってしまい、みなさんからご指摘をいただくこともありました。今年は、野菜セットを食べてくださっている方より「傷んでいる芋が全くなかった」と、お褒めの言葉をいただきました。
今までは里芋は水洗いせずに出荷していましたが、今年はさっと水洗いして泥を簡単に落としてから出荷してみました。傷のある里芋を見つけやすくなり、出荷前の選別作業がはかどりました。よって、傷んでいる里芋をお届けしてしまう危険性を回避できました。
野菜は生き物、傷んでしまうのは自然なことであり、「必ず傷んでいない野菜をお届けします」とはみなさんにお約束しにくいです。どんなに出荷前に注意深く選別しても、輸送中などに何らかの理由で傷んでしまうことも稀にあります。
でも、送られてきた野菜が傷んでいたら、受け取る方も大変にがっかりするでしょう。できるだけ傷んだ野菜をお届けしないようにするのが私の責任だと肝に銘じています。
今までみなさんからお届けした野菜の状態について、たくさんのご報告、ご指摘をいただきました。そのひとつひとつを思い出しながら出荷作業を行ったため、今年の野菜セットは良い状態で野菜をお届けできたと自負しています。野菜セットも、年々、上達してゆけます。
現在、インターネットで調べれば、簡単に無農薬野菜を購入できます。こんな時代にみなさんが小林農場の野菜に何を求めているのか、思いを巡らせる時もあります。みなさんにおいしくて健全な野菜をお届けすることはもちろん、農業の伝えきれない魅力、伝えきれない奥の深さをお伝えしていくことに小林農場の存在価値があるのだと、私自身は思っています。
この4年間、61軒の世帯に野菜セットをお届けして、現在は25軒の世帯の方々が野菜セットを受け取ってくださっています。農家として生計を成り立たせていくには野菜セットを受け取ってくださる方をもっとたくさん見つけなくてはいけませんが、今年は嬉しいこともありました。
今まで野菜セットを食べてくださってきた方々が、ご家族やお友達に野菜セットを紹介してくださり、新たに野菜セットをたべてくださる方が増えました。小林農場の野菜セットが口コミで広まってくれるなんて。胸が躍りました。感謝の気持ちでいっぱいです。この幸せを忘れずにいれば、もっと質の高い野菜セットをお届けしてゆけるでしょう。
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