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2013年11月12日 (火)

十月のじゃがいも

十月のじゃがいも   平成25年11月4日

日に日に秋が深まり、露寒の季節となりました。みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  今年の夏はいろいろと畑仕事がたてこみ、6月から9月に行う予定だったじゃがいもの収穫もほとんど終わすことができず、十月に本格的に掘り出すことになりました。今年のじゃがいもは一株にたくさんのイモがなり、一つ一つのイモが大きくて、掘り出したじゃがいもを保存しておく場所を確保するのに困ってしまうほどの大豊作でした。地元の学校の給食用の食材としてじゃがいもの需要は高く、また、冬になれば他の販売先でもじゃがいもの需要が高まることが予想されました。販売先はたくさん確保されていました。

十月にじゃがいもを収穫してすぐに給食用の食材として地元の学校に出荷していきました。すると、学校側から、小林農場から出荷されたじゃがいもは煮えにくくて固かったというご指摘をいただきました。

ご指摘を受けた後、念入りにじゃがいもを試食してみました。確かに何分も煮ても固いままで、菜箸がスッと刺さらないようなイモがいくつかありました。食べてみるとじゃがいも独特のホクホクとした食感ではなくシャリシャリとしていて、大根を食べているような感じでした。はっきり言ってしまえば、おいしくありませんでした。

それから毎日、たくさんのじゃがいもを煮てみては飽きるほど試食してみましたが、何度食べ直してみても同じ感想でした。この「おいしくない食感」の理由は、間違いなく収穫時期が遅れたためでしょう。9月以前に収穫したじゃがいもは、普通においしく食べられました。

通常のじゃがいも栽培では、夏のうちに収穫を終えます。十月までじゃがいもを収穫せず畑に残しておくと、イモの食感が極端に落ちていくようです。十月に収穫したイモも見た目がきれいだったので、中身もおいしいだろうと思っていましたが、大間違いでした。

自分が自信を持てない作物を出荷することは農家としては辛いこと。給食用の食材として大量のじゃがいものご注文を学校よりいただいていたのですが、悩みぬいた末、急きょ、小林農場からのじゃがいもの出荷量を減らしていただくこととなりました。

野菜セットにも何回か十月に収穫されたじゃがいもを入れていたので、小林農場のじゃがいもは固いイモが混じっているとお感じになった方もいらっしゃったと思います。今後の野菜セットには9月以前に収穫したおいしいじゃがいもを入れていこうと思います。

掘り取ったじゃがいもは長期貯蔵しているうちに、味質が変わっていきます。「おいしくないじゃがいも」も「おいしいじゃがいも」に変わっていくかもしれないというかすかな希望をいだきながら、十月に収穫したじゃがいもも大切に保管していこうと思います。

ちゃんと私が適期にじゃがいもを収穫していれば、自信を持っておいしいじゃがいもをもっとたくさんの人に食べていただけたでしょう。それを思うと、無念でなりません。

失敗したとき、その失敗にどう真剣に向き合い、その失敗から何を学ぶのか。失敗を糧にしながら栽培技術を向上させていく過程をみなさんにお伝えしていきたいと思います。

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