声をいただく
声をいただく 平成25年7月15日
盛暑の候、みなさん、いかがおすごしでしょうか。
畑に埋まったままになっているじゃがいもを掘り出す作業をこの先、少しずつ進めていきたいと思っています。収穫されたじゃがいもは、簡単に乾かしてから暗室に置いておけば、来年の春まで長期間、保存することができます。
6月の梅雨の時期にじゃがいもを大量に出荷した出荷先の方より、お届けした多くのじゃがいもが傷んでしまっていたとのご報告をいただきました。6月のじゃがいもは収穫適期を迎えたばかりで、まだ若く、外皮が薄くて、収穫時に外皮がむけやすいです。外皮がむけてできた傷は数日後にはあざのように黒ずみ、さらに時間がたつとその箇所がぐちゃぐちゃとつぶれて傷んでいきます。
今まではじゃがいもを収穫してからすぐに出荷していました。しかし、じゃがいもの傷は収穫直後には目立たず、傷がはっきりと出現して傷み始めるのは収穫してから時間がたってからです。六月の出荷では、出荷するために箱に詰めているときは傷のないように見えたじゃがいもが、本当は傷がついていて、配送中に傷み始めたのでしょう。
今年は7月になってもじゃがいもの外皮が薄く、傷がつきやすい状況が続いています。6月のじゃがいもの出荷の失敗の経験から、掘り出してきたばかりのじゃがいもを出荷するのをやめて、数日前に収穫して貯蔵されているじゃがいもの中から、傷が出現していないものを選んで出荷することにいたしました。
傷んだじゃがいもをたくさんお届けしてしまった出荷先の方には本当にもうしわけありませんでした。出荷先の方からご報告をいただいたことにより、より安全で丁寧なじゃがいもの保存方法、出荷方法を考えるきっかけを私に与えてくれました。
これだけではなく、今年の梅雨の時期、他の方からもお届けした野菜が傷んでいたというご報告を何度かいただきました。今ほど、出荷する野菜の管理について真剣に考えたことはありません。
通常は傷んだ野菜をお届けしてしまったら、わざわざ報告はせず、そのままその農場の野菜を買うのをやめてしまう消費者のほうが多いと思います。小林農場の野菜を食べてくださっているみなさんは、そうではありませんでした。深く感謝しております。
野菜はなまものです。お届けした野菜が傷んでしまうことも稀にあります。それはしかたがありません。みなさんにこのことを理解していただくには、まず私が野菜を良い状態でお届けできるように最大限の努力を尽くすことです。
今まで、電話、手紙、メールなどで、またはみなさんのご自宅に直接野菜セットを配送したときなどに、みなさんの声に触れる機会を持つことができました。みなさんからいただいてきたご意見、ご報告、ご指摘が、野菜を良い状態でお届けするための技術の向上に大いに役立ってきました。みなさんから野菜セットについての遠慮のない率直な声をいただけるような雰囲気を作り出し、みなさんからの声によって向上しようと思います。
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