つながる
つながる 平成26年12月8日
寒さがひとしお身にしみるころとなりました。みなさん、いかがおすごしでしょうか。
先月、地元の市貝町でマルシェが開催され、小林農場も出店させていただき、野菜や加工品を販売いたしました。「マルシェ」とは、フランス語で「市場」という意味です。
このマルシェで販売されているのは、無農薬栽培で育てられた農産物やそれらを素材にして使られた加工品や飲食。素材などにこだわった手作りの工芸品。「できるだけ人の心身に健康なものを売る」という明確なこだわりを持っている地元の生産者が集まりました。
普段はなかなか売り先の見つからない小林農場の加工品も、このようなマルシェでは多くのお客さんに買ってもらえます。普段から安全性の高い良品を求めているお客さんが、財布のひもをゆるめながらマルシェを訪れてくれました。
この規模の小さな手作りマルシェにこれだけのお客さんを呼び込めたのは、出店者のみなさんが口コミで自分たちのまわりの人々に宣伝してきたおかげです。現在はフェイスブックなどのSNSが発達して、食の安全や地球環境問題などに興味を持っている者同士が新たに仲間を作って情報交換を行い、共に行動しやすい時代となりました。
他にも商品の安全性にこだわったマルシェが各地でいくつか開催されています。私もよく知っている無農薬栽培をされている農家の方々が主催しているので、私も客として足を運びました。無農薬で育てたナタネを搾って作ったナタネ油や無農薬の大豆から作ったしょうゆ、無農薬で育てた雑穀などを購入してきました。
普段でも、私は自分の食べているお米を無農薬でお米を栽培している近所の農家の方から購入していますし、常飲しているお茶は自然食品を扱っている近所のお店から無農薬で育てられたお茶を購入しています。
一般の売り場では、このような安全性の高い良品を探すのは大変かもしれません。でも、私自身が無農薬で野菜を生産しているので、その関係で私はそのような明確なこだわりをもっている生産者、販売者と出会うことができます。
小林農場のすぐ隣の農家の方の鶏舎では、安全性の高いエサを与えながら数百羽の鶏を通気性の良い広々とした空間で健全に育てています。その鶏から採れる卵もまた健全で、私もその農家の方から卵をお分けしていただいています。卵を希望される方に野菜セットの中に加えて、野菜といっしょにお届けしています。
小林農場では多品目の野菜と数種類の加工品をみなさんにお届けしていますが、それ以外の農産物、例えば無農薬のお米などをご希望される方もいらっしゃるかと思います。私に声をかけていただければ、そのような農産物を生産している農家の方々をみなさんに紹介していけるかと思います。
安全性の高い良品を生産している生産者とそれらを求める消費者が結ばれていけばよいと思います。点と点が手を結んで線になり、線が重なり合って面となり、その面に美しい模様を紡ぎだせればすばらしいと思います。
« 栽培暦 12月14日~12月20日 | トップページ | 赤かぶ »
「農場通信」カテゴリの記事
- 令和5年5月22日の野菜セット・家庭菜園の季節(2023.05.25)
- 自然な生活を取り戻せる好機 令和5年3月10日(2023.05.24)
- 人とウイルスの祭典 令和4年12月8日(2023.05.17)
- 声をあげるべき時は今 令和4年12月15日(2023.05.10)
- マスクを着用する自由、着用しない自由 令和4年11月24日(2023.05.09)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント