トマトの赤
「植物の果実は鳥や動物に食べられて、糞といっしょに種子を排出させることで、種子を遠くまで運ばせる。
それにしても、トマトの赤はあまりに鮮やかだ。鳥や動物を惹きつけるには、赤色が最も目立つ。
しかし植物の果実が持つ色素は、主に紫色のアントシアンと橙色のカロチロイドである。さまざまな果実は赤い果実を夢見ながら、紫色や橙色の色素を使って、少しでも赤色に近づけようとしている。
そんな他の果実の苦労をよそに、トマトは真っ赤な「リコピン」という色素を持つことに成功した。
親は子を育ててきたというけれど勝手に赤い畑のトマト 俵万智(サラダ記念日)
トマトは食べられるために赤くなったが、「トマトが赤くなると医者が青くなる」という諺がある。熟したトマトを食べた人はみんな健康になって、医者がいらなくなるという意味だ。トマトの赤い色素リコピンには発ガン抑制の効果もあるという。これでは医者も青くなるはずだ。」
(稲垣栄洋著「身近な野菜のなるほど観察記」より抜粋)
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