3年前の3月11日に原発事故が発生して福島県を中心にして大地も農作物も放射能で汚染されました。農場の作物の安全性を確認するため、それまで全く関心のなかった原発や放射能について勉強することとなりました。いろんな場所から情報を集めたのだけれども、その中で印象深く私の記憶に残った情報源をみなさんにお伝えいたします。興味のある方は、ご覧になってみてください。
食品と暮らしの安全基金
食や暮らしの安全についての調査をしているNPO法人。日本での食品への放射能規制値をもっと厳しくするべきと提言。
著書「放射能を防ぐ知恵」「食べるな、危険!」「リサイクルは資源のムダ使い」など。
FOOCOM.NET
食情報を提供する消費者団体。放射能汚染を心配しすぎるあまり他にさまざまな問題が生じていると指摘。
武田邦彦
以前は原発の専門家として活躍し、現在は地球環境問題などを研究している科学者。放射線量の危険性の評価や脱原発の必要性など、科学的思考に基づいて解説。
著書「子供を放射能から守りぬく方法」「環境問題はなぜウソがまかりとおるのか」など。
中川恵一
放射線医学者。低線量での被ばくは危険性が低いと主張し、放射能を心配し過ぎることによって生じる害を懸念。
著書「放射線医が語る - 被ばくと発がんの真実」など
小林よしのり
マンガという手法で世の中に強烈な影響を与え続けてきた気鋭のマンガ家が、脱原発を訴えながら原発推進派の主張を徹底的に論破。
著書「ゴーマニズム宣言スペシャル・脱原発論」「ゴーマニズム宣言スペシャル・反TPP論」など。
現代農業
農業用の専門誌。農業の立場から脱原発を主張。
新聞社説一覧
主要な新聞各社の毎日の社説が一覧できます。朝日新聞、毎日新聞、東京新聞は脱原発の立場で、読売新聞、日本経済新聞、産経新聞は原発存続の立場で主張。
これら以外にも栃木県那須町の「非電化工房」の代表の藤村靖之さんがお話になった、放射能汚染を受けた地域の住民たちの活動も、とても記憶に残る話でした。
以上は、原発反対意見もあれば、原発賛成意見もあります。放射線量の危険性の評価については「年間100mSVの被ばくまでは安全」から「年間0.1mSVの被ばくでも危険」まで、意見はバラバラ。いろんな意見に触れることにより、自分の理解も深まっていくのではないかと思います。
小林のくだしたまとめ
やはり放射線の危険性については甘く考えない方がよいと思います。「放射能を心配しすぎるとむしろ身心の健康に良くない」と考えるのではなく、「心配しすぎてこしたことはない」と考えたほうがよいと思います。
原発は存続させなくてはいけない理由は全く見当たらないです。その気になれば脱原発は十分に可能で、難しいことではありません。「即時の脱原発」は極論ではなく、最も真っ当な主張でしょう。今回の事故で国土を深く傷つけた危険な原発を、なぜ我慢して再稼働させなくてはいけないのか?
安部政権は原発の再稼働をさせるつもりでいます。でも、この日本は世界中で最も自然災害の多い国で、原発を存続させていれば、間違いなく福島の悲劇は繰り返されます。
もし再稼働して再び原発事故が起こって国土が汚染されれば、安部首相は責任をとって切腹しなくてはいけません。その覚悟はできていますか?
この福島第一原発事故の記憶は、時間がたって世間から風化されていくかもしれません。私は年が経つ度により鮮明にこの事故の不条理をこのブログに刻んでいきたいと思います。