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2013年12月 4日 (水)

自然・不自然

自然・不自然   平成25年11月25日

霜寒の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか?

  日に日に季節は冬へと向かっていきます。畑は毎朝、霜で真っ白に染まります。朝は作物も凍りついているので、収穫作業は出荷日の前日の夕方までに終わらせるようにしています。

  ほうれん草や油菜などの露地作物の防寒対策として、小林農場では不織布を使用しています。不織布(ふしょうふ)とは、多数の繊維を結合させて加工された資材です。薄い布のようなもので、身近なところでは、紙オムツや使い捨てカイロの袋やマスクなどにも、不織布と同じ素材が使用されています。

  使用方法は簡単で、シート状に加工された不織布をそのまま畑で生育している露地作物の上にかぶせるだけ。それでずいぶんと霜から作物を守ってあげることができます。いくらか保温されるので、作物の生育も調子が良くなります。

  不織布は軽くて、持ち運びが楽です。この資材を入手するのにお金がかかりますが、一度買えば何度でも使いまわすことができます。すぐにはゴミになることはありません。

  前回の冬は記録的に寒い気温が続きましたが、この不織布で露地作物を防寒したので、小林農場は冬の間もずっと、野菜セットに露地野菜を入れていくことができました。冬でも豊富な種類の野菜を出荷し続けることができるという手応えを得ました。

  栃木県の冬は寒さが厳しく、毎日、最低温度が氷点下を下回ります。なんの資材も使わずに露地野菜を出荷するのは難しいです。小林農場は、一年を通して豊富な種類の野菜をみなさんにお届けしていくことが大事だと考え、冬は資材を積極的に活用しています。

  いっぽうで、できるだけ作物を自然に育てたいという想いから資材をできるだけ使用しない農家の方々もいます。資材に頼れば頼るほど自然から離れた人工的な栽培となっていきます。冬は思い切って野菜の出荷をお休みにする農家の方々も少なくありません。

  私は冬でも豊富に野菜を食べたいと思うのは自然な感情だと思うし、資材を使えば冬でも作物を栽培できるのにそれを使わないことは不自然だと感じます。ただ、不織布で真っ白に覆われていく小林農場の畑の光景を不自然に感じる人もいると思います。

  現在はビニールハウスの中で暖房機器を使って暖房しながら作物を栽培するハウス栽培が広く普及されています。このため本来は夏が旬のトマトやイチゴなども冬でも収穫できるようになりました。

  小林農場ではハウスで加温しながら作物を作ることはしていません。お金とエネルギーを大量に消費してしまうし、夏に生育すべき夏野菜を人工的に冬に作っても作物は健全に育たないだろし、それを食べる人の健康にも良いことはあまりないと思います。つまり、ハウス栽培は不自然だと私は感じます。

  何を自然と感じ、不自然と感じるのか。それぞれの農家の栽培方法の中に、その農家の自然観なり価値観なりがにじみ出てきます。

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