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2013年11月 5日 (火)

畑にも性格がある

畑にも性格がある  平成25年10月28日 

爽冷のみぎり、みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  小林農場にはそれぞれ「外畑」「新畑」「下畑」と呼ばれる3枚の畑があります。今年の秋作の作物は「新畑」で育てることに決め、8月中旬にはブロッコリーの苗を「新畑」に植えていきました。ところが、苗を植えた翌日から、たくさんの苗が地際から切られてしまってしまいました。害虫のネキリムシがかじったのでしょう。

  ネキリムシは夜間に活動して作物を食べ、昼間は地中深くにもぐって隠れてしまいます。朝になって切られた苗の周りの土を手でほじくり返してみてもなかなかネキリムシを見つけることができませんでした。ならば夜に探せば見つかるかもと思いヘッドライトで地面を照らしながら土をほじくり返してみましたが、やはり見つかりませんでした。

  毎日、たくさんの苗は切られて消えて、定植してから1週間たった頃には数えるばかりの苗しか残っていなく、苗が消えてなくなった空白ばかりが目立ちました。ネキリムシに完敗しました。この畑にさらに白菜、春菊、レタスなどの苗を植えていく予定だったのですが、このネキリムシにどう対処していいのか分からず、頭を悩ましていました。

  9月上旬、作物の苗を「新畑」ではなく「下畑」に植えてみました。ネキリムシに切られた苗は一部のみで、たいていの苗は無事に生育しました。「外畑」にも苗を植えてみました。ほとんどネキリムシに切られることはなく、さらに良い結果でした。

  三枚の畑は全て、私の借家から歩いて移動できる狭い範囲に分散しています。同じ家庭環境で育った兄弟、姉妹がそれぞれ違う性格を持つように、同じ敷地内にある畑でもその性格が違ってきます。特に潜んでいる虫の種類や数が違うように思います。

  9月から10月にかけて、畑の都合で小松菜などの葉物野菜や大根、かぶなどの根菜類の種を「新畑」に播いて栽培しました。しかし今年は気温が下がっていく秋分の後にも虫害は続き、秋から冬にかけて出荷されるこれらの作物が厳しい状況となってきています。

  今までの経験から「新畑」は秋に虫害を受けやすい性格があることが分かりました。そして、重要な野菜は一つの畑だけに頼るのではなく、複数の畑に分けて栽培したほうが良いと改めて思いました。そうすることで危険性が分散され、一つの畑で害虫などの被害を被っても、他の畑では作物がうまく育ち、全く収穫できなくなることがなくなります。

  大豆も虫害の受けやすい作物で、小林農場では大豆の種を畑に播いても、大豆が実をふくらませる頃になるといつも害虫に実を吸われてしまい、収穫できずにいました。去年、「外畑」で小豆を栽培したら、順調に収穫できました。この「外畑」では今まで大豆を作ったことがなく、小豆ができるのなら大豆もできるのではないかと思い、今年は大豆の種を「外畑」に試験的に播いてみました。

  10月に入ると大豆のどの莢もまん丸と太った豆を実らせてパンパンに膨らんでいました。初めて大豆を収穫できそうです。来年はこの「外畑」で大豆を本格的に育ててみようと思います。みなさんにも大豆をお届けできるかもしれません。

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