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2013年6月

2013年6月28日 (金)

新聞切り抜き ネット版

私が最近気になった記事をご紹介します。今回は原発問題について。

原発を持つ電力会社の経営陣のみなさん。今年の株主総会も「脱原発」を求める株主の声を一蹴しましたね。むしろ、「一日も早い再稼働」への執着を鮮明にされました。

でも、本当は気づいているのではないですか。もう昔には戻れない。原発を抱え続けるのはしんどい、という事実にです。気づいていないとしたら、それこそ驚きです。

事故を経て規制は格段に厳しくなりました。今後は基準が改定されるたび、すべての原発への適用が求められます。寿命間近で出力の小さい原発にまで、です。存続にこだわると費用はどんどんかさみます。

 廃棄物問題の先送りも、もはや限界です。使用済み核燃料棒の保管場所からして足りない。それゆえに原発を動かせなくなる事態が迫っています。

 しかも、安倍首相は電力システム改革を断行すると明言しています。きのうまでの国会で法案は成立しませんでしたが、方向性は変わりません。発電部門と送電部門が切り離され、競争が激しくなれば金食い虫の原発を維持するリスクはもっと大きくなるでしょう。

 釈迦(しゃか)に説法ながら、先を読み、自らを柔軟に変えてこその企業経営です。どうも、過去の経緯にがんじがらめになっている気がしてなりません。

 もう少し時間が必要でしょうか。みなさんの中から早く、真の意味での経営合理性を掲げ、「いち抜けた!」と方針転換されるところが出てくるのを期待しているのですが。

6月27日 朝日新聞

中小企業は困っている。電気代は高いし廃棄物処理費も高い。これでは日本でやっていけないと海外にでる。しかしそれは日本の大人のもっとも大切な仕事(子孫に仕事を残す)と反している。

御用学者の中には「日本の電気代はそれほど高くない」というグラフを出していたりするけれど、それは「世界で珍しい例」を出しているだけで、世界平均の2倍である。

でも、日本の電気代がどのぐらいか、世界と比較する必要は無い。「競争のないところコスト削減などあり得ない」という原理原則があるからだ。

その例の一つは、先日中日新聞が出してくれたように、天然ガスの買い付け価格が、日本が15ドル(millionBTUあたり)、ヨーロッパ11ドル、アメリカ3.5ドルと最も高い燃料を買っていることだ。

そして第二は「総括原価方式」という「ムダをすればするほど儲かる」という仕組みで、その図をネットから借用して示した。

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「関西電力が昨年、電気料金値上げを国に申請した際、社宅と寮の空き室計約2700室分の維持コスト(年約11億円)を電気料金算定の原価に含めるよう求めていたことが、経済産業省関係者への取材で分かった。」という奇妙な記事は私たちがいかにばかげた電気料金を払っているかがわかる。

昭和の初めには720社あって自由競争だった電力会社は、アメリカとの戦争を機に地域独占に変わり、「戦時体制」が今でも続いていて、御用学者やマスコミ、それに議員への資金供給元となっている。

原発と電気会社の独占を止めれば、お金が欲しいのではなく、本当に日本の将来を考える政治家が現れやすくなるだろう。

(平成25621日 武田邦彦 中部大学教授)

栽培暦 6月16日~6月22日

以下はこの週に行った仕事です。

収穫、出荷  片づけ、衣替え  育苗  芽かき、誘引(トマト、ミニトマト、ナス、キュウリ)  ヤーコン定植  トウモロコシ間引き  玉ねぎ収穫、乾燥  堆肥作り  ボカシ肥袋詰め、作成  ニンニク収穫、乾燥  刈り払い

小林の手帳より

P6182398 玉ねぎを畑より全部いっせいに収穫。左の写真は土から掘り出されて並べられた玉ねぎ。

P6242414 収穫された玉ねぎのほとんどは立派に太ってくれた。今年は豊作だった。

P6242413 収穫された玉ねぎは数日間、日に当てて、しっかりと乾かす。そのあと、風通しの良い日陰に移して、長期間、保存する。

玉ねぎ栽培では、適期に種をまくことが重要とされる。種まきが早すぎると収穫時期にとうが立ちやすくなって品質が落ち、遅すぎると定植後の根張りが悪くなり枯れやすくなる。小林農場では去年の9月17日に玉ねぎを播種、11月11日に苗を定植している。通常よりも少し遅い作付けだった。収穫時期を迎えた頃にはとうがたってしまった玉ねぎはほとんど見当たらず、質の良い玉ねぎがたくさん採れた。ただし、定植後の根張りが遅れたため、多くの苗が冬に霜で浮かされてしまったので、浮かされた苗を土に戻す作業が必要になった。

2013年6月27日 (木)

バジル風味じゃがいも炒め

材料  じゃがいも、バジル、ごま油、しょう油

じゃがいもを輪切りにしてごま油としょうゆで炒め

じゃがいもにだいたい火がとおったら、バジルを数枚ちぎって混ぜる

日本で最もよく知られているハーブのひとつ、バジル。調理する前にバジルを鼻に近づけてその甘くてさわやかな香りを楽しみましょう。ハーブは料理に香りや風味を添えてくれますが、じゃがいもを使った料理とバジルの相性は抜群にいいと思います。さらにしょう油を少し焦がしてもう一つ風味を加えると実においしくなります。

2013年6月26日 (水)

「有機」をめぐる話

「有機」をめぐる話     平成25年6月17日

  農薬や化学肥料を散布せずに育てた農作物を「有機農産物」と言います。今の時代、スーパーや食品店などで有機農産物をよくみかけるようになりました。健康や地球環境に対する関心が高くなり、有機農産物が脚光を浴びるようになりました。

  40年ほど前は、絶対に農薬を使わなければ作物が育たないと考えられていて、農薬の害に気づき無農薬で作物を栽培しようとした農家は、まわりの農家からまるで変人のように思われていたらしいです。ここまで有機農産物が世間で一般的に認知されるまで、先駆者的な有機農家の方々やその有機農家を支えてきた消費者の方々の絶え間ない苦労と努力がありました。

  小林農場の野菜は、畑にいっさい農薬や化学肥料を散布していないので、有機農産物です。化学肥料が混じっている床土を使用したり農薬で種子消毒されている種子を使用したりするなど細かな点では課題を残していますが、それらは少しずつ改善してまいりたいと思います。

  直売所などで野菜を売るときは必ず、無農薬で育てたことを示した自家製のシールを貼って、自分の農作物に付加価値をつけています。直売所の方々も有機農産物を喜んで引き取ってくれて、ある直売所ではわざわざ「無農薬農産物コーナー」を作って小林農場の野菜を並べてくださいました。現在、小林農場の野菜セットを食べてくださっている皆さんの中にも、「無農薬で育てています」という小林農場の宣伝文句に興味をもってお試しセットを注文された方も多かったのではないかと思います。

  どなたも「無農薬で育てています」という私の言葉をすんなりと信じてくださいました。「農家は正直者でウソをつくはずがない」という農家に対する信頼感が、日本社会ではまだ生きています。この信頼感を壊すような背信行為を農家は慎まなくてはいけません。

  有機農産物が一般的に知られるようになったとはいえ、有機農産物を栽培している農家の割合は、日本の農家全体の0.1%、ほとんどゼロです。まだまだ農薬に依存した農業が一般的で、有機農産物は希少です。

  「有機農産物」というだけで自分の農作物に希少価値をつけることができます。小林農場もその希少価値を利用して今まで販売してきました。でも、それでいいのでしょうか?

  自然環境にも人の体にもやさしい農業がこの国に根を張るために、もっともっと有機栽培が当たり前になってほしいと思います。どの農家も有機栽培を行えば、小林農場の有機農産物は希少価値を失いますが、それでいいのです。

  農場の作物をみなさんに食べていただきながら農場で繰り広げられる物語をみなさんにお伝えしていく。そうすることによって、農業の世界から消費者のみなさんに感動をお届けしていく。この生産者と消費者の顔の見える関係を築いていくことこそが小林農場の本当の価値です。「農薬を使うか、使わないか」にこだわることよりも、もっと大事な価値です。

2013年6月22日 (土)

6月16日~6月22日の野菜セット

以下はこの週の野菜セットの内容です。

じゃがいも、人参、玉ねぎ、大根、かぶ、小ネギ、きゅうり、ズッキーニ、キャベツ、ブロッコリー、小松菜、春菊、チンゲンサイ、バジル、スナップエンドウ、ニラ

小林の手帳より

  春野菜から夏野菜に移る時期。小松菜、春菊、スナップエンドウ、ブロッコリーなど春に活躍した野菜は傷み始め、傷んでいる作物を出荷しないように出荷するときには神経を使わないといけなくなっている。一方で、ズッキーニ、キュウリなどの夏野菜が収穫時期を迎え、ナスやピーマンも加わる。じゃがいも、人参、玉ねぎの「カレー三点セット」もこれからしばらく、安定的に出荷できる。

人参は今まで、気温が暖かくなってくる3月に種を播き、6月の下旬頃より収穫してきた。去年に引き続き今年もまだ寒い2月から人参の種まきしてトンネルをかけて保温しながら育てた。そうすると6月入ってすぐに人参を出荷できる。小林農場では、人参の2月播きが定着した。地元の学校給食の食材として人参の需要が高いことからこの栽培方法をためしてみたが、多くの家庭でも人参はよく使う食材なので、早い時期から人参を野菜セットに入れていけば喜んでくださる方も多いと思う。

P6142390 6月の始めの頃からこのような立派な人参を収穫できる。

人参の中身が固いというご指摘をいただいた。学校給食用の食材としてできるだけ大きな人参を出荷しようとして、人参がたっぷり大きくなるまで収穫しないようにしていた。しかし、どの作物にもいえるが、収穫が遅れて大きくさせすぎると、見た目は大きくて立派だが、中身は固くなったりして品質が落ちる。本当は小ぶりのうちに収穫するのが良い。人参を収穫するとき、あまり茎が太くて固い場合は食用部分も固くなっている可能性があるので、そのような人参は出荷しないように気をつけたい。

2013年6月21日 (金)

栽培暦 6月9日~6月15日

以下はこの週に行ったしごとです。

収穫、出荷  片づけ  育苗  田植え参加  堆肥作り  刈り払い  ネギ収穫  施肥、トラクター耕  定植(モロヘイヤ、サトイモ、落花生、ズッキーニ  播種(フダンソウ、ゴボウ)  除草(ニラ、アスパラガス、バジル、レモンバーム)  サツマイモ定植、補植  

小林の手帳より

P6122388 ズッキーニ。食用部の実が肥大して、収穫適期を迎えている。これから毎日、実を次々と太らせ、ズッキーニの収穫は毎朝、行われることになる。キュウリも収穫適期を迎えている。同じように、ナス、トマト、オクラも毎朝、収穫されるようになる。収穫作業の忙しい夏野菜の季節が到来した。

5月の下旬にすでに梅雨入りが宣言されたが、6月に入って2週間、栃木県では空気は湿っていても雨がまともに降らず、畑は乾ききっていた。畑に植えた苗の葉をカサカサにしおれ、もう限界だった。畑に植えた苗にかん水する設備は小林農場にはなく、しかたないので大変な手間をかけてやかんで一つ一つの苗に水をかけてまるしかないと思っていた6月15日の夜、恵みの雨がたっぷりと降ってくれた。翌朝、畑の苗は葉をピンと伸ばして蘇生していた。ただ、サツマイモの苗は乾燥のためにすでにほぼ全滅。植え直すことになった。    

2013年6月19日 (水)

6月の大根

P6152391 大手種苗会社が新しく開発している交配種の品種ではなく、農家が古くから採種してきた固定種の大根を栽培してみました。首が青くならずに白いのが特徴です。

形はまっすぐにならないのも多く、うまく土から引っこ抜くのが難しく、お尻の先のほうを折ってしまうこともしばしばあります。商品用の大根を栽培すには、少し難しい品種です。

よく固定種は交配種よりも味が良いといわれます。この大根を食べると、その通りだという気がいたします。煮た後、煮崩れしにくく、みずみずしくてほど良い食感を楽しめることができます。形を気にせず味が良ければばよいのであれば、良い品種だと思います。

通常の大根は、生育中、寒さに当たるとつぼみをつけてしまう性質があり、つぼみに栄養が取られて食用部が固くなって食べられなくなります。だから春作は暖かくなる4月に播種しますが、それでも4月にも霜が降りたりするので、つぼみをつけてしまうことが少なくありません。この固定種の大根は、寒さを感じるのが鈍く、寒さに当たってもつぼみがつきにくい品種です。3月の寒い時期に播種した大根が無事に育ち、6月に入ってすぐから収穫できました。

2013年6月17日 (月)

夏場の管理にむけて

夏場の管理にむけて    平成256月18日

  先日、野菜を飲食店に配送した後、飲食店の方から、お届けした二十日大根の中身がスカスカと空洞になっていて料理に使えなかったとのご連絡をいただきました。畑に行って二十日大根をいくつか収穫してみました。見た目はとてもきれいでしたが、包丁を入れてみると、確かにほとんど全ての二十日大根の中身がスカスカとしていました。

  二十日大根の旬は春と秋です。6月は気温が高くなり、もう二十日大根は旬の季節から外れ、整理障害を起こしてもおかしくありません。今後、二十日大根を出荷しないことにしました。

  同じ配送の日、野菜セットを食べてくださっている方のお宅まで野菜セットをお届けすると、前回の野菜セットに入っていたレタスが傷んでいたとのご報告をいただきました。その場でこの日に持ってきた野菜セットを開けて野菜セットに入っているレタスを確認してみると、今回もレタスが傷んでいて、葉をむけどもむけども、傷んだ葉が見られました。

  レタスの旬も春と秋です。特にレタスは、結球した後にすぐに畑から収穫しないと傷みやすいです。今回お届けしたレタスも結球してから日が経っていて、このまま収穫せずに捨ててしまうのはもったいないと思い、少し無理して収穫・出荷したものでした。

  傷んでいる可能性があるのだから出荷する前に注意深く確認しておけばこのようなことは防げたはずでしたが、今回はそれを怠りました。今後、レタスの出荷もやめることにしました。

  まだまだ私も農家として未熟。みなさんと直接顔を合わせた時に私のいたらない点をご指摘いただけると、自分では気付けなかった自分の不注意に気づくことができて、とても助かります。

  ただ、私と直接顔を合わせる機会がなく、私に指摘したいことがあっても指摘しにくい方のほうが多いでしょう。みなさんが指摘しなくてもいいような、みなさんに気持ち良く受けっとっていただける野菜をお届けするのが、私の責任です。

  お届けしている野菜の品質についてのご指摘をたて続けにいただいたことにより、本格的な夏にむけて気温が上昇してきている今、出荷する野菜の品質管理を今まで以上に気を付けないといけないと身を引き締め直しております。

  今後、野菜セットの配送は、なるべく涼しい時間帯に行ったり、箱の中に保冷剤を入れてみたりするなど、高い気温から野菜を守るような工夫をしてまいりたいと思います。宅急便で野菜セットをお届けしているみなさんには、例年通り、夏の数カ月間はクール便を利用して冷蔵保存をしながらお届けしたいと思います。

  そして、高い気温の中では管理の難しい春野菜を無理して出荷することをやめて、暑さに強くて食べ頃の勢いのある夏野菜にどんどん切り替えていきたいと思います。野菜セットの中身がまた変化していくので、どうぞお楽しみに。

2013年6月15日 (土)

6月9日~6月15日の野菜セット

以下はこの週の野菜セットの内容です

じゃがいも、人参、玉ねぎ、大根、かぶ、二十日大根、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、レタス、サニーレタス、小松菜、春菊、山東菜、キヌサヤエンドウ、スナックエンドウ、ニラ

小林の手帳より

  出荷した二十日大根の中身がスカスカになってしまっていて食べられなかったというご指摘をいただく。二十日大根は春と秋が旬。今は気温が上がり旬から外れてきていて、生理障害を起こしているのかも知れない。

  出荷したレタスが傷んでいたというご指摘をいただく。レタスは結球した後、そのまま畑に残しておくと早いうちから傷みやすい。現在、出荷しているレタスは結球してから日がたっていた。しかも、気温もずいぶん上昇しているので、レタスを出荷する前にもっと入念に確認しておくべきだった。

  出荷している野菜が蒸れてしまっていたとのご指摘をいただく。野菜は袋に詰めてから出荷しているが、このビニール袋は1枚1円もしない安いもので、通気性は良くない。暑い時期は特に、ビニール袋に野菜を密封すると蒸れて保存性を悪くしてしまう場合もあるかもしれない。袋について、検討が必要。

  いろんなご指摘をたて続けにいただいた。気温が上がり、出荷する野菜の管理に気を配らなくてはいけない時期になっている。管理の難ししい春野菜に見切りをつけて、今が食べ頃の勢いのある夏野菜へと出荷を移行していきたい。

2013年6月14日 (金)

新聞切り抜き ネット版  農業構造改革について

私が最近気になった記事をご紹介いたします。今回は農業構造改革について。

「人・農地プラン」は、政府の「我が国の食と農林漁業の再生のための基本方針・行動計画」(平成23年10月25日決定)を地域で実際に進めるための施策である。その基本方針・行動計画の「はじめに」で、その目的とするところを次のように述べている。

「我が国の食と農林漁業は、所得の減少、担い手不足の深刻化や高齢化といった厳しい状況に直面している。農山漁村も活力が低下しており、食と農林漁業の競争力・体質強化は待ったなしの課題である。同時に、我が国の貿易・投資環境が他国に劣後してしまうと、将来の雇用機会が喪失してしまうおそれがある。こうした認識に立って、食と農林漁業の再生会議は、『包括的経済連携に関する基本方針』(平成22年11月9日閣議決定)にあるとおり、『高いレベルの経済連携の推進と我が国の食料自給率の向上や国内農業・農村の振興とを両立させ、持続可能な力強い農業を育てるための対策を講じる』ことを目的として、これまで精力的に議論を積み重ねてきた」

 ここで確認しておきたいことの一つは、「包括的経済連携に関する基本方針」が政府・財界・マスコミが至上命題とする「新成長戦略」、つまり「強い経済」の実現を目的としていることである。その意味で「人・農地プラン」はTPPや消費増税、原発再稼働と同根のものであり、そのどれもが「強い経済」を渇望する輸出大企業にとって欠かすことができないものなのである。

 そしてもう一つ押さえておきたいことは、「人・農地プラン」の施策を通じて、集落や地域ごとに、話し合いによって担い手(中心となる経営体)を定め、そこに過半の農地が集積するように集落全体で協力することで、その担い手が実質的な規模拡大を図り、平地で20~30ha、中山間地で10~20haの規模の経営体が大宗を占める構造をめざしていることである。

 戦後農業を支えてきた昭和一桁世代から次世代への大世代交代期を最後のチャンスとばかりに、半世紀にわたる失敗続きの「構造改革」についての反省もなく実施に移される究極の構造改革=「人・農地プラン」。だがこれによって、持続可能な「力強い農業」が実現できるのか。そもそも、競争力の強化などが問題ではなく、持続可能な「農家経営と地域社会」の再生こそが課題ではないのか。

先に挙げた「JAグループの提言」の「提言の概要」では「(1)わが国がめざす持続的発展が可能な農業のあり方」を次のように描いている。

「わが国は、国土面積が狭く中山間地域が多いことから、米国など大陸型農業のように数百・数千ha規模の大規模経営は不可能である。わが国が目指すべき持続的発展が可能な農業とは、規模拡大や価格競争力のみを追求することではなく、各地域の集落や農地の実態に応じて、資源を最大限に活用する形態の農業を持続的に発展させていくことである。そして安心・安全な国産農産物に対する消費者・国民の信頼関係のうえに、農業・農村の価値観を共有することである」

日本の伝統的な「家」や「ムラ」=共同体は、戦後西欧近代の理念的価値を基準に、「民主化」「近代化」の障害物として解体・克服の対象とみなされてきた。そしていま、「人・農地プラン」によって改めて問われていることは、日本の社会の基層にある「家」と「ムラ」=共同体を、グローバル化によってさらに徹底して解体する方向に未来を展望するのか、逆に、「家」と「ムラ」の復権、現代的に地域を再生する方向に新しい社会・経済を展望するのかの選択である。

現代農業 2012年12月号

2013年6月13日 (木)

栽培暦 6月2日~6月8日

以下はこの週に行った仕事です。

収穫、出荷  片づけ  育苗  定植(サトイモ、ヤマイモ、ショウガ、ゴーヤ、サツマイモ、ネギ)  じゃがいも土寄せ  カルチ除草  堆肥作り  トウモロコシ播種、定植  キュウリ、インゲンにネット張り  ゴボウ、セロリ、オクラ除草  人参除草、間引き  播種(キュウリ、落花生、フジマメ)  ブロッコリー芯切り  モロヘイヤの苗、間引き  トラクター耕  トマト、ミニトマト誘引、芽かき 

小林の手帳より

  サトイモ、サツマイモ、長ネギの定植が遅れてしまっている。特にサトイモはこれだけ遅れてしまってちゃんと収穫できるのか、心配だ。サツマイモは5月に定植すると、収穫時期にはかなり芋が大きくなりすぎるので、6月に入ってから定植したほうがよいかも。長ネギは苗が大きくなってから定植しても簡単に根付くので、定植が遅れてもそれほど問題になることはないだろう。それにしても梅雨なのに雨が降らない。畑に定植された苗にとって過酷な状況だ。

P5272336 サツマイモの苗。ツルを畑に植えて、そのツルから根が発生して、やがて芋になる。左は近所の農家の方からいただいた苗で、茎が太くてがっしり、丈夫そうな苗だった。

P6122386 苗を数日間、水に浸しておくと、わずかに白い根が発生してくる。根を発生させてから畑に定植すると、より苗が根付きやすくなるよう。

2013年6月12日 (水)

新じゃがの塩ゆで

材料  じゃがいも、塩

じゃがいもの皮はむかずにおおぶりに切り

熱湯にゆで、たっぷり塩をふり

箸がつきささるくらいに柔らかくなったら熱湯から取り出す

じゃがいもの収穫時期がやってきました。この先ほぼ1年間をとおして出荷し続けるじゃがいもですが、収穫時期を迎えたばかりの頃のじゃがいもは「新じゃが」と呼ばれ、その味は格別、この頃にしか味わえない味です。あまり味をつけずに塩ゆでしただけで食べるのが一番。毎年、その年度に初めてじゃがいもを食べる度に、そのおいしさに感動しています。これからみなさんにもお届けしてまいりたいと思います。

2013年6月10日 (月)

現実を知る それに対応する

現実を知る それに対応する

  先日、無農薬栽培についての勉強会に参加してきました。無農薬栽培の先駆者的な存在でもあるベテラン農家の方より、最近の農薬をめぐる状況について、報告がありました。

  最近に開発された最新の農薬は虫だけではなく人体にも重大な影響を及ぼすようで、田畑に撒かれた農薬が田畑の外にまで広がり、付近の住人が、特に子供が、農薬を吸い込んで神経症を患ってしまう事例があるようです。あらためて自分は農薬を使いたくないと思いました。

  質疑応答の時間に、私は質問してみました。「米ぬかを肥料として畑に散布しているけれども、米ぬかにも含まれている農薬が少し気になっています。」ベテラン農家の方のお答えは「米ぬかは明らかに農薬の影響を受けているので、あまり使いすぎないほうがよい。」でした。

  米ぬかはお米の種皮や胚芽の粉末です。玄米を精白する際に取り出されます。稲を栽培しているときに農薬を散布すると、その農薬はお米の種皮や胚芽にたまります。要するに、米ぬかには農薬が含まれています。

  小林農場は地域より米ぬかをいただいて肥料の材料としていますが、地域の稲作農家の方々はたいてい農薬を使用していますので、その米ぬかには農薬が含まれているでしょう。問題になるような農薬の量だとは思いませんが、気にはしておいたほうがよいです。

  瑞穂の国・日本において、米ぬかは農家にとって身近に手に入る有機物です。微生物などのたくさんの生き物を生み出す命豊かな材料です。小林農場は今後も米ぬかを活用していこうと思っています。しかし古くから肥料として農家に愛用されてきた米ぬかが、現代では農薬に汚染されてしまっていること、悲しい話だと思います。

  勉強会では、「種子消毒」についても話題となりました。販売されている種の多くは、農薬で消毒されてから商品化されます。小林農場でも、そのような種子も購入しています。勉強会では種子消毒の安全性について問題を指摘していました。

農薬が一般的にあらゆる所で使われています。どんなに自分が農薬を散布するのをやめても、農薬が自分の畑に侵入するのを完全に防ぐのは不可能な状況です。勉強すればするほど、日本の自然環境をとりまく深刻な問題が浮き彫りにされます。

しかし、悲観することはありません。自分の田畑に農薬を散布するのをやめただけでも、格段に食の安全性を高めることができます。

完全に安全な食べ物を手にするのは不可能かもしれませんが、努力すればするほどに食の安全性を無限に高めていくことができます。米ぬかを使いすぎないようにしたり、種子消毒された種の使用を少なくしたりすることは、努力すれば可能です。

まずは、それがどんなに厳しい話でも、現実の問題点をしっかりと見つめること。そして、その与えられた環境の中で、できるかぎり安全な食を生み出すこと。どのような問題点があって、それにどう対応しているのか、みなさんにお伝えしていきたいと思います。

2013年6月 9日 (日)

6月2日~6月8日の野菜セット

以下はこの週の野菜セットの内容です

人参、玉ねぎ、大根、かぶ、さといも、二十日大根、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、レタス、サニーレタス、小松菜、春菊、山東菜、チンゲンサイ、キヌサヤエンドウ、スナックエンドウ、ニラ

小林の手帳より

ずいぶんと出荷できる野菜の種類が増えてきた。野菜セットの野菜の種類数を増やして、ひとつひとつの品目の量を減らしていきたい。里芋は貯蔵してから時間がたちすぎてすっかり味が落ちているが、じゃがいもが出荷できるようになるまで出荷しようと思う。

P6072367 人参。人の指ほどの大きさだけれども、小さいなりにおいしい。よく水洗いしてそのままポリポリと生で食べてもおいしい。農薬を使っていないので、わざわざ料理の時に外皮むかなくても良い。

P6082378 キャベツ。キャベツは虫に食べられやすい作物だけれども、だいたいは外側が食べられるだけで、結球の内側までは食べられない。外葉を厚くむけば、虫食われ穴のないきれいな状態で出荷できる。今年は小林農場では全く防虫対策はしていないし、キャベツについている虫をつまんでつぶすこともしていない。今春は虫害がとても少ない春だった。

2013年6月 8日 (土)

小満の風景

P6012356 小満の空模様

P6072374 カボチャの苗。苗は大きくなりすぎてしまい定植適期はすっかりすぎてしまってから畑に定植した。雨が降らない日が連日続く過酷な状況、大きな葉はすっかりしおれてしまって枯れたが、まだ、生気がある。芯は太陽に向かって頭をもちあげてまっすぐに伸びようとしている。他の苗も、雨のない中、何度もしおれながら、しっかり根を張って耐えてくれている。

P6052365 収穫されずに畑で花を咲かせているブロッコリー。外見のつぶつぶは、どれもつぼみで、やがて花を咲かせる。

P5282347 人参畑のくさむらの中にひっそりと置かれていた何者かの巣と卵。

P6072370 黄金色に色づく麦畑。麦秋の風景。

P6022362

2013年6月 7日 (金)

栽培暦 5月26日~6月1日

以下はこの週に行った仕事です。

収穫、出荷  片づけ  育苗  じゃがいも芽かき、土寄せ  人参間引き、除草  播種(トウモロコシ、フダンソウ)  玉ねぎ収穫  トラクター耕  温床崩し  ハウス内片づけ  定植(トマト、ミニトマト、トウモロコシ、ポップコーン、落花生、セロリ、タイム、エンサイ、ツルムラサキ、マクワウリ、カボチャ)  サヤエンドウ誘引  里芋定植

小林の手帳より

  5月は雨が少ない。新しい畑は乾燥すると固くなる性格があり、いつもこの時期になると、トラクターで耕そうとしても、土が固くて耕せない(先日、無理して耕してみたら、トラクターのロータリーが本体から丸ごと外れるという前代未聞の事故を起こしてしまった。なんとか修理してもらったけれども)。この週の木曜日に久しぶりに雨がよく降り、そのあとにトラクターを畑に入れてみると、とても良い感じでサラリと耕すことができた。耕運は雨を利用していきたい。耕運後、次々に苗を畑に植えていった。

P6012353 里芋の種イモを定植。本当は5月中に終わらせておきたかったが、仕事が遅れてしまっている。定植適期をすぎてしまい芽が大きくなりすぎている種イモもあり、定植時に根を傷めてしまっているかもしれない。サツマイモと長ネギの定植も早く終わらせておきたい。

スナップエンドウのさっと炒め

材料  スナックエンドウ、料理油、塩

料理油をフライパンに敷き、塩をふり

筋をとったスナックエンドウを加えて蒸し焼きにする

スナックエンドウは、中身の豆がパンパンに膨らんでから収穫されます。そのシャキッとした食感がおいしので、炒めすぎてクタリとさせてしまわないように注意。1分間もフライパンで炒めれば十分でしょう。豆が甘くて味付けは塩だけでもおいしいです。 

2013年6月 3日 (月)

みんなが暮らしていける場

  先日、市民団体が主催した映画鑑賞会に足を運びました。美しい水田が広がる農村が舞台。主人公は対人恐怖症のため何年間も家にひきこもった生活を送っている女性。

その女性がひょんなきっかけで農家と手紙で交流することになり、やがて農村に通って農作業を手伝うようになります。豊かな自然の中、農家の優しさに見守られながら、女性が次第に立ち直っていく姿を感動的に描いていました。

  農家が積極的にひきこもりの人々を引き受ける例はよく聞きます。それだけでなく、障害者や研修生なども受け入れる農家も少なくありません。

農家には他所からきた人を宿泊させられる敷地があるし、自分の田畑から作物を収穫してきて人に食事を与える余裕もあります。農地には人手のいる仕事もたくさんあり、草むしりなど、誰にでもできるけれどもとても大事な仕事を人に与えることもできます。

私が農家として独立する前、現在の小林農場の地主さんの農場で農業研修を受けていました。農場には地主さんご夫妻の他に、農場のスタッフや農家として独立を目指す農業研修生たちなど、十数名の農場で働く人々が寝食を共にして暮らしていました。

地主さんはいろんな人々が暮らしていける空間を農場に作っていこうという高い志をお持ちだったようで、知的障害者の人々を受け入れるためのグループホームも農場に設立していました。障害者の人も障害者じゃない人も共に農作業に励んでいました。

私と共に農作業をして何年も前に農場を巣立っていったグループホームの人とは、今もときどき顔を合わせておいしいラーメン屋を食べ歩いたりしています。農場で暮らした思い出話を何度も繰り返します。農場での経験は彼にとって忘れ難いものなのでしょう。

地主さんは、ひきこもりの人を農場に受け入れることもありました。その人は何年も農場で暮らしているうちにすっかり明るくなり、「自分とじっくりと向き合える時間を与えてくださってありがとうございます。」とお礼を述べて、元気に農場を巣立っていきました。私が先日観た映画のような光景を目の当たりにしてきました。

農業では自然と触れ合います。自然は、人の言葉では伝えられない大切なことを教えてくれます。農場で暮らしているうちに、元気がない人が元気を取り戻し、心に傷を負った人が癒されていくことは、不思議なことではありません。

私は若い頃、大学もまともに卒業せず、どこにも就職せず、いったいどうやってこの社会とつきあってよいのか悩みを抱えたまま、農業を研修し始めました。社会経験の乏しい私はどうしようもない失敗を繰り返しましたが、地主さんは何度も私に仕事を与えて経験を積ませてくれました。そして、農場の敷地の一部を私に貸していただき、私は小林農場 風家(かざいえ)を設立して、念願の新規就農を果たしました。

そう、この私こそが農業によって自分の居場所を与えられた人間なのです。みなさんにおいしくて安全な野菜をお届けするだけではなく、あらゆる人を受け入れていく懐の深い農業のすばらしさをお伝えしていければよいと思います。

2013年6月 2日 (日)

新聞切り抜き ネット版

私が最近気になる記事をご紹介いたします。今回は農業の構造改革について。農場の経営規模の拡大は必要か?

「農業の担い手の所得が10年で倍増する姿を目指す」。自民党が夏の参院選公約で掲げる目標だ。その実現に向け、政府は農地の貸し借りを仲介して経営規模拡大を図る管理組織の新設を打ち出した。

 農業の構造改革は、待ったなしの課題である。政府・自民党の取り組みを環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉参加への農家の不満をそらすパフォーマンスに終わらせてはならない。

 現在、地域の中心になる「担い手農家」が耕作している農地は全体の半分弱にとどまる。自民党の公約は10年で担い手に農地の8割を集約させ、再生可能な耕作放棄地もフル活用することを目指す。

 稲作農家の平均農業所得は、耕作面積が平均1ヘクタール程度の現状では110万円にとどまるが、20ヘクタール規模になれば1000万円を超える。ところが、規模拡大はなかなか進まない。一方で耕作放棄地は年々広がり、今では滋賀県の広さに匹敵する。

 そこで政府が打ち出したのが、都道府県ごとに農地の賃貸借を仲介する管理組織の新設だ。貸し出したい農家や耕作放棄地の所有者から管理組織がいったん借り受け、大規模農地に整備して希望者に貸し付ける。整備の費用は管理組織が負担する。株式会社が農地を借りて、農業に参入することもできる。

 都道府県ごとの農地仲介機関は今もあるが、売買を中心にしているうえに財政基盤が弱いため、実績は上がっていない。新しい管理組織は、それらを賃貸借中心に作り替え、数千億円規模の財政資金を投入して財政基盤を強化するという。農地の集約、耕作放棄地の解消に本腰を入れる取り組みとして評価したい。(毎日新聞)

島根県津和野町の農事組合法人おくがの村代表・糸賀盛人さん(64歳)の話は強烈だった。おくがの村は創立25周年を迎える歴史ある集落営農組織で、糸賀さんは、集落営農界ではカリスマ的存在感を持つ人物だ。その晩はお酒が入っていて、ますます舌好調。

 いったい何のために集落営農つくるんじゃ? おい、答えてみい。

 そうじゃ、正解。むらが続くため、地域を守るための組織じゃろう。逆にいえば、たかが地域を守るための集落営農に、「経営体として」とか「株式会社に」とか「六次産業化で自立せい」とか求めるのが本末転倒なんよ。そこんところの理念・哲学がしっかりしとらんと、「カネがつくから」とエサにつられて集落営農つくって、結局、路頭に迷うことになる。

 農事組合法人おくがの村は、「人・農地プラン」で農水省が言っとるのとは、向いとる方角が違う、いうことよ。だいたい「農地集積しろ」ばかりいうて、農地集積してメリットは何があるか?じゃ。おい、言うてみい。20~30町歩に集積したら、何がええんじゃ?

 集積したら、肥料代が安うなるか? 農薬代が安うなるか? 草刈り面積が減るか? どれもたいしたことないじゃろ。実質減るのは機械代だけなんよ。それぞれがトラクタやコンバイン持っとるのを、20町歩に1台に減らす。これは確かに大きいわな。

 じゃがな、機械を減らすのはいいが、それにともなって人が減ったらいかん。農地流動化は、すればするほど人が減る、家が減るんよ。おっ、書いとけや。わし今、大事なこと言ったわ。「流動化、すればするほど家が減る」!

続いて、宮城県加美町の農事組合法人KAMIXの近田利樹さん(54歳)も、「農村集落経営」ということを言った。「農業経営」だけを見るのではダメで、農村集落全体の暮らしも含めて考えていかなくては、という意味だ。

 仮に国が目標としているように30ヘクタール規模の農家を育成したとして、うちの集落は3軒の農家でまかなえることになります。いままで70軒あった農家のうち67軒は必要なくなる。その67軒が勤めだけで生計を立てなければならないとしたら、いまのサラリーを1.5倍くらいにしないとやっていけないことになる。……(中略)……それじゃあ農家も農村も考えてなくて、日本農業のことだけを考えている仕組みだと思うんですよ。

東京大学の安藤光義先生にもお話をうかがった。

おカネを稼ぐために農業をするというのが米国や豪州といった新大陸型農業の考え方ですが、むしろそれは特殊なあり方で、もともとはおカネを稼ごうが稼ぐまいが、むらには生活があり、そのなかで農業は重要な位置を占めていたわけです。経済優先で社会が成り立っていったわけではなく、社会を成り立たせることが最大の目標でした。むらには生活の論理がずっと貫かれていたのです。

 そうはいっても現代社会では農業の効率性が求められるし、経済の論理・経営の論理は当然貫かれるわけですが、経済と生活のどちらかだけで生きていけるわけではなく、集落はずっと両者を生活に根ざして調整してきたのです。では、そのどちらに重きを置くかといえば生活の論理のほうだと思います。

あちこちの現地取材ではっきり見えてきたのは、むらは「人を減らしての効率的な農業」をやりたいとは思っていないということだ。集落営農でなく、個別経営の担い手型大規模農家にも話を聞いたが、「自分たち大きい農家だけが生き残るような形では、むらは維持できない」という意見は共通していた。人と農地の問題を真に解決したいと思ったら、むらに住む人一人一人が、やり甲斐を持って農に関わっていくためのプランを、みんなで考える必要がある。

代々受け継いできたむらを、次の世代にも、そのまた次の世代にも受け継いでいってもらいたい。それさえできれば、人と農地の問題は解決で、別にそんなにバカ儲けするむらにならなくたっていいのだ。トヨタみたいなむらを全国津々浦々に作ることが目的ではないとしたら、何が何でも産業として経営体として成功する方向を目指さなくとも、地域のみんなが楽しく平和に静かに暮らしていける道を考えるプランでいいのではないか?

現代農業 2012年8月号

2013年6月 1日 (土)

5月25日~6月1日の野菜セット

以下はこの週の野菜セットの内容です。

玉ねぎ、人参、かぶ、里芋、キャベツ、レタス、サニーレタス、ブロッコリー、カリフラワー、二十日大根、小松菜、みず菜、山東菜、春菊、キヌサヤエンドウ、スナップエンドウ、ニラ

小林の手帳より

  玉ねぎは早い時期に収穫できる品種が収穫時期を迎えている。人参は2月に播種してビニールトンネルで保温して育てた人参が収穫時期を迎えている。これらの作物はよく食材として使われるので、できるだけ早く収穫できる工夫をしてみた。

  キヌサヤエンドウやスナックエンドウが収穫最盛期を迎えていて、たくさん収穫できる。実をつけたままでいるとサヤエンドウの樹が疲れてしまうので、できれば毎日、実を収穫したほうがいいが、時間がないので、二日に一回、収穫するようにしている。一般的に、サヤエンドウは秋に種を播いて育てるが、去年の秋に種を播いたサヤエンドウの多くが霜で枯れてしまい、今年の春に種を播き直して育てた。秋まきのサヤエンドウと比べれば収量は少ないが、なんとか実をつけてくれている。

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左は最も一般的な品種のキヌサヤエンドウ。右は最近流行りのさやを太らせてから収穫する甘味の強いスナックエンドウ。サヤエンドウを野菜セットに入れてお届けすると、喜んでくださる方が多い。

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