夏から秋へ
夏から秋へ 平成26年9月1日
朝夕は日毎に涼しくなってまいりました。みなさん、いかがおすごしでしょうか。
8月の下旬頃よりモロヘイヤの葉からつぼみが顔を出し始めました。花を咲かせ始める頃にはモロヘイヤの茎葉は固くなって食用にむかなくなるので、まだつぼみの目立っていない葉を探しながら収穫しています。
あと数週間後にはほとんどのモロヘイヤが秋を感じて花を咲かせて、モロヘイヤ畑が黄色い花で染まるでしょう。この光景を見る度に、夏が過ぎ去っていくことを実感いたします。もうモロヘイヤの収穫は終了となります。
夏野菜の栽培は終盤を迎えています。間もなくトマトの収穫が終わり、ナスやオクラなども収穫量が減ってゆきます。
現在の畑仕事は、秋以降に収穫される秋作の作物の栽培に全力投球をしています。私の頭の中では、夏野菜の栽培は終わっています。夏野菜の管理にはもうほとんど手を加えず、後はその生育を自然の成り行きに任せて、貴重な実りを一つずつ、大切に収穫していきたいと思います。
9月に入ると、本当はカボチャが出荷できるのですが、雑草対策で手がいっぱいになりカボチャの栽培に手が回らず、去年に引き続き、今年もまともに収穫できそうもありません。9月に入ると出荷できる野菜の量が少なくなる見通しです。
品薄になる9月に備えて、ニンニクを風通しの良い場所に吊るして貯蔵しておいたので、出荷していきたいと思います。ニラも秋に盛んに新葉を伸ばし、収穫できるでしょう。8月に種まきした葉物野菜も、9月下旬頃よりお届けしていけると思います。
去年の夏の終わりにナス、キュウリ、トマト、オクラから種を採りました。これらの作物の種はいつも種苗店で購入して入手していましたが、今年は自分の手で採取した種で種まきをして、育ててみました。初めての試みで、正直言って、不安でいっぱいでした。
去年私が採ったオクラの種。種まきされた後、普通に発芽して普通に生育して普通に実をならし、食べてみたら普通においしかったです。私の自家採種が成功したことを確かめることができて、普通の出来事にいちいち感動いたしました。
だから今年のオクラは他の年のオクラとは違います。私が自分で種採りして育てた、感動がたくさん詰まったオクラです。その感動がみなさんに伝わるといいなと思いながらお届けしています。
私が採った種から育てたナスやトマトやキュウリの成績はあまり良くありませんでした。購入してきた種から育てた作物の生育もあまり良くなかったので、これは品種の問題ではなく、私の栽培が良くなかったからだと思います。
成績の良かったオクラは今年も種を採ろうと思っています。元気に育っているオクラの樹を選び、実っている果実をそのまま収穫せずに残しておいて熟させています。あともう少し経てば実の中で種が命を宿し、3代目の種が生まれることでしょう。