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2013年4月

2013年4月30日 (火)

3月、4月の菜の花

P4292207 ナタネの花。白菜、からし菜、油菜、小松菜、かぶ、そしてナタネを含め、多くの作物はアブラナ科の植物に属し、同じ仲間です。収穫せずに畑に放置しているといずれは、どれも左の写真と同じような花を咲かせます。私たちは一般的にこれらの花をまとめて「菜の花」と呼びます。

十字形に黄色い4枚の花びらをつける花の形から、これらの作物を十字花植物ともよばれます。

P4292210 開花する前のナタネのつぼみ。この段階でつぼみと葉茎を摘み取り、「菜の花」という名前

で販売しています(開花してしまうとつぼみも葉茎も固くなりすぎてしまって、食用にむかない。)

春の食べ物らしくほどよい苦みがおいしく、コリコリとした食感もクセになります。

3月は油菜のつぼみを出荷していましたが、現在はナタネのつぼみを摘み取って出荷しています。ナタネをかなり広い面積で栽培しているので、早くつぼみをつけるものもあれば遅れてつぼみをつけるものもあり、かなり長い間、「菜の花」を出荷し続けることができました。5月も出荷できるかな。

2013年4月29日 (月)

親しき品種たち

(4月22日に作成した農場通信より。一部改正) 

  同じ作物の中でも、数えきれないほどの品種があります。大根だけでも、頭の部分が淡い緑色になる「青首大根」、丸い形の「聖護院大根」、小さな形の「亀戸大根」、大きな形の「桜島大根」など、他にもいろいろとあります。

  3月、4月はいろんな作物の種まきが行われる時期。女性がファッション誌をめくるように、色取り取りの品種が紹介されている種苗会社のカタログを農家はワクワクしながらめくっては楽しみます。以下、小林農場が愛用している品種をご紹介いたします。

  ゴボウの「ダイエット」。普通、ゴボウは長く伸びている根を思い浮かべますが、小林農場の畑の土は固く、ゴボウがそんなに長く生育できません。「ダイエット」は短くて小ぶりのうちに収穫するゴボウで、短いので収穫時に掘り取るのも楽です。そして、柔らかくてサラダでも食べられて香りも良いです。

  かぶの「耐病ひかり」。かぶは大きくなりすぎると中身にスが入ってしまい品質が悪くなるのですが、「耐病ひかり」は大きくなってもスが入らず、小さいうちから大きくなるまで、好きな大きさで収穫でき、長く収穫時期を楽しめます。みなさんに長い間、お届けできます。

  じゃがいもの「メークイン」。一般的に知られている品種で、小林農場で最も多く作られているじゃがいもです。形は大きく、芽が浅くて表面がなめらかなので外皮がむきやすく、地元の学校給食の食材として需要が高いです。水分が少ないので煮ても煮崩れしにくく、保存性が抜群に良く、6月に収穫された後、次の年の4月まで出荷ができます。

かぼちゃの「白爵」。色は白く、真冬でも貯蔵できるかぼちゃで、重宝しています。甘味は十分、ホクホクとするだけでなくしっとりとした食感で、多くの方から「おいしい」と好評をいただきました。

サニーレタスは「レッドファイヤー」、トウモロコシは「ゴールドラッシュ」、ナスは「美男」、枝豆は「湯あがり娘」などを使ってきました。品種名がおもしろいので、ご紹介いたします。

  以前に何度かお伝えしたとおり、現在、販売されている種の多くは、F1種です。すばらしい生産効率を発揮する種ですが、採種してもあまり良質な種を採れません。自家採種するには、固定種の種を入手しなくてはいけません。

  人参は「MS春まき五寸」「US春まき人参」「黒田五寸」「小泉冬越し人参」など、小林農場の人参は全て、固定種の種に切り替えました。私がその気になれば、自家採種ができます。これらの品種は人参の香りが強く、その味に自信がありますが、みなさんの感想はいかがでしょうか。

ちなみに、F1種よりも固定種の品種のほうが、一般的に味が良いと言われています。これから少しずつ小林農場の野菜の品種をF1種から固定種に切り替えていこうと思っていますが、この先、小林農場の野菜の味がますますおいしくなっていくことを、少しだけ期待していただきたいと思います。

2013年4月28日 (日)

菜の花畑

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  去年の秋、1反(1000㎡)の面積に、ナタネの種を播いてみました。この時期、一面、開花時期を迎えています。

  6月には熟した種を採種して、油をしぼってナタネ油を作る予定です。                                          

2013年4月27日 (土)

4月21日~4月27日の野菜セット

以下はこの週の野菜セットの内容です。

じゃがいも、人参、大根、里芋、ゴボウ、長ネギ、小カブ、二十日大根、エシャロット、ほうれん草、小松菜、みず菜、菜の花、サニーレタス

小林の手帳より

  大根は、中身が固くなってきているのがはっきりとわかるようになってきた。去年の秋に収穫時期を迎えてからずっと畑で貯蔵されてきた大根で、大根が埋めてある土の上には大根から上に伸びた茎からつぼみがついている。畑での貯蔵は限界と考え、畑より20本ほど引き抜いて、冷蔵庫にしまって保存することにした。大根から茎が伸びても、そのあとも思いの他長い間、大根は出荷できる水準を保ってくれていた。(現在、大根の外皮が特に固くなってきているので、外皮を厚くむくと、食べやすくなる。)

P4242164 畑に埋められている大根から盛んに茎が上へ上へと伸びている。

P4252188その大根を土から掘り出して、中身を確認。肌はあまり筋っぽさを感じず、出荷できる水準を保っていた。

畑に埋められている人参からも盛んに地上部に茎が伸びている。茎に養分を奪われて傷んでしまう人参もあるが、十分に出荷できる水準を保っている人参も多い。人参は出荷を続行。

現在の出荷している大根、人参、ゴボウは去年に種まきしたもので、もう食べ頃はすぎている。それでもこのハザカイキに収穫できることは嬉しいことだ。6月に入れば、今年の春に種まきした新鮮な大根や人参を収穫して野菜セットに入れることができる。

2013年4月26日 (金)

新聞切り抜き ネット版

私が気になった最近の記事をご紹介します。

原発事故と保育 

(3月16日 朝刊)

 「はえば立て 立てば歩めの親心」という。親にとって子どもの歩き始めは成長を実感できるうれしいときだ▼だが福島第1原発事故の影響で、子どもが新しい靴を履いて外を歩く経験もままならぬ間に、靴が小さくなり履けなくなってしまった。こんな切ないエピソードを福島県の保育士が紹介している。「福島の保育 第13集」(福島県保育連絡会)の中にある話だ▼この報告書からは、東日本大震災と原発事故に見舞われた後の保育現場の一端がうかがえる。震災前には「お散歩に行こう」と誘うと一斉に玄関に走った子どもたちが、震災後は誘っても誰ひとり玄関に向かわなかった▼外では遊べないために室内での「散歩ごっこ」と分かっていたからだ。「こんな子どもたちの姿に驚いてむなしく、悔しくなりました」という保育士の言葉が記してある▼子どもは多様な自然と触れ合うことを大きな糧にして成長していく。その自然環境を損なわれた子どもたちを前に、苦悩する保育現場の姿が浮かび上がる。文部科学省の学校保健統計調査で福島の子どもたちに「肥満傾向」の割合が増えていることも分かった▼「当たり前の子ども時代を取り戻さなくては申し訳ないと思います」。報告書にある言葉だ。社会全体で受け止めなければならない。(下野新聞)

2013年4月25日 (木)

長ネギのホットサラダ

P4242167 材料  長ネギ、昆布、塩、酢、マヨネーズ、マスタード

長ねぎをぶつ切りして

その長ネギを適量の水と塩と酢とともに鍋に入れて蒸し煮して

ねぎがクタクタになったら器に取り出し

ねぎの上に適量のマヨネーズとマスタードをかける(ハムのみじん切りも入れるとよいらしい)

小林農場の畑から収穫した長ネギを試食してみたら、やたらに固く、青い葉の部分は青臭いようなクセの強い香りがしました。徹底的にクタクタになるまで長ネギを蒸し煮してできるだけ柔らかくして、マヨネーズやマスタードや酢で濃い味付けをしたら、青臭い香りも和らぎました。もちろん、普通においしいねぎを使っても、この調理はおいしいと思います。

次回にねぎを出荷するときは、細くて柔らかそうで、青い葉もおいしそうなねぎを選んで収穫したいと思います。 

栽培暦  4月14日~4月20日

以下はこの週に行われた仕事です。

収穫、出荷  片づけ  育苗  播種(チンゲンサイ、ルッコラ、小松菜、からし菜、山東菜、ほうれん草、みず菜、大根、ゴボウ)  人参間引き、除草  移植(春菊、キャベツ、ブロッコリー、バジル)  播種(モロヘイヤ、エンサイ、ツルムラサキ)  鶏ふん入手  定植(キャベツ、ブロッコリー、レタス、サニーレタス)  床土ポット詰め

小林の手帳より

  4月中はまだ、早朝には霜が降りるほど冷え込む日も少なくなく、畑に植えられた苗のいくつかは霜で白くやけてしまっている。三月が異様に暖かく、保温のために作物の上にかぶせていた不織布をさっさと片付けてしまったが、暖かいといっても、この時期はまだ、植物が勢い良く生育できるほどの気温に達していない。3月に種まきした葉物野菜も生育が遅く、2月に種まきした葉物野菜の収穫が終わろうとしているので、出荷できる作物の種類は減ってしまう。4月下旬まで不織布をかぶせておけばよかった。

   いつものこの時期に比べて、雑草に勢いがないように思う。早春に雨が少なかったからだろうか。雑草が少ないと、畑仕事が本当に楽だ。現在のところ、雑草対策は完璧にこなしている。

P4072094  左の畑は、以前はデコボコな畑で、トラクターを入れることもできなかった。平らにするためには大量の客土を持ち運ばなくてはいけなかったが、それは大変な重労働になるので、しばらくの間、この畑を放置していた。今年、使いきれないほどのもみ殻を稲作農家の方からいただけたので、もみ殻を畑のへこんでいる部分に山盛りにまいてみて、畑を平らにした。もみ殻ほど軽くて持ち運びしやすい「客土」はない。もみ殻が大量に播かれた部分は土になじむまでのしばらくの間、作物の生育は悪いだろうが、とりあえず、トラクターを入れて管理できるようにはなった。

2013年4月23日 (火)

Img014 左は、地元の栃木県の芳賀郡や宇都宮市で配っている、小林農場の野菜セットのチラシです。画面をクリックすると、拡大されて読みやすくなります。

地元以外にも、全国どこにでも宅急便で野菜セットを配達できます。

小林農場の野菜セットにご興味のある方は、下の野菜セットについての詳細もお読みください。

2013年4月22日 (月)

小さな種の大きな話

(4月9日の農場通信より。一部改訂)

奥深き植物の種の世界。前回の農場通信で作物の種の話をいたしましたが、今回はその続きです。

「種を支配すれば世界の食糧を支配し、世界経済を支配できる」。今、世界中の大手の種苗会社の間ではすさまじい経営戦略が繰り広げられています。

最近、大手種苗会社でターミネーター・テクノロジーという遺伝子組み換え技術が開発されたようです。普通は植物は種を作り次の年にその種が新たに発芽しますが、遺伝子操作されたこの作物は種は作るものの、その種は発芽せずに毒素を出して「自殺」します。

これにより、農家はその作物から自分で採種することが不可能となり、毎年、種を種苗会社から購入しなくてはいけなくなります。それが大手種苗会社の狙いです。

営利目的のために遺伝子という「神の領域」をいじくりすぎてしまったことにより、それが地球上でどのような結果をもたらすか、まったくわかりません。もし何かのきっかけでこの遺伝子組み換え作物が野生の植物と交配して自然界に広がれば、植物の種がみんな「自殺」するようになり、地球上から植物がなくなってしまう・・・。そんなSF小説みたいな話が現実に起こるかもしれません。

食の自給のためにも、生物多様性のためにも、そして大手種苗会社の支配を受けずに農家が独立を守るためにも、農家が自分で作物の種を採種することは大切だと思います。

現在、農家が扱っている種はほとんどがF1種です。小林農場の作物もほとんどがF1種です。前回の農場通信でお伝えしたとおり、F1種からはなかなか良質な種を採りにくく、自家採種には不向きです。小林農場でも、今まで自家採種をしてきませんでした。

自家採種をするには、何世代も栽培され採種され続けてきた固定種の種が必要です。しかし、F1種が広く支持されている現在、固定種を見つけて入手するのは困難になっています。埼玉県や静岡県で固定種の種を専門に扱っている個人が運営している希少な種苗店があるので、そちらから何度か固定種の種を取り寄せています。

今まで長く親しんできたF1種から新たに固定種に切り替えることは、農場経営上、度胸のいることです。現在、小林農場では、F1種と固定種の作物をどちらとも栽培するようにしています。F1種の生育の様子と比べながら、固定種との付き合い方を探っています。そして、できるところから、自家採種を始めてみたいと思っています。

「まだ地方に細々と残っている固定種の種を日本中にばらまきたい。そして種のもつ多様性の花を開かせ、地域地域に合った新品種に変化させたい。」前述の固定種専門の種苗店の方はこのように語り、農家に自家採種をするように呼びかけています。農家が種を購入せずに自家採種をしたら種苗店の収入は増えなくなってしまうのではないかと余計な心配をしてしまいましたが、このような種苗店は、営利目的以外にもっと大切な価値観をお持ちなのだと思います。前述した一部の大手種苗会社とは、対極の立場です。

農家として、このような種苗店を大切にしていきたいと思っています。

2013年4月21日 (日)

大根のすまし汁

材料  大根  だし用昆布  しょう油

適量の大根をいちょう切りして、だし用昆布も適度の大きさに切り

沸かしたお湯に切った大根と昆布を入れて煮て

最後にしょうゆを入れて味をつける。

  だし用の昆布は、お湯が煮立ったらお湯から取り出すのが一般的なだしのとり方のようですが、私は昆布もそのまま、汁の具としていっしょに食べています。塩もみそもちょうど台所からなくなってしまったのでしょう油だけで汁に味をつけてみたら、昆布の味が一段とひきたち、昆布とはこんなにおいしい具だったのかと感動しました。これは昆布が主役の料理、そのわき役として大根などの野菜をご使用ください。味付けはしょう油だけで。

2013年4月20日 (土)

4月14日~4月20日の野菜セット

P4122108 ほうれん草

P4182130 小カブ

P4182131 菜の花

P4182132_2山東菜

以下はこの週の野菜セットの内容です。

じゃがいも、人参、大根、里芋、ゴボウ、小かぶ、長ネギ、ワケギ、二十日大根、エシャロット、ほうれん草、小松菜、山東菜、からし菜、菜の花、赤とうがらし

小林の手帳より

  3月の下旬から早生の油菜からつぼみを収穫、「菜の花」として出荷。早生のつぼみから花が咲いてつぼみが収穫できなくなった後、晩生の油菜からつぼみが出てきて収穫。よって、今春は1カ月もの長期間、菜の花を出荷することができた。早生と晩生をどちらとも作っておいてよかった。

  かぶの根部がようやく肥大してきた。これから、かぶをたくさん、出荷できる。かぶの葉もおいしいので、いっしょに出荷。  

2013年4月19日 (金)

イブキ

P3152010_2イブキ(3月、農場)

青空に 緑に燃える 炎の樹形

捻じりあげられた その枝先

P3152011 イブキの鱗片葉

2013年4月18日 (木)

新聞切り抜き ネット版

私が最近気になった記事をご紹介します。今回も原発問題。

原子力規制委員会が、原子力発電所に適用する新たな規制(安全)基準の最終案を決めた。

事故前の基準の欠陥を改めることは必要だろう。だが、新基準の検討過程で内外から相次いだ「ゼロリスクを求め過ぎだ」との批判はほとんど反映されなかった。

専門家が「過剰」と指摘する項目もある。典型例が、重大事故時に原子炉内の圧力を逃す手段であるフィルター付きベントだ。

 新基準は全原発に設置を義務づけたが、米国は先月、専門家の議論を経て、米国の原発には当面、不要とした。米エネルギー省幹部が「日本の厳しい基準が海外にも影響しかねない」と懸念を示したのは、もっともである。

原発ごとの柔軟な対応も不可欠だ。一律に消火設備などの数を決めるのは現実的ではない。

 審査では、各炉に最新技術の導入を義務づける「バックフィット制度」を適用する。安全向上は大切だが、費用がかさみ、廃炉を迫られる例も出るのではないか。

 原発の停止で電力供給は綱渡りだ。火力の燃料費高騰で電気料金も上がっている。安全を確認した原発の再稼働は急務である。

 規制委は、100%の安全を求める風潮にとらわれることなく、各原発の再稼働の可否を判断してもらいたい。

(2013年4月11日01時30分  読売新聞)

原子力規制委員会が原発の新しい規制基準案をまとめた。

例えば、津波対策では各原発で起こりうる最大級の津波を想定し、それに耐えられるような防潮堤の建設を求める。原子炉が冷却できなくなるような過酷事故対策では複数の電源車の配備を求めるほか、大量の放射性物質が大気中に放出されるのを抑えるフィルター付きのベント(排気)設備を義務づける。

 活断層の調査対象を広げたり、原子炉建屋内の膨大な量の電気ケーブルを燃えにくいものへ交換させる、などだ。一発電所当たり数百億円の対策費が予想され、コストや時間、ゼロとはならないリスクを考えれば「割が合わない」とみるのが普通の感覚である.。

(4月12日 東京新聞)

電力各社は原発に代えて火力発電をフル稼働させており、燃料代も上昇している。関西電力や九州電力が値上げ申請したが、原発再稼働が遅れれば、それだけ追加的な値上げが避けられない。日本経済に与える打撃も大きい。

原子力規制委は来夏に新たな安全基準を策定するが、政府はその前倒しや原発の新増設など、実効性のあるエネルギー政策を示してほしい。(産経新聞12月29日)

原発は巨大なもので、広島原爆と比較すると数1000倍の放射性物質を保有して運転している。だから、ひとたび爆発すると、福島原発のように、日本の国土、子ども、そして経済に対して甚大な影響を与えることなる。

よく、「原発を再開しないと日本経済に甚大な影響がある」と言われるが、それは「原発が事故を起こさないなら」という前提に基づいていて、そのためには「安全に稼働させるための基準の存在と実施」が前提であることも言うまでも無い。

私は経済より日本の国土と子どもを大切にしたいが、これは経済の発展、国の発展と同じである。原発が危険なら、運転を継続することは日本に大きなダメージを与えるから、経済が発展することはない。もしくは「戦争によって経済が発展する」と同じ論理で、「人の幸福よりお金が優先する」という哲学に基づかなければならない。(武田 邦彦 中部大学教授 のブログ)

2013年4月17日 (水)

栽培暦 4月7日~4月13日

以下はこの週に行った仕事です。

収穫、出荷  片づけ  育苗  移植(セロリ、キャベツ)  定植(キャベツ、春菊、レタス)  播種(アスパラ菜)  長ネギ除草  間引き(キャベツ、ブロッコリー、レタス類)  切干大根作り  里芋、ショウガ、ヤマイモ仮伏せ  かぶ間引き  ニンニク除草

小林の手帳より

  この春、葉物野菜の種まきが調子良い。今年の真冬にトラクターで耕しておいた畑で種まきしているが、雑草がほとんど生えてこなくてきれいな播き床を作れている。11月から2月の雑草が活動できない寒い時期に耕しておくと雑草に致命傷を与えることがでるようで、春になって暖かくなっても、その畑にはしばらくあまり雑草が生えてこない。

  里芋の種イモを畑に伏せこむ。やがて種イモから形の大きな親イモが派生して、さらに親イモから形の小さな子イモが派生する。子イモは出荷され、貯蔵中に傷みやすい親イモは普通は出荷しない。しかしこの親イモは、種イモとして再び畑に植えると、元気な芽を伸ばして、たくさんのイモが収穫できる。子イモも種イモとして利用するが、親イモのほうが種イモとして優れている。親イモは出荷作業の度に、捨ててしまわずに大切に保管しておいた。

P4112106 小さすぎて出荷できない大根を千切りにして日干し。乾けば、切り干し大根になる。本当は今の時期ではなく、寒い時期に作ったほうがおいしい切り干し大根を作れるらしい。

2013年4月16日 (火)

種を採る

 

今の時代、農家は作物の種は種苗会社から購入するのが普通です。小林農場も、ほとんど全ての作物の種を購入しています。でも、昔は、農家は作物を収穫した後、その作物の種もしっかり採種して保存して、次の年にはその種をまいて作物を育て、これを繰り返すのが当たり前でした。

  昔、農家が使っていた種は「固定種」または「在来種」と呼ばれていました。その地域で何世代も採種され続け、その地域の気候にすっかりと適応した作物がその種から育ち、定着していきました。

  一方、現在、農家が購入している多くの種は「交配種」または「F1(エフワン)種」と呼ばれています。種苗会社が品種の違う作物を交配させて作りだした、新しい品種の種です。F1種の種を自分で作るにはとても手間がかかり、個人農家には不可能です。

味や収量、均一な生育、病虫害対策など、ある特定の目的を持って交配されます。固定種と比べてF1種は生産効率が良く、大量生産、大量出荷が可能となりました。そのため、F1種の種は広く世界中で使われるようになりました。

  F1種の大きな特徴は、自家採種がやりにくいということです。交配されて新しく作り出された1代目の種はみんな同じように育つのですが、これらの作物から採種された種から育った2代目は、みんな育ち方がばらばらです。たとえば、1代目はみんなホクホクとした肉質のカボチャが採れたのに、2代目のカボチャはホクホクとしたものが採れたりベチャベチャとしたものが採れたり、その肉質がばらつきます。

  収穫されるまでどんな性質の作物が採れるか分からないようでは困ります。よって農家はわざわざF1種から種を採ることはせず、毎年、F1種の種を種苗会社から購入するようになりました。かくして、自家採種の技術は忘れ去られようとしています。

  食の自給を考えるとき、種の自給を無視することができません。自分で作物を栽培していても、その種が他所から輸入されたものであれば、厳密にいえば「食べ物を自給している」とは言えません。「食の自給」は「種の自給」から始まります。

  各地域で固定種の種を採り続ければ、世界は多様な遺伝子を持った作物を残していくことができます。しかし今、大手種苗会社の開発したヒット商品の品種のみが世界全体で栽培されるようになっています。そのように遺伝子が同じような作物ばかりが栽培されると、何か天変地異が発生すると、栽培作物が全滅してしまう危険性があります。

  自家採種をせずに大手の種苗会社に種を依存することにより、知らず知らずのうちに食の自給や生物多様性が崩されてしまう危険性があります。農家が自分で種を採ることを忘れてはいけないと思います。

  作物によっては簡単に自家採種ができます。小林農場でも今春、F1種以外にも、自家採種のできる固定種の種も導入して畑に播いています。小林農場もできるところから自家採種を始め、いずれはほぼ全ての作物の種を自家採種できればよいと思っています。

2013年4月15日 (月)

春分・畑の様子

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春の嵐、爆弾低気圧がやってきた日の空模様。

P4032076 爆弾低気圧がハクモクレンの花を散らし、花の見頃に終止符。

P4052085 東洋種のほうれん草の種。刺のある針種。今のほうれん草はほとんどが西洋種か西洋種と東洋種の交配種で、丸い種。このような昔ながらの形をした種を見るのも珍しい。

P4062088 春になり、枯れた冬草の中から、ニラの新芽が顔をのぞかせた。去年の春に植え付けたのだが、去年の夏には雑草に飲み込まれてしまい、もう、死んでしまっていたと思っていた。

2013年4月14日 (日)

4月7日~4月13日の野菜セット

以下はこの週の野菜セットの内容です。

じゃがいも、人参、大根、里芋、ゴボウ、長ネギ、ワケギ、エシャロット、ほうれん草、小松菜、山東菜、かぶの葉、菜の花、赤唐辛子、干し芋

小林の手帳より

  ワケギやエシャロットなど、畑の片隅でひっそりと生育していた作物も野菜セットに入れてお届けした。出荷できる野菜が少なくなる今の時期、なんであれ、新たに収穫できる野菜が育ってくれるのはありがたい。どちらもあまり馴染みのない野菜なので、食べ方の説明が必要。

  さつまいもは寒さに弱いので、去年の冬、寒さが本格的になる前に、一部のさつまいもを土中深くに埋めて保温してみた。今春、暖かくなってきたので再び掘りだしてみると、多くのさつまいもが傷んでいて、出荷できる状態ではなかった。さつまいもの保存方法をもう少し学びたい。

P4122107 ワケギ

P4122108 ほうれん草

P4122109_2 かぶの葉

P4122110赤トウガラシ

2013年4月13日 (土)

栽培暦 3月31日~4月6日 春分(始電)

以下はこの週に行われた仕事です。

収穫、出荷  片づけ  育苗  人参除草、間引き  トンネル、不織布片づけ  施肥、トラクター耕  堆肥移動  移植(ナス、ピーマン)  播種(ほうれん草、小松菜、山東菜、からし菜、みず菜、かぶ、ルッコラ、二十日大根、大根)  カルチ除草(小麦、ナタネ)  除草(サヤインゲン、ニラ)  畑に客土、均平  アスパラガス植えつけ  播種(トマト、ミニトマト、キャベツ、ブロッコリー、春菊、セロリ、バジル、レモンバーム、コリアンダー)

小林の手帳より

  気候も暖かくなり、二月に種を播いた畝を保温するために設置していたビニールトンネルを片づけた。毎年、春の強風に吹き飛ばされてしまうトンネルだったが、今年は支柱の数を増やしたり支柱をなるべく垂直に地面につきさすなど工夫をしたので、強風に飛ばされることもなく、強風対策はできていたと思う。

  今まで播種してきた葉物野菜が、とても良く発芽している。この春は雨が少なく、畑の土はさらさらとしていて、播き溝を作るのも覆土をするのもやりやすく、条件が良かった。最近、雨が多くなり、畑は湿り、播種作業がやりにくくなってきている。

P4062089 アスパラガスの養成株。種が播かれてからおそらく2年ほど経ったものだと思うけれど、地下茎からすでにたくさん、長い根が伸びている。地下から掘り出され養成株を購入して、小林農場の畑へ植えた。

P4062091早ければ来年の春から、アスパラガスを収穫できる。(種を播いてから育てると、収穫までに3年間かかるらしい)

 

2013年4月 8日 (月)

3月31日~4月6日の野菜セット

以下はこの週に野菜セットに入れてお届けした野菜です。

じゃがいも  人参  大根  聖護院大根  さといも  ゴボウ  長ネギ  油菜  ほうれん草  小松菜  山東菜  かぶの葉  菜の花  赤唐辛子  干し芋

小林の手帳より

  人参、ゴボウなどの根菜類の貯蔵性が明らかに落ちてきている。土から掘り出したら、冷蔵庫にしまったほうがよい。去年の秋に収穫時期を迎えてから、ずいぶん時間が経っているから、それなりに老化はしている。さといもは4月に入ってから、傷んでしまっているいもが増えてきている。気候が暖かくなるにつれ、貯蔵がきかなくなってきている。

  2月に種まきした小松菜やほうれん草が、収穫時期を迎えている。端境期の今、だいたい狙い通りの収穫時期だった。かぶの葉は良い大きさのかぶを収穫するため込み合っている所を間引いているが、間引いた葉は捨てずに、セットに出荷している。

  赤唐辛子や干し芋なども出荷。この端境期のために、これら乾かして保存する貯蔵品を温存してきた。ただ、干し芋はお店で売られている干し芋のようには作れなかったので、みなさんに食べ方を説明する必要がある。

  

新聞切り抜き ネット版

最近、私が気になった記事をご紹介いたします。今回も原発問題について。

エネルギーは電気だけでまかなわれるものではない。むしろエネルギーをすべて電気に頼るような生活こそが原発抜きではいられない状況をつくってきた元凶ではないか。

それはこういうことだ。オール電化住宅では照明や家電だけでなく、風呂などの給湯、暖房、コンロ(厨房施設)までも電化し、家庭で使うすべてのエネルギーを電力会社から購入するように仕向けられる。給湯、暖房、コンロ……これらはすべて熱エネルギーだ。

 じつは家庭で消費するエネルギーのうち、熱エネルギーが占める割合は照明や家電などに使うエネルギーよりはるかに大きい。そのため、オール電化住宅では通常の住宅の約3倍の電気を消費する。暖房費のかさむ、東北電力管内では4倍にもなるという。

 石油やガスといった燃料を直接暖房や給油に使うとその効率は80%を超える。しかし火力発電所の発電効率は40%程度。本来給湯や暖房を電気でまかなうのは非常に効率が悪いことだ。オール電化住宅は快適なようで、エネルギー効率からすれば非常にロスが多いのだ。

 ではなぜそんなばかばかしいことをすすめるかと言えば、電気の需要を伸ばしたいからである。日本では人口の減少や省エネの進展によって電気需要が構造的に減少することが見込まれている。そのなかでオール電化住宅による熱の電化は、電力の大きな新規需要を生み出してくれる期待の星なのである。大きな電力需要を生み出すことができれば、まだまだ電気が足りないから原発を推進する、という論理にもつながる。

 そのオール電化住宅がこのたびの東日本大震災でたちまち機能不全に陥ったことは記憶に新しい。

 脱原発を目指すなら、この逆を行けばいい。熱と電気を分けて考え、もっとも無駄な熱の電化をまずやめ、ついで熱源として石油やガスに頼る度合いを減らして再生可能エネルギーに置き換えていく。次に、いまのところ電力でしかまかなえない照明や家電などを再生可能な電源から供給する。

 熱源となる再生可能エネルギーとしてもっとも有望なのが、備蓄型の自然エネルギーであり、太陽エネルギーをため込んだともいえる木であり、薪なのである。

日本では木とか薪のエネルギー利用と言えば、なにか昔の話のように思われている。しかしヨーロッパでは再生可能エネルギーのうち森林(木質)バイオマスが約半分を占める。

 ヨーロッパの再生可能エネルギーの中心は森林バイオマスであり、そのベースはいまでも薪なのだ。森林バイオマスについて言えば、日本は非常に条件に恵まれた国といえる。国土の3分の2を森林に覆われているような国は、先進国では日本のほか、フィンランドとスウェーデンぐらいしか見当たらない。しかし薪の生産量をみると日本はフィンランドのわずか1000分の1なのである。

 ヨーロッパでは薪をベースとしながら、大きな薪ボイラーやチップやペレットの利用、地域熱供給システムも含めて森林バイオマス活用の仕組みが日々進化している。日本もせっかくの恵まれた資源をもっと生かしたい。

それではいったいどれだけの資源があれば、コミュニティのエネルギー自給が可能になるのだろうか。

 小林氏(茨城大学教授)によって、まず熱から見ていこう。一世帯が暖房に使う熱量は年間約9500MJ。これをすべて薪でまかなうとすれば必要な薪の量約500kg(約100束)、仮に効率を50%としても1000kgあれば間に合う(もちろん木質チップやペレットでも構わない。太陽熱なら、5~10m2の集熱施設があれば足りる)。給湯もほぼ同じくらいの薪でまかなえる。

 薪1000kg/年はおおむね0.2haの森林の1年当たりの木材蓄積量に相当するという。暖房と給湯を合わせれば2000kg/年、0.4ha分だ。平均的な30戸の集落であれば12haの森林があれば、その毎年の蓄積量でまかなうことができるというわけだ。

 一方、30戸の集落で必要な電力は、15~20kW程度の小水力発電でまかなうことができる。これに農作業や輸送に必要なエネルギーを電力換算して加えても、その2倍くらいの施設容量があれば十分だという。

 この程度の条件はどのむらにもありそうではないか。

(現代農業 2013年3月号)

農産物スクリニング検査結果

Img005

地元の農業振興事務所にて、小林農場の数品目の作物がスクリニング検査を受けました。福島第一原発事故による放射能汚染の小林農場の作物への影響を測るのが目的。

結果は左の通知書のようになりました。通知書の上でダブルクリックをすれば読みやすくなります。

検査に提出したのは、じゃがいも、人参、大根、かぶ、長ネギの5品目。いずれの品目も、放射性物質はND(不検出)でした。測定下限値は通知書の下にかいてあります。

じゃがいも、人参、大根、かぶは、外皮をむかずにそのまま、水洗いをしてから測定器にかけられたようです。長ネギは、泥のついた外皮をむいてから、水洗いをして測定器にかけられたようです。担当の職員の方からそのような報告をうけました。

2013年4月 7日 (日)

端境期

毎年、この時期は、野菜は端境期(はざかいき)を迎えます。3月下旬から5月にかけて、1年で最も収穫できる野菜の種類が少なくなる時期です。

1年で最も寒くて畑全体が眠ったように静まりかえる真冬でも、今の時期よりも多くの野菜を出荷できます。冬は低温なので、白菜やかぼちゃなど長期間、室内で貯蔵しておくのに都合が良いのです。春になって暖かくなると、貯蔵が効かなくなり傷み始めて、出荷ができなくなります。今年はサトイモも同じ理由で、保存が保てなくなってきています。

油菜、みず菜、ターサイなどの冬の葉物野菜は耐寒性があり、寒さに耐えます。しかし、春になると待ちかまえていたように、茎をにょきにょきと高く伸ばしてつぼみをつけ、花を咲かせ始めます。こうなると、葉は固くなり、出荷はできなくなります。

冬の間、畑の地中に保存していた大根、人参、ゴボウからは新芽が地上に伸びてきています。根から新芽のほうへ養分が吸い上げられてしまうので、食用部の根が筋っぽくなりやすく、良い状態で出荷をするのが難しくなっていきます。

一方で、冬から春先にかけては気温が低く、露地に作物の種を播いても発芽はしないし生育もしません。露地に種をまけるのは早くて春分(3月中旬)の頃。それらが育って収穫されるまでは、5月に入る頃まで待たなくてはいけません。

このように、作物の新旧交替期となることから、この時期は品薄となります。昔の人々は、冬から5月くらいまでほとんど青物野菜が食べられず、ウドやタラの芽などの山菜、ツクシやタンポポなどの野草を山野から大切に摘んで食べていたようです。

今の時代はビニール資材を活用して保温しながら、どの時期でも何かしらの作物を畑で栽培できるようになりました。小林農場では、立春(2月上旬)を過ぎた頃に数種類の作物の種をまき、その上にトンネル型にビニールを張って保温しました。このようなとても簡単な資材だけで、真冬でも種を発芽させて栽培することができます。4月上旬頃から収穫できます。

旬の季節での栽培を心がけている小林農場としては、ビニール資材を使って作物の生育を通常よりも早めるのは、本来のやり方ではありません。しかし、この季節だけはビニール資材を使わないと本当に何も出荷できなくなってしまいますので、この季節のみ、ビニール資材を積極的に使用しています。

他にもいろいろと「端境期対策」を練らないと、野菜セットに入れる野菜が足りなくなります。いざ、畑から出荷できるものがなくなったら、温存しているラッカセイ、小豆、赤唐辛子などの乾物、切干大根、干しいもなどの加工品も野菜セットに入れていきます。

端境期はどうしても野菜セットの内容が落ちます。いかにしてその落ち方を最小限にくいとめ、みなさんが納得してくださる野菜セットをお届けできるか。プロの農家の腕のみせどころです。

2013年4月 6日 (土)

栽培暦 3月24日~3月30日 春分(桜始開)

以下はこの週に行った仕事です。

収穫、出荷  片づけ  育苗  播種(小松菜、ほうれん草、ルッコラ、からし菜、みず菜、山東菜、二十日大根、かぶ、人参、長ネギ、ニラ、大根)  施肥、トラクター耕  間引き(春菊、米なす、たかのつめ)  ボカシ肥袋詰め  定植(ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、茎ブロッコリー、レタス、サニーレタス、サラダ菜)  堆肥枠作り  もみ殻入手、散布  刈り払い  米ぬか入手  ボカシ肥作り  ナタネ、カルチ除草

小林の手帳より

   小松菜、ほうれん草などの葉物野菜は、3月中旬から4月の下旬まで1週間に1回の頻度で種まき、春作だけで7回ほど種を播くことになる。ただ、1回に播く量は、去年よりも減らして、作付け面積を減らして、管理しやすい面積にした。春に葉物野菜をたくさん作っても、販売の見通しがない。野菜セットに入れられる量が確保されればよい。

   キャベツやブロッコリーなどの苗も畑に定植していっているが、やはりそんなに売れないので、作付け量を去年と比べてすごく減らし、管理しやすい面積にした。ただ、3月下旬にこれらの作物の種をもう一度、播いておいた。遅播きしたキャベツやブロッコリーは夏に入ろうとする時期に収穫されるが、その時期に直売所に持っていけば売れるような気がする。

   1カ月に1回の頻度で自家製肥料、ボカシ肥を作っている。定期的に肥料の材料が入手できている。去年は肥料作りをさぼって常に肥料が足らず、肥料をたくさん必要とするナスなどの作物に肥料を与えることができなくてかわいそうなことをしてしまった。じっくり熟成させる時間が必要なので、早め早めに肥料を作っておかないと、いざ使いたい時に使えなくなってしまう。

小林農場 風家(かざいえ)のお問い合わせ先

電話 0285-81-5228 携帯電話 090-4915-1418

(留守の場合、留守番電話にご自宅の電話番号を伝えていただければ、後ほどこちらから連絡させていただきます)

メール kobayashi7kazahiko@yahoo.co.jp

小林農場 風家(かざいえ)の野菜セットはいかがですか?

小林農場の野菜セットを食べていただく方を募っています。野菜セットに関する詳細は、画面右の「カテゴリー」の「大切なお知らせです」をクリックしてご覧ください。

2013年4月 2日 (火)

3月24日~3月30日の野菜セット

以下はこの週の野菜セットのないようです。

じゃがいも、人参、大根、聖護院大根、さといも、ゴボウ、長ネギ、白菜、ほうれん草、油菜、菜の花、赤トウガラシ

小林の手帳より

   野菜のハザカイキに突入している。3月下旬から5月中まで、1年間で最も出荷できる野菜の種類がなくなる時期だ。この時期だけは、内容の良い野菜セットを作るのが難しくなってくるが、出荷は休みなく一年を通して継続する方針。どうしても野菜セットの内容の落ちる時期に、いかにしてその落ち方を最小限におさえるか。プロの農家の腕のみせどころ。

   冬の間、土中にて保存していた大根、人参、ゴボウから、暖かくなってくると同時に、盛んに新芽が地上に顔を出してきている。こうなると、食用部の根から新芽へと養分が移ってしまい、質が落ちてくる。太いゴボウは特にそうなので、なるべく細いゴボウを出荷するようにした。聖護院大根はもう、出荷するにはギリギリの状態だ。

   油菜は品種によって3月中旬頃からつぼみをつけ始めたものがあったが、今でもつぼみをつけずにそのまま油菜として出荷できるものもあった。よって現在、菜の花と油菜の2種類を同時に出荷できる。同じ作物でも、違う品種の種をまいておくと、このようにおもしろいことが起こるから、いろんな品種の種を播いておくものだ。

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