6月の大根
大手種苗会社が新しく開発している交配種の品種ではなく、農家が古くから採種してきた固定種の大根を栽培してみました。首が青くならずに白いのが特徴です。
形はまっすぐにならないのも多く、うまく土から引っこ抜くのが難しく、お尻の先のほうを折ってしまうこともしばしばあります。商品用の大根を栽培すには、少し難しい品種です。
よく固定種は交配種よりも味が良いといわれます。この大根を食べると、その通りだという気がいたします。煮た後、煮崩れしにくく、みずみずしくてほど良い食感を楽しめることができます。形を気にせず味が良ければばよいのであれば、良い品種だと思います。
通常の大根は、生育中、寒さに当たるとつぼみをつけてしまう性質があり、つぼみに栄養が取られて食用部が固くなって食べられなくなります。だから春作は暖かくなる4月に播種しますが、それでも4月にも霜が降りたりするので、つぼみをつけてしまうことが少なくありません。この固定種の大根は、寒さを感じるのが鈍く、寒さに当たってもつぼみがつきにくい品種です。3月の寒い時期に播種した大根が無事に育ち、6月に入ってすぐから収穫できました。
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