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2014年7月 1日 (火)

信頼関係を自給自足する

信頼関係を自給自足する   平成26624

麦秋の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  私が学生の頃、タレントたちが自分たちの衣食住を自分たちで作ることに挑戦して自給自足の生活様式を提案するテレビ番組が流行っていました。私も、野菜だけでなく、お米も果物も卵もお肉も加工品も、自分が食べるものは全部、自給したい、自分が暮らす家も自分で建てたい、そんな夢を抱きながら農業の世界へ飛び込んでいきました。

  実際に農業を始めてみたら、野菜を作ることだけで忙しくて精いっぱいでした。私一人の能力では水田でお米を作ることも家畜を飼うことも手が回らず、ましてや家を建てるなんて不可能でした。

  我が家のお米は、近所の農家の方々から購入しています。水田も何度か見せていただいたこともあります。我が家の卵は、養鶏をされている地主さんからいただいています。小林農場の畑の目と鼻の先に鶏舎があり、毎日、どのようにして鶏が飼われているのか畑仕事をしながら拝見できます。

  自分の周りに信頼できる仲間が100人いて、100人がそれぞれ1種類ずつ作物を作れば、100品目の作物ができます。それを仲間同士でお互いに分け合う。これもまた、立派な自給自足の形だと思います。

  自分一人でなんでもかんでも自給自足をするのが難しいのならば、信頼できる人たちと売ったり買ったり、さしあげたりいただいたりして、自分たちが暮らしていくのに必要なものをそろえていけばよいのだと思います。

  よって、今の私にとって、「自給自足すること」と「周りの人々と信頼関係を築くこと」は同義語です。小林農場に与えられた役目は野菜を生産することであり、おいしい野菜をできるだけ多くのお宅に安定的にお届けすることによって、多くの方々との信頼関係を築いていけるでしょう。しばらくは、野菜作りに専念していきたいと思っています。信頼できる農家と出会えれば、そちらから野菜以外の食品を購入していきたいと思います。

  野菜以外の食べ物を自分の手で作りたいという想いはまだ捨てたわけではありません。自分が得意としている野菜作りでしっかりと生計を成り立たせてもう少し暮らしにゆとりが生まれてからその夢を実行に移しても、遅すぎることはないでしょう。

  みなさんもご自分のお仕事に専念されているので、自分たちが食べる野菜を栽培する機会はあまりないと思います。しかし、小林農場の野菜セットを購入して農場の生計を支えてくださることにより、みなさんも野菜作りに参加しています。小林農場の野菜を食べることによって、みなさんもご自分の野菜を自給していると思ってくださると嬉しいです。

  一人の人間が短い一生のうちにできること、作れることは、本当に少ないです。でも、信頼関係の絆で結ばれた人々が集まれば、いろんなことを自分たちの手で作れます。地域内で自給自足の暮らしを実現できる社会になっていけばよいと思います。

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