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2014年3月11日 (火)

3.11は安全を考える日~数値の確認~

3.11は「安全」を考える日 ~数値の確認~  平成25年3月4日

寒さもだいぶゆるんできた今日この頃です。みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  今年も間もなく、3月11日を迎えようとしています。3年前のこの日、東日本大震災が発生し、それに伴って福島第一原発が破損、広い範囲が放射能で汚染される究極の自然環境破壊が生じました。3月11日は「安全を考える日」と、私は独自に設定しました。

  原発事故が起こった後、私なりに放射能について勉強しました。現在の科学では人体がどれくらいの放射線量に被ばくすれば健康被害が生じるのか、まだはっきりとわかっていません。そこで日本では議論を尽くした結果、とりあえず原発などで人工的に生じた放射線による一般人に与える被ばくは「年間で1mSvまでに抑えること」と法律に定められています(Svは放射線量を表す単位)。この規制値は事故発生までは厳守されてきました。

  福島第一原発事故により原発周辺の広い範囲の農地も農産物も汚染され、農産物への規制値が暫定的に設けられました。話がややこしくなりますが、食品中に含まれている放射線量はSvではなくBq(ベクレル)という単位が使われます。現在の日本の規制値では「1kgあたり100Bqまで」として、それ以上の数値が検出される農産物は出荷が停止されます。放射性物質を含んだ食材を食べると、体内で放射線に被ばくします。簡単な試算によると、1kgあたり100Bqの放射性物質を含んだ食材を毎日普通に食べ続けていると、年間で1mSvくらいの被ばくを受けることになります。

  中部大学の武田邦彦教授のブログでは、法律で定められた「年間1mSvまで」という規制値を尊守することが大切だと主張しています。現在の農産物の規制値を適用すれば、食品だけからの被ばくは年間1mSvまでに抑えることができます。しかし、現在は空間にも放射性物質が漂い、飲み水にも放射性物質が含まれています。食品以外からも被ばくする可能性を考えると、もっと農作物への規制値を厳しくする必要があるとして、武田教授の試算では規制値を「1kgあたり40Bqまで」にするべきだと主張しています。

  1Bqでも危険という主張もあれば100Bq以上でも安全という主張もあり、食品の放射線量をめぐる見解は人によってさまざまで合意がなされていません。この場合は、武田教授のおっしゃるとおり、議論を尽くされて制定されて長い間法律によって厳守されてきた数値に従って規制値を設けるのが妥当だと思います。

  原発事故が起こってから3年。日本の土壌では放射性物質が農作物に移行しにくいことが分かってきて、各地で実施されている検査ではほとんどの農作物から放射性物質が検出されることがなくなりました。私もこの冬、念のために小林農場のじゃがいもを地元の農業振興事務所で検査してもらいましたが、結果は予想通りに「不検出」でした(検出限界値は3Bq/kg)。放射能汚染の影響を受けやすい落ち葉で作った堆肥も検査してもらいました。落ち葉などの有機物に対しては国の規制値は「1kgあたり400Bqまで」と定めていますが、小林農場の落ち葉堆肥は「1kgあたり70Bq」と規制値を大きく下回りました。落ち葉で作った堆肥に関しては今後も検査を継続していきたいと考えています。

  以上のように具体的な数値を確認しながら食の安全性を確保していきたいと思います。

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