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2013年11月19日 (火)

安心できる食材

安心できる食材   平成25年11月11日

落ち葉が風に舞う季節となりました。みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  有名なホテルや百貨店のレストランなどで、相次いで食材の表示が偽装されていたことが発覚し、連日ニュースや新聞でこの問題が取り上げられています。食品売り場では「安心・安全」の宣伝文句があちらこちらで見られますが、これだけ食材の偽表示が氾濫している状況が報道されると、消費者も「本当に安全なの?」と思わず疑ってしまいます。

  そもそも、「安全な食材」というのもあいまいな表現です。「安全」の明確な定義はなんだろうか?私なりに考えてみました。

  「栽培中に農薬をかけていない食材が安全」と思う人もいると思います。私もそう思って、農薬を使わずに野菜を栽培してきました。ただ、他の農家の方々からいただいてきた米ぬかなどを肥料として畑にまいていますが、その米ぬかには残留している農薬がわずかながらも含まれていると思われます。自分の田畑では農薬をまかなくても、隣の田畑で農薬がまかれていればどうしても農薬が自分の田畑にもわずかながら広がってしまいます。

もちろん、直接農薬をまいて育てられる作物と比べれば、無農薬で育てた作物はずっと農薬による害が少ない安全な食材になります。ただ、農薬があらゆる場所に拡散しているこの日本では、全く農薬の影響を受けずに作物を育てることは、どんなにがんばっても無理です。農薬の影響を全く受けていない作物を安全な食材と定義するのであれば、この日本には安全な食材は存在しません。

農薬を使用している農家が消費者に対して、農薬の必要性とともに危険性も正直に説明し、その危険性に対してどのように対応しているかも説明する。このように消費者に対して隠すことなく説明を尽くしている農家から出荷される作物は、たとえ農薬を使用していても「安全な食材」と言っていいのではないかと、私は思います、

いっぽう、無農薬で作物を栽培していても、その栽培過程を説明せずに隠そうとしている農家の作物は、安心できません。要するに、その食材が安全かどうかは、「農薬を使用しているかどうか」という基準よりも、「生産者が消費者に正直に生産過程を伝えているかどうか」という基準で判断されるべきだと私は考えます。

顔が見えて信頼できる農家が作った食材なら、消費者も安心して購入できます。生産者も消費者の顔が見えていれば、消費者を騙そうという気を起こさなくなります。食の安全を守るには、生産者と消費者の顔が見える関係を築いていく他に方法はないと思います。

今年の秋も、農家が自分たちの農場に消費者を招いて収穫祭を開催している光景が見られました。このようにしてお互いに顔を見合わせられる機会を設けて信頼関係を築く努力をされている農家も多いです。

小林農場には催し物を開催する力量はありませんが、野菜セットを届ける度に通信もいっしょにお届けして、農場の状況や考えを正直にみなさんにお伝えしていきたいと思っています。「小林農場はウソをつかない」という安心感もみなさんにお届けいたします。

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