虫の元気な頃
虫の元気な頃 平成25年9月23日
さわやかな秋晴れが続いております。みなさん、いかがおすごしでしょうか。
気候はすっかりと涼しくなり、朝夕は上着が必要になってきました。ナスやピーマンなどの夏野菜は間もなく寿命を迎えようとして、実りが次第に少なくなってきています。
一方で、9月は虫が活発に活動している時期でもあり、現在収穫時期を迎えている葉物野菜は、ずいぶんと虫に食われた跡が目立ちます。野菜セットの中には虫食われ穴のある葉物野菜だけではなく、虫そのものもいっしょに入っていたとのご報告も数件の方よりいただいております。
今回の野菜セットには小松菜をお届けするつもりでいましたが、あまりに葉が虫に食われすぎてしまっていて出荷するのをためらい、代わりに、小松菜と比べればいくらか虫に食われていないからし菜やフダンソウを出荷いたしました。これらの葉物野菜は小松菜と比べてあまり一般的ではないと思いますので、「野菜セットの食べ方」で簡単に料理方法を説明させていただきました。どうぞ、ご覧になってみてください。
もっと気温が下がり11月頃になれば、虫の活動もおさまり、大手のスーパーに販売できるようなきれいな葉物野菜を出荷できるようになると思います。この時期だけは、どうしても無農薬栽培で育てると、虫の害を避けることはできません。このことをみなさんにご理解していただけるように説明していくと同時に、防虫方法をもう少し勉強してみたいと思います。
先日、梨を栽培されている近所の農家の方より、梨栽培で使われた使い古しの防虫ネットをたくさんいただくことができました。おそらく、野菜栽培の防虫対策にも利用できると思います。防虫ネットで常に畑全体を囲むことは大変な手間でしょうが、虫害の激しい一時期に作物を栽培している一部の畝のみにネットを張ることは、試してみる価値があると思います。
それと、畑によって虫の密度が違うようで、同じ時期でも虫害の激しい畑もあれば、それほど虫害がひどくない畑もあります。畑ごとの性格を見極めていくことも大事だと思います。また、肥料をやりすぎると虫が寄り付きやすいようなので、肥料を控えることも大事です。他にも防虫方法がないか、調べてみたいと思います。
小林農場の野菜は無農薬で肥料も少なめにして健全に育てています。見てくれは悪いかもしれませんが、中身が充実した野菜です。
ただ、お届けした野菜セットの箱を皆さんが開けた瞬間に「わあ」と歓声を上げていただけるような、見た目がきれいに輝いている野菜をお届けしたいという想いは、常にあります。なかなか難しいですけれども、その想いは忘れずにいたいと思います。
私は虫に慣れていますが、虫を苦手とする消費者の方々もいると思います。虫にとっても作物はおいしいだろうし、虫は無農薬栽培の畑ではつきものではありますが、防虫害のためにできる努力はやっていきたいと思っています。
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