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2014年8月30日 (土)

父と母が農場にやって来て

父と母が農場にやって来て   平成26811

立秋の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  私が生まれ育った東京の実家に戻るのは年末年始の三日間ほどだけで、すっかり父と母に顔を見せる機会が少なくなりました。先週、父と母が、小林農場を訪問しました。

  「畑で育っているほとんどのトマトの形が悪い。あのようなトマトは出荷しないほうがいい。」「もっと栽培技術を改善しなくてはいけないと真剣に考えた方がいい。」など、畑を見学した父と母の口から私に、率直な感想がバシバシと飛び出してきました。

  農場を向上させていくためにも、多くの方々から小林農場に対しての遠慮のない率直な感想をきいてみたいと、常々思っています。家族の間だと、全く遠慮のない率直すぎるほど率直な感想を、こんなにも簡単に聞き出すことができます。家族とはありがたい存在だと、つくづく思いました。

  実家には毎月、野菜セットを贈っています。父と母に野菜セットの感想もたずねてみました。この父と母から厳しい指摘が飛び出してこなかったので、それなりに高い水準の野菜セットを届けられているのだろうと思いました。

  もう70歳を超えた父と母は、自分たちがまだ元気なうちに小林家の財産を子供たちに譲ろうと考え、小林農場の銀行口座にも大金を振り込んでくれました。私は、自分の力で稼いだわけでもないお金を使うことがどうしても後ろめたくて、その財産はほとんど使わずに、口座に貯めこんでいました。

  でも、どうしても必要な農業機械などの高価な買い物をするときは、小林農場の少ない収入だけでは購入することができないので、親から口座に振り込まれたお金に頼らなくてはいけませんでした。小林農場はまだ経済的には自立できていません。

  人件費を支払って人を雇えば野菜の生産量を増やすことができるし、宣伝費を支払って農場を大々的に宣伝すれば販路も増やすこともできるかもしれません。農場が経済的に自立していくためには、思い切った投資をすることも必要なのでしょう。

「お金がないから何もできないなんて言い訳をするな。お金がないならお金を与えるから、そのお金を有効に利用して、一日でも早く親に頼らなくてもよいように自立してみせろ。」このような父と母からの想いが、私に与えられたお金に込められています。今までできるだけお金を使わない農場経営を心がけてきましたが、今後は積極的に必要に応じて投資してゆき、来年中には農場の経済的自立を目指していきたいと思います。

  今回の訪問で父と母は初めて、私が普段から大変お世話になっている小林農場の地主さんとじっくりお話する機会を持つことができました。「どうぞうちの息子を今後もよろしくお願いいたします。」と地主さんに何度も頭を下げてお願いする父の姿を見ながら、私の今後について私以上に父と母は心配してくれているのだと思いました。

  小林農場が本当の意味で自立を果たしたとき、きっと父と母は私以上に喜んでくれるのでしょう。小林農場は小林家が一丸となって築いてきた農場と言えるでしょう。

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