農家の暮らし 小林の場合
農家の暮らし 小林の場合 平成26年1月6日
新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
農家の暮らし方は季節に左右されます。畑仕事のできる時間はお日様が顔を出している時間で決められます。この時期は一年間で昼の長さが最も短く、朝は九時頃まで畑は霜で凍っていて畑仕事ができません。畑仕事以外のことに時間を費やす時期でもあります。
無法地帯のようにいろんな物が散らかしっ放しになっていた農場を年が明ける前に片づけていこうと思い、去年の暮れより大掃除を始めました。ところが片づけの苦手な私は、あまりの散らかりぶりにいったいどこから手をつけていいのやら途方にくれてしまいました。散らかした状態のまま逃げるようにして東京の実家に帰り、年を越しました。
久しぶりに実家の家族の顔を見て気合いを取り戻し、農場に戻ってきてから三日間、大掃除に専念しました。小林農場には物を置いておくための屋根付きの物置小屋がほとんどありません。だから、狭い空間にごちゃごちゃといろんな物を詰め込んでしまい、農場内は常に散らかっている状況でした。畑の一部に新たにハウスを建てて、そこを物置小屋として使うことにしました。
新しく作った物置小屋に次々と物が移り、足の踏み場のなかった住まいや倉庫に開けた空間が生まれ、今、農場の風景が明るく変わろうとしています。小林農場の大掃除はこれから。二月上旬の苗作りが始まる立春までには片づけを終わらせようと思っています。
去年の秋から早起きする習慣がすっかりと定着しました。現在私は、早朝の二時や三時に起きるようにしています。良い睡眠がしっかりととれているのでしょう、目覚めがとても良いです。起きてから六時頃に朝食の準備を始めるまでの三、四時間は、一日のうちで最も頭が冴えている「黄金の時間帯」。この時間内に、仕事の予習、復習を兼ねた勉強、事務仕事、または読書をしたり日誌をつけたり農場通信を書いたりしています。
食事も去年の秋から、「一日三食」を「一日二食」に減らしてみました。今までは食べ過ぎて体調を崩すことが多かったのですが、少食にしてみたら体が身軽になりました。食事の準備に費やす時間も削減できました。最近は「一日二食」だとやはりお腹がすいてしまうので、おやつの時間を設けて「一日二.五食」にしました。季節によって食欲が変わってくるだろうから、常に自分の体と相談して食事を調整していきたいと思っています。
日が暮れて畑仕事を終えた後は、疲れて何もできません。本を読んでも、一行読んだだけで居眠りをしてしまいます。夜はなるべく早く寝るようにしています。
農家が農業を長く続けていくために一番大切な仕事は何か?私は「睡眠」「食事」「整理整頓」だと思います。
お陰様で今まで私は大きな怪我をすることなく、病気にかかることもなく、元気に農業にはげんでこられました。今まで春夏秋冬、休むことなくみなさんに野菜セットをお届けしてきました。これが私の誇りです。今後も絶え間なくみなさんに野菜をお届け続けられるように、自分の体や住環境を大切に管理してまいりたいと思います。
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