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2013年6月10日 (月)

現実を知る それに対応する

現実を知る それに対応する

  先日、無農薬栽培についての勉強会に参加してきました。無農薬栽培の先駆者的な存在でもあるベテラン農家の方より、最近の農薬をめぐる状況について、報告がありました。

  最近に開発された最新の農薬は虫だけではなく人体にも重大な影響を及ぼすようで、田畑に撒かれた農薬が田畑の外にまで広がり、付近の住人が、特に子供が、農薬を吸い込んで神経症を患ってしまう事例があるようです。あらためて自分は農薬を使いたくないと思いました。

  質疑応答の時間に、私は質問してみました。「米ぬかを肥料として畑に散布しているけれども、米ぬかにも含まれている農薬が少し気になっています。」ベテラン農家の方のお答えは「米ぬかは明らかに農薬の影響を受けているので、あまり使いすぎないほうがよい。」でした。

  米ぬかはお米の種皮や胚芽の粉末です。玄米を精白する際に取り出されます。稲を栽培しているときに農薬を散布すると、その農薬はお米の種皮や胚芽にたまります。要するに、米ぬかには農薬が含まれています。

  小林農場は地域より米ぬかをいただいて肥料の材料としていますが、地域の稲作農家の方々はたいてい農薬を使用していますので、その米ぬかには農薬が含まれているでしょう。問題になるような農薬の量だとは思いませんが、気にはしておいたほうがよいです。

  瑞穂の国・日本において、米ぬかは農家にとって身近に手に入る有機物です。微生物などのたくさんの生き物を生み出す命豊かな材料です。小林農場は今後も米ぬかを活用していこうと思っています。しかし古くから肥料として農家に愛用されてきた米ぬかが、現代では農薬に汚染されてしまっていること、悲しい話だと思います。

  勉強会では、「種子消毒」についても話題となりました。販売されている種の多くは、農薬で消毒されてから商品化されます。小林農場でも、そのような種子も購入しています。勉強会では種子消毒の安全性について問題を指摘していました。

農薬が一般的にあらゆる所で使われています。どんなに自分が農薬を散布するのをやめても、農薬が自分の畑に侵入するのを完全に防ぐのは不可能な状況です。勉強すればするほど、日本の自然環境をとりまく深刻な問題が浮き彫りにされます。

しかし、悲観することはありません。自分の田畑に農薬を散布するのをやめただけでも、格段に食の安全性を高めることができます。

完全に安全な食べ物を手にするのは不可能かもしれませんが、努力すればするほどに食の安全性を無限に高めていくことができます。米ぬかを使いすぎないようにしたり、種子消毒された種の使用を少なくしたりすることは、努力すれば可能です。

まずは、それがどんなに厳しい話でも、現実の問題点をしっかりと見つめること。そして、その与えられた環境の中で、できるかぎり安全な食を生み出すこと。どのような問題点があって、それにどう対応しているのか、みなさんにお伝えしていきたいと思います。

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