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2014年9月

2014年9月17日 (水)

夏から秋へ

夏から秋へ   平成2691

朝夕は日毎に涼しくなってまいりました。みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  8月の下旬頃よりモロヘイヤの葉からつぼみが顔を出し始めました。花を咲かせ始める頃にはモロヘイヤの茎葉は固くなって食用にむかなくなるので、まだつぼみの目立っていない葉を探しながら収穫しています。

あと数週間後にはほとんどのモロヘイヤが秋を感じて花を咲かせて、モロヘイヤ畑が黄色い花で染まるでしょう。この光景を見る度に、夏が過ぎ去っていくことを実感いたします。もうモロヘイヤの収穫は終了となります。

夏野菜の栽培は終盤を迎えています。間もなくトマトの収穫が終わり、ナスやオクラなども収穫量が減ってゆきます。

現在の畑仕事は、秋以降に収穫される秋作の作物の栽培に全力投球をしています。私の頭の中では、夏野菜の栽培は終わっています。夏野菜の管理にはもうほとんど手を加えず、後はその生育を自然の成り行きに任せて、貴重な実りを一つずつ、大切に収穫していきたいと思います。

9月に入ると、本当はカボチャが出荷できるのですが、雑草対策で手がいっぱいになりカボチャの栽培に手が回らず、去年に引き続き、今年もまともに収穫できそうもありません。9月に入ると出荷できる野菜の量が少なくなる見通しです。

品薄になる9月に備えて、ニンニクを風通しの良い場所に吊るして貯蔵しておいたので、出荷していきたいと思います。ニラも秋に盛んに新葉を伸ばし、収穫できるでしょう。8月に種まきした葉物野菜も、9月下旬頃よりお届けしていけると思います。

去年の夏の終わりにナス、キュウリ、トマト、オクラから種を採りました。これらの作物の種はいつも種苗店で購入して入手していましたが、今年は自分の手で採取した種で種まきをして、育ててみました。初めての試みで、正直言って、不安でいっぱいでした。

去年私が採ったオクラの種。種まきされた後、普通に発芽して普通に生育して普通に実をならし、食べてみたら普通においしかったです。私の自家採種が成功したことを確かめることができて、普通の出来事にいちいち感動いたしました。

だから今年のオクラは他の年のオクラとは違います。私が自分で種採りして育てた、感動がたくさん詰まったオクラです。その感動がみなさんに伝わるといいなと思いながらお届けしています。

私が採った種から育てたナスやトマトやキュウリの成績はあまり良くありませんでした。購入してきた種から育てた作物の生育もあまり良くなかったので、これは品種の問題ではなく、私の栽培が良くなかったからだと思います。

成績の良かったオクラは今年も種を採ろうと思っています。元気に育っているオクラの樹を選び、実っている果実をそのまま収穫せずに残しておいて熟させています。あともう少し経てば実の中で種が命を宿し、3代目の種が生まれることでしょう。

2014年9月15日 (月)

栽培暦 9月7日~9月13日

以下はこの週に行った仕事です。

収穫、出荷  片づけ  育苗  苗の間引き  ジャガイモの収穫  播種(玉ねぎ、長ネギ、大根、かぶ、葉物野菜)  キャベツなどの除草  白菜などの捕植  草刈り  

小林のひとり言

  畑に生えている雑草が種を盛んに生産している。この無数の種がしっかり実って地面に落ちると、来年も盛んに雑草が畑を覆うだろう。今のうちに草を退治しておけば、来年の草の管理は少しは楽になる。

  どうしても夏になると畑を草だらけにしてしまう。荒れ地のようになった畑の景観は悪く、私に畑を貸してくださっている地主さんや近所のみなさんにもうしわけがない。来週中にでも、農業機械を駆使して、草を一掃したい。

2014年9月14日 (日)

9月7日~9月13日の野菜セット

以下はこの週の野菜セットの内容です。

じゃがいも、長ネギ、ナス、キュウリ、ピーマン、トマト、ミニトマト、オクラ、ゴーヤ、甘とうがらし、小松菜、フダンソウ、空心菜、チマサンチュ、エゴマの葉、ニンニク

小林のひとり言

  8月下旬頃に種まきしたり定植した葉物野菜が収穫され始めている。虫害の激しい今の時期にしては、虫食われ穴の少ない葉物野菜が収穫できたと思う。トマトは完全に収穫を終え、ナスやオクラも収量がすっかり減ってしまっている現在、新たな葉物野菜に期待を寄せたい。

  

2014年9月13日 (土)

栽培暦 8月31日~9月6日

以下はこの週に行われた仕事です。

収穫、出荷  片づけ  育苗  ジャガイモの収穫  人参の除草  葉物野菜の除草  播種(白菜、レタス類、シュンギク)  長ネギの除草  米ぬかを入手  ハウス修繕  里芋の除草  草刈り  定植(白菜、レタス類、シュンギク)  播種(大根、葉物野菜)  

小林のひとり言

  8月上旬の暑さが厳しい頃に畑に定植した苗は、多くが害虫の被害にあった。8月下旬から天候不順で日が出なくなり涼しくなってから同じ畑に植えた苗は、あまり虫の被害を受けなかった。

  以後も涼しい気候が続き、虫の被害も少なくてすんでいる。ここ数年の9月は残暑が厳しくて、虫も活発に動いていた。気温が高いほうが作物の生育も勢いづくのかもしれないけれど、害虫も勢いづく。この秋は虫の被害が少なくて、栽培が楽だ。

持続可能な栽培技術とは

持続可能な栽培技術とは   平成26825

晩暑の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  小林農場を設立する前、農業とは関係のない生活を送ってきた私は、農家になるために複数の農家の方々のもとで10年間ほど農業研修を受けました。どの農家の方々も農薬を使わずに作物を育て、自然環境に配慮する意識を強くお持ちでした。

  研修先の農場には研修生が暮らしていける住まいが用意されていて、食事も農場で採れた食材を料理していただいていました。これらの宿泊費や食事代は、無料でした。

  研修先の農家の方々からいろんなことを教わるのですが、研修生は授業料を支払う必要はありませんでした。逆に研修生は農場から毎月お小遣いをいただいていたし、研修生の国民年金や健康保険の分も支払ってくださる農場もありました。

研修生が研修中の生活費に困ることがないように、手厚い経済的な支援を施してくださいました。だから夢はあるけどお金のない若者たちも農業研修を受けることができて、無理なく新規就農することができました。

豊かな自然に囲まれた環境の中に建てられた研修先の農家の方々のお住まいや施設は、どれも立派なたたずまいでした。農作業に必要な農業機械もたくさんそろえていたし、田舎暮らしには欠かせない自動車を何台もお持ちでした。

研修先の農家の方々はご自身のお子さんたちのために高い学費を支払って大学まで通わせて、立派に子育てをされていました。無農薬栽培でも農家が生活を十分になりたたせていけることを証明してみせていました。だから私も、小林農場を設立したとき、なんの迷いもなく無農薬栽培を始めることができました。

お金儲けばかりに夢中になって自然環境を破壊してしまう農業は論外ですが、自然環境保全しか考えずお金のことを無視するような農業もまた、やがて農家の生活は苦しくなって長続きしなくなるでしょう。

自然環境保護と経済はしばしば対立する事例がたくさんありますが、私の研修先の農家のみなさんは、自然環境を大切にすると同時に、農場の経済を成り立たせていくことも大切にしていて、それらを両立させていくことを重視されているように見えました。

農薬を使うよりも使わないほうが自然環境に優しいことは、どの農家も承知しています。でも無農薬栽培では生計をたてるのが難しいと考え、多くの農家は農薬を使用します。

日本の農業に無農薬栽培を広めていくにはどうしたらよいのか?現在、無農薬栽培を実践している農家がちゃんと生計を成り立たせて暮らしている姿を見せていくことが最も効果的だと思います。そうすれば、無農薬栽培を始めようとする農家が増えるでしょう。

私と農業研修をともにした仲間たちは全国各地でしっかりと無農薬栽培で生活を成り立たせています。私も後に続いていきたいと思います。農家が生計を成り立たせられる技術になって初めて、無農薬栽培などの環境保全型の栽培技術は本物となり、持続可能な技術となるのでしょう。

2014年9月 7日 (日)

8月31日~9月6日の野菜セット

この週の野菜セットは以下のとおりです。

じゃがいも、玉ねぎ、長ネギ、ナス、キュウリ、ピーマン、トマト、ミニトマト、オクラ、甘とうがらし、ゴーヤ、モロヘイヤ、空心菜、バジル、エゴマの葉、ニンニク

小林のひとり言

  夏野菜が収量を減らしてゆき、9月以降は野菜セットに入れる野菜の種類を確保するのに苦労すると予想していた。

  キュウリが9月に入って調子が良くなり、むしろ収量を増やしている。トマト、バジル、モロヘイヤなどは終了するが、その代わり、ニンニクやエゴマの葉やニラが出荷できる。まだ小さいながらも、長ネギが新たに出荷できるのは心強い。

  葉物野菜やかぶや大根などの生育も順調で、この秋の野菜セットの先の見通しは、思っていた以上に明るいのではないだろうか。

2014年9月 3日 (水)

農薬を使わないで分かったこと

農薬を使わないで分かったこと   平成26818

残暑お見舞いもうしあげます。みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  先週、キャベツやブロッコリーやカリフラワーの苗を畑に定植いたしました。ところが、定植した後すぐに、次々と苗の多くが害虫にかじられて切り倒されてしまいました。ネキリムシやヨトウムシなどの、畑の地中に暮らすイモムシの仕業です。

  定植した苗の半分以上が虫害により消えてなくなりました。毎日たくさんの虫をつぶしておいたので、全滅は免れました。でも、大損害です。

  農薬を使用すれば、これらの苗の命を守ってあげることができたかも知れません。もし苗が言葉をしゃべることができれば、「少しくらいは農薬を使って虫をやっつけてくれよ!」と私に訴えるかもしれません。

  農薬を畑に散布すると、害虫だけではなく他の畑の生き物にも被害を及ぼしてしまいます。生き物の豊かな多様性が崩れた畑では、作物は健全に生育できなくなります。

  作物が病虫害にあう度に農薬を散布していると、ますます畑の生態系が乱れ、ますます作物が病虫害を受けやすくなる危険性があります。長い目で見れば、無農薬栽培こそが病虫害を防ぐ最も有効な予防策だと、私は考えています。

  今回定植したキャベツ、ブロッコリーなどは、アブラナ科に属している作物です。アブラナ科を好んで食べる虫は多く、これらの作物は虫害を受けやすいです。

  一方で、キャベツと同じように結球するレタスは、キク科に属する作物です。キク科を好む虫は少なく、農薬を使わなくてもきれいなレタスを収穫できます。

  小松菜などのアブラナ科の葉物野菜は葉が虫の食害によって穴だらけにされます。いっぽうで同じ葉物野菜のほうれん草はアカザ科で、あまり虫害を受けません。

  アブラナ科の根菜類の大根やかぶは、よく虫に肌をかじられてしまいます。でも、同じ根菜類のじゃがいも、里芋、人参はアブラナ科ではなく、虫による被害は少なく、これらの作物を栽培していて農薬の必要性を感じたことは一度もありませんでした。

  このように見渡してみると、虫害による深刻な被害を毎年受けるのはアブラナ科の作物と大豆とトウモロコシくらいです。その他の作物が目立った虫害を受けることは、そんなに多くはありません。

  毎年秋になると、シンクイムシという、作物の新芽を食べ尽くしてしまう小さな芋虫が発生します。以前は白菜に出現したシンクイムシを一匹一匹手でつまみ出してつぶしていましたが、あまりにその数が多すぎてとりきれず、虫獲りをあきらめてしまいました。それでもほとんどの白菜は無事に生育して、ちゃんと収穫できました。

  白菜は生育の速い作物で、シンクイムシが新芽を食べ尽くすよりも速く、どんどん新芽を伸ばしていくことができるようです。だから白菜にシンクイムシが出現しても、あまり心配する必要はなし。がんばって農薬を使わずに栽培してきたからこそ気付くことのできた発見でした。

2014年9月 1日 (月)

栽培暦  8月24日~8月30日

以下はこの週に行った仕事です。

収穫、出荷  育苗  播種(レタス類)  間引き(苗)  草刈り  定植(白菜、茎ブロッコリー、レタス類)  畑の片づけ  人参の除草、間引き  ニラの葉を更新  ジャガイモ収穫  防虫ネットを設置  播種(葉物野菜、二十日大根)

小林のひとり言

  この時期に多くの秋作作物の苗を畑に定植していくのだが、まだまだ強い日が降り注ぐ時期でもあり、植えたばかりの苗が水分不足のためにしおれて、根を無事にはらせるためにいろいろと神経を使うことになる。

  ところが今週はくもり空が連日続き、ときおりしとしとと雨も降った。土はいつでも湿っているので苗を植えてもしおれることがなく、定植作業がかなり気楽だった。

  土が乾きにくい天候だったが、トラクターで土を耕しても練られて固くなることがなく、定植作業も播種作業も問題なくこなせることができた。保水性にすぐれ、なおかつ排水性にもすぐれ、いつも適度な水分を保てるすぐれた畑の土なので、仕事がしやすい。

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