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原発事故と保育
(3月16日 朝刊)「はえば立て 立てば歩めの親心」という。親にとって子どもの歩き始めは成長を実感できるうれしいときだ▼だが福島第1原発事故の影響で、子どもが新しい靴を履いて外を歩く経験もままならぬ間に、靴が小さくなり履けなくなってしまった。こんな切ないエピソードを福島県の保育士が紹介している。「福島の保育 第13集」(福島県保育連絡会)の中にある話だ▼この報告書からは、東日本大震災と原発事故に見舞われた後の保育現場の一端がうかがえる。震災前には「お散歩に行こう」と誘うと一斉に玄関に走った子どもたちが、震災後は誘っても誰ひとり玄関に向かわなかった▼外では遊べないために室内での「散歩ごっこ」と分かっていたからだ。「こんな子どもたちの姿に驚いてむなしく、悔しくなりました」という保育士の言葉が記してある▼子どもは多様な自然と触れ合うことを大きな糧にして成長していく。その自然環境を損なわれた子どもたちを前に、苦悩する保育現場の姿が浮かび上がる。文部科学省の学校保健統計調査で福島の子どもたちに「肥満傾向」の割合が増えていることも分かった▼「当たり前の子ども時代を取り戻さなくては申し訳ないと思います」。報告書にある言葉だ。社会全体で受け止めなければならない。(下野新聞)
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