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2014年6月24日 (火)

品種へのこだわり

品種へのこだわり    平成26617

梅雨晴れの候、みなさん、かがおすごしでしょうか。

  野菜には、いろんな性質を持ったいろんな品種があります。それを大別すると「固定種」と「交配種」に分かれます。

  固定種は、昔から農家によって種を採種されながら受け継がれてきた品種です。交配種は高度な技術を駆使して種苗会社によって毎年開発される優れた特性を持った品種で、その品種から種を採種しても良質な種を得ることは難しく、いわば、一代限りの品種です。多くの農家は交配種の種を種苗会社から購入しています。固定種は姿を消しつつあります。

  作物は、種から作られます。食の自給を目指す小林農場としては、種も自分で採取していかなくては本当の意味の食の自給は実現されないと考えています。自家採種始めるために、まずは固定種の品種を農場に導入していきたいと考えています。

  今年の春先に栽培してみた固定種の大根はどうしても中身にスが入ってしまい、売り物になりませんでした。現在、みなさんにお届けしている大根も固定種です。みなさんのご感想をきいてみたいですが、私の個人的な感想を言わせてもらえば、今まで栽培してきた交配種の大根のほうが食べやすくておいしかったと思います。

  今年初めて、ブロッコリーやカリフラワーなどの品種も固定種を選びました。生育は不調で、今までのところ、さっぱり収穫できていません。これらの作物のすぐ隣ではレタスが元気に育っていたので、土が悪かったわけではなく、私の栽培が下手だったわけでもなく、品種に問題があった可能性が高いと思います。

  固定種ならばどれでも良いというわけではなさそうです。新しい品種を導入するときは、慎重にならなくてはいけません。大根やブロッコリーなどは、今まで小林農場で優秀な実績を残してきた交配種の品種を主体にしながら、少しずつ固定種を試験的に試してみたいと思います。今春はあまりに早急に品種を変えすぎてしまったと反省しています。

  一般的に販売されているじゃがいもやサツマイモなどのイモ類の種イモは固定種です。小林農場で栽培している里芋に関しては、ほとんどが自分で採った種イモで育てています。

  サヤエンドウやサヤインゲンなどの豆類、レタスやシュンギクなどのキク科の作物なども交配種を開発することは難しいようで、一般的に販売されている種は固定種です。

人参やネギは多くの交配種が開発されていますが、優秀な固定種の種も多く販売されていて、小林農場の人参やネギは固定種の種から育てています。

ナスやキュウリやオクラやトマトなどの夏野菜も探せば優良な固定種が多く、小林農場の夏野菜のほとんどが固定種で、問題なく栽培しています。

  こうして自分が作っている作物を改めて見渡してみると、大根、キャベツ、ブロッコリー、白菜などのアブラナ科の作物や玉ねぎやほうれん草などを除けば、ほとんどが固定種の品種で栽培していける見通しがついてきました。つまり、その気になれば自家採種していける環境がすでに整っています。「本当の食の自給」は、手の届く範囲にあります。

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