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2013年7月30日 (火)

忘れてはならないこと

忘れてはならないこと  平成25年7月22日

  花火の音が聞こえる季節となりました。みなさん、いかがおすごしでしょうか。

  日本人にとって、そして我が家にとって大事な主食、お米。自分が食べるお米を自分で作ろうと思って、今年の5月に陸稲の種をポットにたくさん播いて、苗を育ててみました。陸稲とは、水田で育てる稲ではなく畑で育てる稲の品種のことです。

  苗はすくすくと順調に育ってくれました。6月に入り、苗を畑に定植する時期を迎えました。でも、野菜栽培に時間を追われてしまい、なかなか陸稲の苗を定植する時間がつくれませんでした。

  けっきょく、自給用のお米を作る手間をかけられそうもないので、野菜栽培に専念して、野菜を売って得た収入でお米を他所から購入することにしました。先日、陸稲の苗をポットから取り出して堆肥の山に積んで堆肥の材料としました。

  食糧の入手方法は、自分で手間と時間をかけて作物を栽培するよりも、どこかで働いて得た収入で買ったほうが楽だし、効率的です。この数十年間、日本はお金を稼ぐことに全力を注ぎ、世界中から食糧を購入してきました。日本は経済大国として豊富な資金力を手に入れ、一方で、日本の食糧自給率は40%以下にまでおちこみました。

  農業はお金を稼ぐ手段としては効率的とは言えません。日本の農家の多くが農業ではお金を稼げないと感じて、食糧を生み出す豊かな田畑を捨て、お金を稼ぎに街へと出ていきます。捨てられた田畑は荒れ果てていくのみ。

しかし、今後、地球上の人口は爆発的に増え、世界的な食糧不足が生じると予想されています。どんなにお金をつぎこんでも、他国から食糧を買うことができなくなる時代がくるでしょう。その時になって国内で食糧を自給しようとしても、田畑は荒れ果てて使えず、作物を作る技術を持った農家もいなくなっていたら、食糧を自給できないでしょう。

自分たちの食糧は自分たちで作る。それは人が地球上で暮らしていく上での基本中の基本だと思います。基本がしっかりしていなければ、何をやってもうまくいきません。

度々ニュースで話題になる原発の問題やTPPの問題などを耳にするたびに、今の日本は経済発展を最優先するあまり、私たちに収穫の恵みをもたらしてきた豊かな自然環境を犠牲にしているように感じます。

確かに経済は大事です。小林農場も、自分でお米を作るよりもお米を買うためのお金を作ることに懸命になっています。そして、経済を大事にするあまりにもっと大事なものを忘れてしまう罠にはまっていきます。私は稲の栽培を覚えられないままでいます。

今後、豊かな自然環境を守り食を自給していく技術を伝えていく農家の存在が必要となります。そして、そのような農家を支えていく消費者の存在が必要となります。

どんなにお金があっても、きれいな空気、水、食糧がなければ、人は生きていけません。私たちが本当に子孫にのこしていきたいものはなんでしょうか。お金でしょうか?それとも私たちに生きる糧を与え続けてきたこの国の豊かな自然でしょうか?

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