梅雨の頃の野菜セット
梅雨の頃の野菜セット 平成26年6月9日
入梅の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。
関東地方も梅雨に入ったようで、よく雨が降ります。気候がジメジメと湿気ると作物も傷みやすくなっていきます。去年の今頃、出荷した野菜が傷んでいたとのみなさんからのご指摘が相次ぎました。
高温多湿に弱いレタス類は、間もなく地際から蒸れて傷んでいきます。外見はきれいに見えても中身の葉は傷んでいたりしていて、出荷が難しいです。
出荷しきれずに畑に残されている玉レタスはまだまだたくさんあるのですが、もったいないと思って傷んでいる疑いのある作物を無理して出荷することを慎みたいと思います。きっぱりと玉レタスの出荷を終了いたしました。
玉レタスと比べてまだ元気なチマサンチュを代わりに野菜セットに加えてみました。これは、葉を1枚1枚かきながら収穫していきます。この収穫方法だと、中身の葉も傷んでいないかどうか確認しながら出荷できるので、より安全に出荷できます。
間もなく、葉物野菜もサヤエンドウも収穫時期を終えるでしょう。どこまで粘り強く出荷し、どこできっぱりと出荷をやめるか、慎重に判断したいと思います。
今年の春先に種を播き、今頃収穫されるはずだったキャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、シュンギクなどがみんな生育不調で、今でもまともに収穫できません。今年は今まで使ったことのない品種を導入してみたり、肥料の与え方を変えてみたり、いろいろと新たな試みをしてみたのですが、それらが裏目にでてしまったのかもしれません。
5月中旬頃よりお届けできる野菜の種類が増えていきましたが、今後の6月の野菜セットの内容は、再び野菜の種類が減っていく見通しです。種類数の確保に苦慮しています。
なにかの時代劇で「日照りが来るかもと心配したり、台風が来るかもと心配したり。百姓は心配ばかりして、心配するのが仕事みたいなものだ」という台詞がありました。私も四六時中、今後の野菜セットでちゃんと豊富な種類の野菜をみなさんにお届けし続けることができるのだろうかと心配しながら暮らしています。
実際は小林農場の畑で収穫できる野菜がなくなって野菜セットが作れなくなってしまったことは、今までに一度もありません。そうならないように、ちゃんと私が計画をたてて適期にいろんな野菜の種を播いているので。でも、何度栽培を繰り返しても、播いた種が順調に発芽して生育して収穫にいたるまでは心配で、ハラハラ、ドキドキ、いたします。
玉ねぎが収穫時期を迎えました。この出荷できる野菜の種類が少なくなっている時期だけに、土からよく太った玉ねぎが顔をだしている姿を見て、とても救われた気分になりました。ズッキーニも大きな花を咲かせているので、まもなく食用部の実も太ることでしょう。嬉しい、そして、待ち遠しい。
「心配することが農家の仕事」なので、心配の多い暮らしではあるけれど、作物が収穫に至った時の喜びは何度味わっても色あせることがなく、喜びの多い毎日でもあります。
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